劇場公開日 2025年5月16日

ガール・ウィズ・ニードルのレビュー・感想・評価

全100件中、61~80件目を表示

4.0必要悪とはこの事なのでしょう

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

タマヒュン、ひえッってなる
こういう事もあったんでしょうね
主人公が老けて見えるのはモノクロのせいなのか・・・
貧弱な栄養状態の表現なのか

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みのまる

3.5残されたイレーネに幸多かれと祈る

2025年5月21日
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怖い

難しい

実話からの創作だから、全てを真に受けてはいないが,ダウマの娘のイレーネには「普通の子供」としての幸せを味わって欲しい。
あの時代の状況では「女性の自立」なんて考えることはできないだろうけれど、カロリーネと共に生活することでイレーネには「家族」ができる。質素な暮らしだろうけれど、穏やかな日常を送って欲しい。
それにしても、縫製会社社長のヤアアンは金持ちボンボンのクソ野郎だ。

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ちゃ坊主

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 北欧では有名な話でも日本では殆ど知られていない。だから余計前知識無しで観た方が良い。モノクロ-ムの映像もさることなから語り口のユニークさに唸らされる。

2025年5月20日
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鑑賞方法:映画館
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もーさん

3.5罪の重さ

2025年5月20日
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レビューはともかく、あらすじさえ読まずに直感で観に行きました。
期待通りの重苦しい映画。展開は想像と違いました。

モノクロの映像が大きな役割を果たしていました。夫の痛々しい顔も少しマイルドに。

ダウマがもしいなかったら…
臓器売買や性的・労働目的の人身売買・人工中絶、虐待など、罪の境界や重さを考えてしまいました。人工中絶が違法の国もありますね。

子供を手放す親にダウマがかける言葉は果たして自分のため?相手のため?

重苦しい中、最後に少し希望も見えました。

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SING SING

3.5着想、からのアプローチ

2025年5月20日
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鑑賞方法:映画館

第97回アカデミー賞において、国際長編映画賞(デンマーク代表)にノミネートされた本作。会員サービスデイのヒューマントラストシネマ有楽町、9時30分からの回はあまり客入り多くはありませんが、層の厚い今週公開作品を考慮すれば健闘している方かと思います。
終戦(第1次世界大戦)直前のデンマーク・コペンハーゲン。改めてWikipediaを確認してみると国としてのデンマークは「中立」という立場のようですが、経済状況は戦争の影響で大変に厳しく、劇中に見て取れる世間の雰囲気、そして主人公であるカロリーネ(ビク・カルメン・ソンネ)の状況もそのことを物語っています。真面目に働いてはいても、女手一つでは充分な収入を得ることはできずに家賃を滞納、遂にアパートを明け渡すように言われるカロリーネ。大家の伝手で何とか移住先は決まったものの、そのかなり荒んだ状態の部屋ですら家賃を払える余裕はありません。そのため、そんな状況を打破しようと勤め先である縫製会社の社長ヤアアン(ヨアキム・フィェルストロプ)に「寡婦手当」を出してくれるよう訴え出るカロリーネ。ところが、このことがきっかけとなりカロリーネの人生は大きく、そして意外な方向へ動き始めます。
本作を観ていて気付くのは、戦後の貧しさに喘ぎながらも皆、他人を見捨てることはせずにギリギリの中で手を差し伸べあって生きていることが見て取れます。登場人物たちがとる言動や選択は、当然に現代の倫理観のままではみられないこととは言え、大変に人間味を感じて理解も出来るし、寄り添えなくもありません。そしてまた、戦争という背景に何かしらのトラウマを抱える者は、モルヒネやエーテルなどに頼り、苦しみを遣り過ごしながら生きる日々がやるせなく、観ていてただただ悲しくなります。
そんな中において、若干「楽観的」に過ぎるとは言え、好転することに期待を持てそうになると決まって裏切られるカロリーネ。ようやく「こうなることが運命だったのか」と思い始める後半、カロリーネの希望を完全に打ち砕くほどの「衝撃の真実」が判明し、観ているこちらも思わず唖然。そして、作品が終わった直後に一文、フィクション映画におなじみの「実際あったことを基に着想を得て作られたストーリー」。観終わって、こちらもWikipediaで追いかけてみると解る「基」の部分に対し、なるほどこれがあってこそ作品のインパクトなのは間違いないものの、このアプローチでストーリーに仕上げたことこそが「作品の評価」に繋がっていることが判って改めて驚き、そして納得。マグヌス・フォン・ホーン監督(脚本)の手練れっぷりを知れ、今後も出来るだけ注目したいお一人。日本でも作品が観やすくなるといいな、と期待して微力ながらチェックインしておこっと。想像以上の良作、見事な一本でした。

