「自ら手榴弾を名乗る男」リモノフ kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
自ら手榴弾を名乗る男
2020年に亡くなったロシアの政治家エドワルド・リモノフの半生を、センスがよい音楽と、オシャレでスタイリッシュさが香っていくる映像で描かれていました。
ウクライナやモスクワ、ニューヨークで名乗った肩書は、学生、ならず者、工場労働者、皿洗い、執事、と変えていくが、一貫して詩人、そして作家と名乗り続けた。
今の底辺労働者の自分は、かりそめの姿で、本当は世界を変える大作家なのだと思い続けてもがいている自己愛モンスターがスクリーンにいた。
突飛な体験を求め、それを自分の著作に記していく。
見ている方も、彼のひりつくような人生を追体験できたような気がする。
レモン型をしたF-1手榴弾の愛称、「リモノフ」をペンネームに選んだのが、破天荒な彼らしすぎる。
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