「内戦は今もドコかで起きている」シビル・ウォー アメリカ最後の日 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
内戦は今もドコかで起きている
舞台は近未来の米国。
米国だからSFっぽいというか奇異なものと思いがちだが、世界のドコかで今も内戦は起きている。
ミャンマーとか、ちょい前ならシリアとか。
本作では、独立側と連邦側、どっちがどんな主張をしているのか一切描かれない。
それは、その主義主張に焦点が当たってしまうこともあるが、
「特定の国ではなく、普遍的な物語」として描くためだったのではないだろうか?
(本作を左右対立として描かなかったのも同様。そのために、左派カリフォルニアと右派テキサスという、今の主義主張からはありえない組み合わせとしたが、これは「金持ち連合」という意味かも)
そうすることで、
「他人事」ではなく「もしかしたら自分の身に降りかかるかもしれない
」
と臨場感、緊張感を持って見られるから。
日本だって他人事じゃない。
もちろんドンパチやるような内戦は起きないだろうが、
「暴動」みたいなのは起こり得る。
大昔の安保闘争みたいなモノが現代にも。
(ここ何十年とそれが無かったのは、たまたま国民が豊かだったから。今後、それは期待できない)
「戦争映画」の傑作として、今後も語り継がれる作品だと思う。
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