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TWDera

3.5人間の業

2025年5月20日
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高度なリアリズムの技巧で、
「100年前の当時の光景」を見事に再現している、
そこには一切の欺瞞がない。

だが、その徹底した客観性ゆえに、
観る者の感情の奥底に触れるような、
「匂い立つ」情動や、
人間存在の普遍的な問いかけが、
やや希薄に感じられる側面がある。

それは、技術的な完璧さと引き換えに、
物語が持つべき詩情や、

時代や場所を超えて観客の琴線に触れるような情感が、
わずかに後退しているのかもしれない。

もう少し具体的に書いてみよう。

モノクロのコントラストが際立つシャープな映像は、
ベルイマンの作品群を強く彷彿とさせる。

窓から差し込む太陽の光の筋、
簡素ながらも計算された家の佇まい、
そして部屋の在り方は、
ベルイマン作品が持つ象徴的な美学と共鳴し、
スクリーンに緊張感と奥行きをもたらしているのは確かだ。

しかし、そのアプローチには決定的な違いがある。

ベルイマンが、ある種のリアリズムを基盤としつつも、
スクリーン内の情報量を可能な限り効果的に捨象して、
抽象度を上げる、

そこから哲学的な問いかけや、
人間の業、神の存在といった深遠なテーマを物語的にフォーカスし、
観客を誘導したのに対し、

本作はひたすらに現実に肉薄する。

ストーリーは、時に複雑な人間関係を孕みながら、
あくまで日常の延長線上にあるリアリズムに徹し、
淡々と、当時の「ファクト(らしいこと)」を提示し続ける。

私はこの作品のビジュアルには圧倒されたが、ストーリーや演出には完全に没入しきることができなかった。

それは、
かつてポーランドのウッチの国立映画大学の校長と話したときの、
学長の言葉を思い出す。

「学生の多くは撮影や照明の技術は高い。

人間の業のようなものをシナリオに書いてくる学生も多い。

ただ、キェシロフスキやズラウスキーのような、

匂い立つような描写の表現を書いてくる学生は少ない」

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蛇足軒妖瀬布

4.0女が命の責任を負わされる、今も変わらない世界。

2025年5月20日
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今年の胸糞オブTheイヤーになりそう!yearってか嫌〜!しんどいしんどい!50歳子持ちのオバチャンにはしんどいが過ぎるよ!母乳育児大変だったなぁ⋯。

サブスタンスを観る前に観ておけば良かった。女性性の消費に対する問題提起の部分は同じだけど真逆の描き方だった。

デンマークで実際に起きた事件に着想を得た物語。ラース・フォン・トリアーに最も影響を受けたと語る監督が描いた世界と知って、かなりわかりみが深まる。

街並みや部屋の美術、音楽が白黒の世界を哀しく美しく見せてくれて、モノクロ映画どうなの?と思ったけど、実際観るととても良かった。ただ、前半ちょっと眠かった。北欧の鬱々とした雰囲気とセリフで眠くなりがちです。

