「遊び心満載の映像体験。」リモノフ かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
遊び心満載の映像体験。
まるで本物の「インタビュー番組」かと見紛うほどの古臭い映像で幕開けする本作は実在した作家リモノフを追った作品。
とはいえ単なる自伝映画にはおさまっておらず、映像、音楽、編集ともに遊び心満載の楽しい作品となっておりました。
特に映像に関しては飽きさせない工夫があちこちに散らばっておりました。
幕開け早々、4:3の画面をリモノフ本人が両手で左右に広げる映像を始め、ハルキウからモスクワへとワンカットで移動させる長回し、ニューヨークのコインランドリーから始まるミュージカル擬きのワンカット、「TIME」と銘打って廃墟の中を時代の流れと共に走るリモノフを捉えた追走映像など目を見開いてしまう仕掛けが盛りだくさん。
「映画を観に行った」と言うよりは「遊びに行った」という感覚に近いものを感じました。
パンク、アナーキー、レボリューション、そうしたキーワードが幾度となく頭を過ぎる中身になってますので、それらの一つでも好きな人ならば観に行って損はないと思います。
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