劇場公開日 2024年10月4日

「内戦は今もドコかで起きている」シビル・ウォー アメリカ最後の日 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5内戦は今もドコかで起きている

2024年10月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

舞台は近未来の米国。
米国だからSFっぽいというか奇異なものと思いがちだが、世界のドコかで今も内戦は起きている。
ミャンマーとか、ちょい前ならシリアとか。

本作では、独立側と連邦側、どっちがどんな主張をしているのか一切描かれない。

それは、その主義主張に焦点が当たってしまうこともあるが、
「特定の国ではなく、普遍的な物語」として描くためだったのではないだろうか?

(本作を左右対立として描かなかったのも同様。そのために、左派カリフォルニアと右派テキサスという、今の主義主張からはありえない組み合わせとしたが、これは「金持ち連合」という意味かも)

そうすることで、
「他人事」ではなく「もしかしたら自分の身に降りかかるかもしれない

と臨場感、緊張感を持って見られるから。

日本だって他人事じゃない。
もちろんドンパチやるような内戦は起きないだろうが、
「暴動」みたいなのは起こり得る。
大昔の安保闘争みたいなモノが現代にも。
(ここ何十年とそれが無かったのは、たまたま国民が豊かだったから。今後、それは期待できない)

「戦争映画」の傑作として、今後も語り継がれる作品だと思う。

みっく