母乳って、あげれないと岩みたいにカチカチになってとにかく痛いんだよね。搾っても痛いんだ。あの辛さ思い出すだけでも憂鬱。
身体の痛みと心の痛み、全身全霊で痛みを感じるのですよ。後半は観ててずっと胸が痛い。

「あなたは善いことをした」と言う彼女のセリフは自分に向けての言葉でもあったのかな。弱者が身を寄せ合うあの世界に、果たして救いはあったのか。どこにも無いのかも知れない。

現代日本も、女が命の責任を負わされるという意味ではこの映画の世界とそう大差ない、同じ糸で繋がれてるんじゃなかろうかと思う。

タイトルの針の意味をあとから知って余計に落ち込むところまでセットで味わっていただきたい!

【パンフレット B5 表紙込み28P 1000円】

縫い針がデザインされた表紙と裏表紙、全体のデザインもページ端を縫ったようにデザインされてて全体的にレトロかわいい感じ。ヒグチユウコさんのイラスト良かったぁ。内容は、受賞歴や各賞のノミネート紹介、インフルエンサーコメント、ストーリーを思い出せるような劇中写真、公式解説&あらすじ、試写会後の監督アフタートーク、専門分野の人や作家、記者のレビュー4本、美術監督&映画プロデューサー磯見俊裕氏の美術レビュー、キャストスタッフ紹介、監督コメント、少しオフショットなんかもあって、少し高いかなと思いつつ満足。

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ゆたかちひろ

3.5『エグい描写あるってよ』

2025年5月20日
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事前にそれを聞いてて良かったε-(´∀`*)ホッ
でなきゃたぶん4度目の卒倒レベルの血の気ドン引ききてたかも。
自分の苦手ジャンルのエグさはあったものの、お話としてはよく出来たもの。若干アノーラ風味があることは否めないけど、モノクロで語られる時代と人の怖さが気味の悪さを助長する絶妙なミスマッチ音で一瞬たりとも気を許させてくれない。

ラストを希望の光と見る人は多いみたいだけど、あたしにはそぉは思えなかったなー。

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らまんば

3.0気持ちが入りきれず、悶々としたまま終わった 同じ作り手の別の作品を...

2025年5月20日
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気持ちが入りきれず、悶々としたまま終わった

同じ作り手の別の作品を見てみたいと思った

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jung

3.0正しい選択

2025年5月19日
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経済的・社会的(ひょっとしたら宗教的)に追い詰められた者が生き延びるための究極の選択。ダウマの所業を合法とする国はおそらく無いだろうが、100%悪だと切り捨てるのも能天気すぎるだろう。裁判所で罵声を浴びせていた者たちに、それこそ「石を投げつける」資格があるのだろうか?
これは全く趣味の問題だが、こういうリアリズムに徹した「プロレタリア文学」をど真ん中に投げ込まれれてしまうと只々困惑してしまう。
こんなしんどい映画(まさにニードル)観たのは久しぶり。

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ひろちゃんのカレシ

3.5針のように突き刺さる、子供を産む事、子供を育む社会への問い

2025年5月19日
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悲しい

怖い

【イントロダクション】
第一次世界大戦後のデンマークにおいて実際に起きた事件を基にしたミステリー。主演に、若手女優のヴィクトーリア・カーメン・ソネ。監督・脚本はマグヌス・フォン・ホーン。

【ストーリー】
第一次世界大戦中のデンマーク、コペンハーゲン。カロリーネ(ヴィクトーリア・カーメン・ソネ)は家賃を滞納しており、退居を命じられてしまう。夫のペーター(ベーシア・セシーリ)は派兵されてから連絡がつかず、生死不明により戦没者名簿にも記載されていない事から、カロリーネは寡婦補償を受ける事も出来ないでいた。カロリーネが勤務する裁縫工場の社長ヤアアン(ヨアキム・フェルストロプ)は、不憫な境遇の彼女の事を気に入り、2人は肉体関係を持つようになる。

