劇場公開日 2025年2月21日

「3連休おススメの映画のひとつ。上映館は少ないけれど。」かなさんどー yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.03連休おススメの映画のひとつ。上映館は少ないけれど。

2025年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年58本目(合計1,600本目/今月(2025年2月度)21本目)。

 カウントが1600という大台に乗ってしまいましたね…。

 「ある事情」で(ネタバレ回避)沖縄に戻ってきた女性と、その女性の家族である母親、父親の交流を描く沖縄が物語の映画です。かなりローカル色が強い映画で沖縄で先行上映というのも納得です。

 タイトルの「かなさんどー」が何を意味するかはある程度予測も理解できるしここの紹介にも書かれていますが、映画内では最後に映画のメイン曲の「沖縄バージョン」が流れ、そのときには(標準日本語による)字幕も出ますので、そこではっきりします。

 映画の趣旨としてはよくありがちな展開ではありますが、誰かが良い悪いという展開にもっていかず(この手の映画は「親を見る義務がない」と放り投げるパターンで展開を変えるタイプもまま見られるが(それを問題提起の映画にするのも理解できる。日本ではこの点、民法等の規定が何もないため)、沖縄のローカル色強めで見られたのは良かったなといったところです。かつ、沖縄といっても、那覇や宜野湾といった比較的都市部ということもなく、人口5000人いるのかな?というような小さな諸島部が描かれていたのも良かったところです。

 しいて気になる点をあげれば、映画内の回想シーンほかを含めて「「てびち」がおいしかった」という話など「てびち」は何度か作内では重要ワードのように出てくる割に何か描かれていないこと(→どうも検索すると「豚足」のことである模様)、主人公の「美花」(みか)を琉球方言で読むと「みーか(または、みぃか)」となるようで、この部分の説明がやや抜けていたところかな…といったところです。なお、女性の主人公の名前が「美花」である点含め、この映画の一つのポイントは「花」になりますが、この点は見てのお楽しみというところでしょう(なお、花言葉の知識を要求するという展開にはなりません。映画に出てくる花々の大半は、本土(ここでは、沖縄本島に対して言う語)でも見られるようですが、沖縄のほうが多い模様)。

 採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
いろいろ迷ったらおすすめで押せる本作品、どうでしょうか?

yukispica