劇場公開日 2024年10月4日

「今まさに起こりえる現実 ジャーナリズムの重要性が今こそ問われるとき」シビル・ウォー アメリカ最後の日 レントさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今まさに起こりえる現実 ジャーナリズムの重要性が今こそ問われるとき

2024年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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レント
LSさんのコメント
2024年10月12日

コメントありがとうございました。ジャーナリストには記録し後世に伝える役割があることには疑いなく同意ですし、制作者がそれを尊重しているとも思います。ジェシーが斃れたリーを置いていったのは当然で、あの状況で現場の記録を残せるのは彼女のカメラしかないからです。

その上で(あくまで個人的な解釈です)、ジェシーは道行きで精神的・肉体的にもタフになり、撮影技術も学びましたが、学ばなかったのは「権力との距離」です。ジャーナリズムに、一枚の写真に力があるからこそ、権力者はそれを利用しようとする。エンベッドならなおさら、軍は最初から自らに有利な写真・記事を出稿させる目的で帯同を許すのです。ジャーナリストはそれを意識して権力との関係を律する必要がある。最後の「記念写真」を見る限り、ジェシーは(WF支持者だったのでなければ)そのことに無自覚でした。リーならあの撮影は断るでしょう。

単なる経験の足りなさゆえかもしれませんが、私はむしろ、伝統的なジャーナリストの倫理感・行動規範が滅びつつあり、代わって何やら明確ではないが異質な考え方が台頭してきている、そのことをリーとジェシーに仮託したのかと思いました。それはジャーナリズム批判というより、社会の変容への警告かもしれません。長文すいません。

LS
ニコさんのコメント
2024年10月11日

また、命の危険に晒される最前線においてまで、善良な市民のような言動を求めようとも思いません。
終盤に現場で生きる実感を得たジェシーの頼もしさとかすかな怖さがあるとレビューに書いたのですが、それは彼女が真に戦場カメラマンになったことの証でもあると思いました。
長文失礼しました。

ニコ
ニコさんのコメント
2024年10月11日

他の方のレビューはジェシーに対して批判的なものが多いんですが、私はそこまで不快には思いませんでした。
いかなる状況においてもカメラを構える報道カメラマンは一般人の目には時に非常識に映るのかも知れませんが、彼らが撮ることでしか私たちが知り得ない真実はあると思います(その撮り方に意図が込められることを踏まえても)。

ニコ
Bacchusさんのコメント
2024年10月6日

トランスがモデルなんですね(^_^;)
知りませんでした。

Bacchus
琥珀糖さんのコメント
2024年10月5日

コメントありがとうございます。
読み返すと確かにジェシーを悪く書き過ぎていました。
私も映像の意図(純真な女の子がリーに憧れて、
彼女を教師として成長して行く姿そして冷徹になって行く)
乗せられたかも知れません。
でもリーが、身を挺して庇った姿を映してるリーには
違和感んがあります。
リーは若い頃、そこまで冷徹だったかは、分かりませんが。
戦場で平常心を保つことは難しいですものね。
もう少し考えてみます。
編集で手を入れるかも知れません。
ご指摘ありがとうございます。

琥珀糖