しかし、終戦後のある日、行方不明だったペーターがカロリーネの前に現れる。彼は戦場で負傷し、歪になった顔の右半分を隠すため鉄製の仮面を被っていた。連絡も寄越さず、醜く変わり果ててしまった夫を前に、カロリーネはヤアアンの子を妊娠していると打ち明け、彼との未来を選択してペーターを追い出す。

後日、出勤したカロリーネはヤアアンのオフィスに押し掛け、強引に結婚を迫る。無事結婚を取り付けたかに見えたカロリーネだったが、ヤアアンの母親が結婚に反対し、ヤアアンは婚約関係を破棄する。

失意のカロリーネは、公衆浴場に持ち込んだ裁縫針で堕胎を試みるが、偶然居合わせたダウマ(トリーネ・デュアホルム)という中年女性と7歳の娘イレーナによって助けられる。ダウマは飴菓子店を営む傍ら、カロリーネのように望まぬ出産をしてしまった女性達から赤子を引き取り、養父母を斡旋しているという。
帰り道、カロリーネはサーカスの見せ物小屋を訪れる。そこでは、ペーターが戦争負傷者として醜く変わり果ててしまった素顔を晒していた。互いの絶望と苦しみに共鳴し合った2人は、再び一緒に暮らし始める。

カロリーネのお腹は次第に大きくなっていき、出産の日が近付いていた。ペーターは産まれてくる子を自分達の子として育てる事を望むが、カロリーネはヤアアンとの子を産む事に拒否反応を示し、堕胎してペーターとの子供を望む。しかし、ペーターは生殖機能不全に陥っており、自分達の子供は望めないと告げる。

出産後、カロリーネは産まれた女の子をどうすべきか苦悩し、ペーターの隙を見て赤子と共に家を飛び出し、ダウマの元を尋ねた。仲介料を払えず、住む家も失ったカロリーネは、ベビーシッターとして赤子に母乳を与え、店を手伝う事を条件にダウマの家で共同生活をする事になる。

新生活が始まり、カロリーネは時折母乳を与えているイレーナと親しく、孤独感と罪悪感を抱えるダウマと薬物(エーテル)を乱用するようになっていく。

ある日、ダウマは男の子の赤子を引き取り、カロリーネに世話をさせる。世話をする中で次第に赤子に対して愛着が湧いていくカロリーネだったが、ダウマは彼女から赤子を取り上げ、何処かへ連れて行ってしまう。ダウマを尾行したカロリーネが目にしたのは、路地裏で赤子を絞殺し、下水道に棄てる姿だった…。

【感想】
モノクロで描かれる「幸福の国」デンマークの歴史の闇。事態が悪化していく瞬間に陰鬱で不穏なメロディーを大音量で流す演出含め、とにかくラストに辿り着くまでは陰鬱な雰囲気と絶望的な出来事の連続で、全く救いが無い。

事実を基に、暗黒の時代を淡々と描いており、全体的に大人しめの作品なのだが、妙な魅力があり嫌いにはなれない。

ヴィクトーリア・カーメン・ソネの役作りが凄まじく、ダウマとの生活の中で次第にやつれ、老け込んでいく姿は圧巻。ダウマが逮捕され、彼女の裁判の傍聴席に佇む姿、孤児院に引き取られたイレーナを養子に迎えるラストの笑顔には、暗い時代、凄惨な事件の果てに僅かな光が差し込んだような気がした。

ダウマ役のトリーネ・デュアホルムも良い。一見すると人当たりの良い中年女性だが、その内に抱える狂気は邪悪そのもの。度々口にする「(あなたは)正しいことをした」という台詞は、実際には自身の行いを正当化する為に言い聞かせていたかのように感じられた。
警察が押し入る直前、ダウマが暖炉の中に残っていた遺灰と遺骨を一瞬見つめ、カーペットの下に隠して処理する姿も印象的だった。

