「ボーはおそれているで大赤字ぶっこいたA24が巨額の制作費をかけて制作した」シビル・ウォー アメリカ最後の日 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
ボーはおそれているで大赤字ぶっこいたA24が巨額の制作費をかけて制作した
映画冒頭から小一時間、ニューヨークからワシントンまで車で向かう従軍記者達。
何も起きない旅で、新人ジャーナリストの少女はデジカメが主流の今、あえてフィルムカメラにこだわり屋外で現像をしているが、これがEDロールの薄気味悪い映像の伏線だったとは予想外でした。
ずっと、地味なロードムービーが続くので、これのどこにお金がかかっているのか疑問だったが、最後の最後でワシントンをぉー、ぶっ壊す!ここで、制作費をぶっ込んだのかぁ。
本当に現地で撮影したわけないから、巨大セットだったのでしょうか。やっぱ、映画監督だったら大都市を破壊してみたいよね?
道中、おじいちゃんがずっと、
「 ここは、危険だ...」
と、呟いているがあんまり相手にされない。途中、謎の車が煽り運転をして逃げようとしたが、ジャーナリスト仲間が、おふざけで追いかけていた事が分かる。
旧知の仲間も増えて楽しいドライブになる。緊張感が和らぎ、このまま、平和にワシントンに到着すれば良かったのだけど、
途中、立ち寄った広大な広場に到着する。広場には大きな穴が掘られていて、その穴には大量の死体が山積みになっていた。
穴の側には、ライフルを構えたエルトン・ジョン似の赤いサングラスの男。男は一向にこう質問する。
「 お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
何を答えれば正解なのか、分からないが何とか答える一向。
この後の展開は見てのお楽しみだが、少女は助かるが死体の山に転がり落ちてしまう。
初めて死体に触れてショックで車の中で吐いてしまう。この程度の事で吐いていたら、ジャーナリストやってけないじゃん?
だが、少女は最後の最後に起きた事件がきっかけになって、死体に慣れてしまう...。これが、切ないんだよなぁ。
さて、いつも通り話しは飛ぶけど、自分も葬儀屋に勤めていた時は、水死体とか、首吊り死体とか、腐乱死体を見た時はくるもんがありました。
ところが、昼勤務の正社員達は変死体に慣れてしまいすぎて、人としてありえない発言をします。
自分が葬儀屋の夜勤の宿直をしている時に限って遺体の搬送の電話がかかる事が続いた時期がありました。
いわゆる「 引きが強い」 というやつで、一晩に二回引いて、やっと帰れると思ったら早朝に県またぎの移送があったりして、葬式が出来る部屋が二つしか無いのに、ばんばん引きまくって、もう葬式をする部屋が無い状態になって、
いっぱい、いっぱいになってしまった、とある日、いつも通り、夜勤の出勤時間になり引き継ぎをして、
「 もし夜間に移送が入ったら、最短の葬式は何日ですか?」
と、聞いて何日かを確認した後に、引き継ぎだった支配人代理がこう言いました。
「 今晩、引いたら殺すよ?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「 次に引いたら殺すよ?」
は、支配人も言っていた言葉で、死体で飯食っているのに何を言っているのか理解不能で、こんな人非人な発言をする人達が恐ろしくて、恐ろしくて。
でも、こんな人格なのに遺族には評判が良かったんだよなぁ。遺族の皆さん、裏ではコイツらこんな事言ってたんだぜ?
さて、ワシントンに到着してご一行は戦火の中に飛び込む。ロケット弾飛び交う中、大統領が大統領専用特殊車両三台で脱走するも集中砲火にあい、特殊車両は大破して停止する。
大統領は無事なのか?
最初に少女のフィルムカメラの伏線があると書きましたが、デジカメ世代には分からない人もいるかもしれないけど、フィルムカメラは写真の絵が、じわじわ見えてくるのだけど、
EDロールで、何の写真か分からないピンぼけ( 何て言うんだっけ) の写真がフィルムカメラのフィルムが現像されるように、じわじわと見えてくるんだけど、その写真の後味の悪いことといったらないです。
後味悪い系の映画が好きな人にお勧めの映画です。
ナイフ戦はジェイソン・ボーンのカリか、クラブマガでしょうか?今、上映しているわるきゅーれのメイキング映画を見れば分かるよでしょうが、地方在住なので県跨ぎをしないと行けないのが悩ましいところ。
サミー...、お爺ちゃんでしたね。いい死に様でした!
ナイスデイズ...、わるきゅーれですね。そうそう、シューティングゲームで相手を殲滅して前進しているかのような感じで、痛みがあまり感じられないのですよ?
自分、銃撃戦で撃たれてダンスを踊るようにくたばるシーンが大好物なので。
ナイスデイズヘのコメントありがとうございます。
ゲーム感覚なんでちょっと血が飛ぶ位なんですかね、即死が多いのもゲーム? ナイフ戦の両者の変な構え、カマキリかネコみたいな動きは目新しかったです。
フェノミナ!懐かしい!ジェニファー・コネリーの出世作ですね!柔らかい殻は都市部でしか見れなくて廃盤DVDがプレ値で14000円くらいします。
オールド・ボーイと同じく再販は無いでしょうから、地方在住は配信を待つしかありませんね。
お爺ちゃんの血液は拭いてましたけど、自分の経験上、ゲロ吐いた人って自分のゲロ掃除する人はまずいないから、そのまま...?
多分、死体沼かなりぬかるんでフェノミナ状態に近かったんじゃないですかね、
カエルの話は柔らかい殻ですね! 未見なので観たいと思ってますが、こちらでかかるかどうか。
あと自分のゲロは片したんですかね?
病人28号さん、柔らかい殻のコメントここに書かせていただきますね!カエルのシーンは観客をひきつけるにはとてもインパクトのある導入でしたが、私動物全般が傷つくシーンは本当に無理なんです…正直ドン引きしてしまいました😭ただ、映画自体は主人公の男の子も熱演ですし、それだけ不愉快な気持ちになったのは出演者や演出ゆえなんやろうなと思います。いい映画!とは言えないけれど、(すみません💦)とても印象に残る映画でした!