しかし、彼女が法廷で傍聴者達に投げ掛けた「じゃあどうすれば良かった?他に何か出来たか?お前達は私に感謝すべきだ。私が代わりにやってやったんだ。表彰されたっていいくらいだ」という主張は、望まれない不幸な赤子達を溢れさせた世間に対する痛烈な批判だ。終戦後、夫の戦死によるシングルマザーが増えた。しかし、婚外子に世間や政府は無関心であり、貧困や世間体から、女性達は赤子の扱いに困っていた。ダウマのした事は許されない事だが、一体あの時代、あの場所でダウマを攻めるに値する人がどのくらい居たのだろうか?彼女の主張に一度静まり返る法廷の様子が忘れられない。

では、ここ現代日本ではどうだろう?現代においても、様々な理不尽な要因による望まない妊娠はあるだろう。だが、少なくともこの日本においては、多くの妊娠と出産は親である男女の自由意志と自己責任であるはずだ。しかし、それでも望まれない不幸な子供は産まれてくる。父母が赤子を殺めてしまうニュースはいつの時代も耳に入ってくる。ダウマは他人の子を幾人も手に掛けていたが、実の親が子供を手に掛ける事もまた許されざる悪である。
恐らく、現代で本作が製作され、それを目にした我々観客に考えてほしい事の一つのは、「親になるのに“資格”は要らないが、“責任”は要る」という事だろう。

そして、子供を産んで育てていくには、社会保障や周囲の理解と協力、そうした環境の充実が必要不可欠だ。世間や政府が無関心を貫けば、現代においても再び凄惨な事件がいつ起きても不思議ではないのだから。

ラスト、カロリーネは孤児院に送られたイレーナを引き取り、養子として迎え入れる。ダウマの下で奇妙な友情を育んだ2人が再会の瞬間に零した笑みと、あの抱擁に見た僅かな光が、希望の光であってくれる事を願うばかりだ。

【総評】
デンマークの暗黒時代にメスを入れ、救いと答えのない、しかし忘れてはならない問題を問い掛けてくる。日本では出生率が減少し続ける一方だが、そんな現代日本においてすら、本作で提示される問題は針のように観客の心に突き刺さる。

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緋里阿 純

4.0善いことをしましたね!

2025年5月19日
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キャンディーショップの女主人が赤ちゃんを預かって。母親を送り出す時の決まり文句。善い事をしましたね!
ストーリーが進むうちに、この言葉の悍ましさが。ジリジリと刺さってきます。
見ぬもの清し。母親には金持ちの里親という夢を与え。
水面下の汚れ仕事を引き受ける。仕掛人藤枝梅安に比するともいえるか。
しかし極悪人に限って始末する梅安と幼気な赤子を扱うのでは大いにギャップが。
しかし国も時代も変わったとしても。その時々、折々で社会の矛盾を請け負う人らは常にいたのだろう。
そして。どれだけ後味の悪いバッド・エンドが有るのか?ビクビクしながらラストを迎えると!しっかり救いのある結末で。心底ホットします。
心と体のエネルギーが充満してへこたれないタイミングで鑑賞してください。

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IPA

3.0観ているのが辛くなる

2025年5月19日
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正論を言える人は、それだけ余裕があるという事。

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ムーラン

3.5実在の犯罪であったことが恐ろしい

2025年5月19日
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怖い

難しい

不穏な雰囲気を漂わせる予告に惹かれて、公開初日に鑑賞してきました。観客は中高年のおひとり様ばかりの10名程度で、まあそうでしょうねという感じの客層です。

ストーリーは、第1次世界大戦後のデンマークで、夫が戦争から戻って来ず、貧しい生活を送っていたカロリーネが、職場の上司と恋仲になるも土壇場で捨てられた上に職場も追われ、すでに上司の子を妊娠して途方に暮れていたところに、養子縁組の斡旋をしている女性・ダウマに声をかけられたことをきっかけに、カロリーネは産んだ子をダウマに預け、自身もダウマの家で世話になることになるが、そこである重大な秘密に気づいてしまうというもの。

本作は、デンマークで実際にあった犯罪を題材にしているようで、なかなか重い話です。それをモノクロで鮮烈に描くことで、人間らしい優しさやゆとりも潤いもない、空虚な心と生活を表しているかのようです。さらに、そこに不穏なBGMを加え、観客の不安を煽ります。

展開は予告からある程度予想できたものでもあり、意外性は感じません。明らかに怪しい振る舞いを見せるダウマがやはり…という展開ではあるものの、むしろ事件発覚後の裁判での彼女の態度のほうに驚かされます。全く悪びれる様子もなく、自分は正しいことをしたと言ってのけます。そして、それが開き直りではなく、心の底からそう思っているように見えます。

一方で、そんなダウマを一斉に糾弾する女性たちの姿にさらに驚かされます。理由はどうあれ、我が子を育てられず、かといって自分の手を汚すこともできず、体よくダウマに赤ん坊を引き渡した母親たちに、ダウマを責める資格はないと思います。その心情を理解できなくはないですが、言いようのない憤りも感じてしまいます。彼女たちになりかわって、ダウマは汚れ仕事を引き受けていただけだと言えなくもないです。

しかし、もうすこし視野を広げれば、苦悩する女性を簡単に切り捨て、こんな状況をつくり出した男たち、それを容認していた社会こそ、責められるべきではないでしょうか。これは、”そういう時代だった”と簡単に片づけていい問題ではないと思います。望まぬ妊娠に苦しむ女性は今でもあとをたたず、現代にも通じるものがあると思います。堕胎にしろ未婚の母にしろ、女性だけが責任と苦労を負わされるような社会について、もっと真剣に考えなければいけないと思います。

キャストは、ビク・カルメン・ソンネ、トリーヌ・ディルホム、ベシーア・セシーリ、ヨアキム・フィェルストロプら。知らない俳優さんばかりですが、厭世的な雰囲気が漂う演技が、作品にマッチしています。

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おじゃる

4.0なかなか辛すぎる作品でしたが─

2025年5月19日
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悲しい

難しい

なんでこんなにも子を・・・なんでこんな作品を・・・つらい、酷い、見ていられない、と色んな負の感情ばかりが先立ちましたが、画質や音響・音楽の質は確かなもので、それだけで結構見入って、そこに繊細で巧みな演出や伏線などを見いだし、徐々にこの作品の意義深さを感じて、最後のあのズルすぎる演出でやられてしまったという印象です。
かなりいい作品だなとは思ったのですが、唐突な展開や演出も・・・。そしてまた、作中には酷い人間ばかりで、唯一の息吹も虐げられるといった構図であるだけに、やっぱキツい作品だったかなー

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SH

3.0鑑賞動機:あらすじ10割

2025年5月18日
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なお

4.0【”歪んだ倫理観と母性が惹き起こした事により、蘇った母性。”今作は重く、暗く、哀しく、恐ろしい物語であるが、ラストシーンで示される蘇った母性の尊さと人間の善性に未来を感じさせる作品なのである。】

2025年5月18日
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悲しい

怖い

幸せ

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NOBU

3.5下手なホラーより怖い

2025年5月18日
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悲しい

怖い

 映像と音楽が不安感をビシビシと煽ってくるのでいい意味で落ち着かない。白黒フィルムが時代感を醸し出し、貧困者の生活に整備されていない街や道路などがマッチする。題材は暗くて日本でだってあっただろうなと思う。貧し時代の口減らしは国境を越える。そんな中でもラストシーンで光が差し込み救われた気がした。

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こんち66

2.5望まれない子

2025年5月18日
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怖い

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Bacchus

4.0ゾクゾク…

2025年5月18日
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怖い

驚く

ドキドキ

初めは何がいぃたいのか?…ワクワクしながら見入って…後半は思わぬ展開に。少々長いかな…と感じながらもよかったです。

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Cinemaオタク女