劇場公開日 2025年7月25日

私たちが光と想うすべてのレビュー・感想・評価

全112件中、41~60件目を表示

3.5夜の大都会と浜辺の村

2025年8月8日
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鑑賞方法:映画館

カンヌで評判を呼んだインド映画ということと、タイトルの意味シンさに引かれて観た。
夜のムンバイの移動撮影に様々な証言が重なる出だしから、この作品が大都会とそこで密やかに暮らす人々を描くものだろうと分かる。主な登場人物は女性3人。それぞれが社会的な問題を抱えている。
眠らない街ムンバイを写し取る映像が美しい。特に、電車の遠景、家々の灯り、雨の雑踏など、夜のシーンが印象的。しかし、あまりの人の多さに、圧迫感すら感じる。
一転して、後半は海辺の村が舞台。のどかな浜辺と林が広がる画面の開放感と合わさって、登場人物たちも自らの想いを解放させていく。
静謐ながら茶目っ気のある演出や、画面作り、音楽は、フランス映画のような雰囲気。題材から、もう少し社会派的に踏み込んでほしいという物足りなさがあるが、しっかり生身の人間を描くことには成功しているだろう。ただし、タイトルが意味するものは、まだ分かっていない。

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山の手ロック

2.5インド庶民のリアルな生活風景

2025年8月7日
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難しい

驚く

癒される

ムンバイで普通に働く女性たちの通勤、職場、家事、ナイトライフを興味深く感じました。
日本とはかけ離れた、けれど彼の国の普通の暮らしってこんな感じなんだ。

後半の海辺の村の風景は大都会ムンバイとは対照的で、湿り気を帯びた強い風が美しさの中に不穏な気配を漂わせ、スクリーンを挟んだこちら側にも砂と塩気を感じさせます。

淡々と流れてゆく緩やかな情景描写に実はところどころ意識が飛んでいました。
まぁ、それ程心地よい映像体験だったということで。

ところであの海の男は誰?

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さとうきび

4.0孤独な現代人インドバージョン

2025年8月7日
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2024年。パヤル・カパーリヤー監督。ムンバイで働く3人の女性がそれぞれ「光」として求めるものを念頭に置きながら、ままにならない人生を生きていこうとする話。
インド最大の都市で働く孤独な現代人がいかにして満たされるかというのは「都市における人間」という普遍的なテーマ。映画内の光が美しく、3人の女性たちそれぞれの背景と人生がわかりやすく提示されている。

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文字読み

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年8月6日
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shima_shima_88

2.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年8月6日
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りゃんひさ

5.0インドのムンバイに住む、二人の女性看護師や、その周囲の人々の物語。...

2025年8月5日
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知的

幸せ

ドキドキ

インドのムンバイに住む、二人の女性看護師や、その周囲の人々の物語。
いろんな人が、それぞれの村から都会に出てきて、夢を抱くものの、
皆がうまくいくわけでもなく。

光だと信じていたものが
本当に頼れるものか、ただの幻想か、いつか闇に変わらないか…

ムンバイは、騒々しい混沌の街のはずなのに、
本作はとても静謐で、品よく描かれて。

都会の孤独、人の心の移ろい。
覚悟・出会い・決別などの決定的な場面も、丁寧に美しく描かれていました。

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woodstock

3.5インド映画の新しい光

2025年8月5日
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劇中職場の同僚たちが映画を見に行こうと盛り上がっている最中、主人公の真面目っ子プラバは「アクション映画だったら私はパス」と素っ気ない対応。ああ、この監督ボリウッド映画嫌いなんだなと分かりました。

インド社会の過酷な現実も描いていますが、加えて詩的で抒情的な描写が多く、意地悪に言えば、シネフィルが作った、ちょっと斜に構えたヨーロッパ風。でもね、私好みなんですよー、こういうの。

前半のムンバイと後半の海辺の田舎町(ラトナギリ)で、画の雰囲気がガラッと変わります。流れている時間からして本当に全然違います。ムンバイは混沌として活気に溢れ、いつも急かされている感覚、夜も電車の車窓に光が溢れて美しい。一方でラトナギリは悠久の時がゆっくり刻まれ感じ。波の音が常に心地よい。でも都会人には少々退屈かも。
どちらがいいとか悪いとかではないのですが、プラバの同僚の医師の言葉が的を得ています。「ムンバイは魅力的だが、僕には落ち着かない」。彼はムンバイを離れてしまいます。

旦那から送られてきた炊飯器を抱きしめるシーンや森で用を足すシーンなど、ドキッとする描写が突然挿入されます。これが妙に艶めかしく、戸惑いながらも結構好きです。

終盤 ラトナギリの洞窟でアヌとシアーズの恋人たちが語りあう静謐なシーンと海難救助したプラバの現実と夢想が一体化していく意表をつくシーンがいいですね。
さらにラストの引きのカメラが満天の星を捉えるショットが、本作を締めるに相応しい輝きと余韻を与えています。

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sugar bread

2.5Why did this film win the Grand Prix at Cannes in 2024, second to the Palme d'Or ?

2025年8月5日
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詠み人知らず

3.0炊飯器

2025年8月5日
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なんかプラバ以外の登場人物が誰か誰かよくわからない。特にこれといった大ハプニングも起こらずただ退屈な時間が過ぎていくだけ。

あの炊飯器はプラバの夫がドイツから送ったものと思われますが。

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あらじん

2.0う〰️む(ー_ー;)

2025年8月5日
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単純

インド映画といえば歌って踊って荒唐無稽な展開の作品が多い中、カンヌ映画祭でインド映画として初めてグランプリに輝いたとなれば観ないわけにはいかない、そんな思いで鑑賞しました。

インド第2の都市ムンバイの現状を描いた作品は初めてで、大変興味深く『何か事件が起きるのではないか』と固唾の呑んで観ていましたが、パルヴァディが故郷に帰る展開から自分の頭の中では『???』と混乱が。
説明過多にならず映像から観客の感性に委ねる描き方はありますがそれを狙ったのでしょうか。
なんともモヤモヤ感が残る作品でした。

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クロレッツ

5.0とても面白かった

2025年8月4日
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そもそもムンバイがインドのどこにあるかも判然としないまま見た。昔で言うボンベイだった。モンスーン気候。絶え間なく降りしきるスコール。暑さと人いきれが濃厚に混じった、湿り気そのものがフィルムに写っているみたいだった。この空気感から逃れられる場所は、街のどこを探しても無さそうな感じ。そして都市の夜景を中心とした前半から一転、後半の田舎感溢れる舞台へ無理なく転換していく。語り口も撮影も音楽も美術も優れていて、初監督作品とは思えない、と感じた。
3人がそれぞれ抱える事情は、最後には自身で向き合うしか無いようなものだろう。だがその過程に於いては、互いに少しずつ共有し合ったり、助け合いながら日々の生活が営まれていく。そんな社会のあり様について描いているのかなと思った。最後のシーンは、特別なことは何も無いのだが、そこがとても良かった。

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どんぐり

5.0彼女たち中に、色んな自分が見える

2025年8月4日
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過去の記憶や感覚を思い出させられるような映画だった。スクリーンに映るのは、行ったこともないインドの風景なのに、どこかで自分が通り過ぎてきた景色のように感じて深く引き込まれた。人生のフェーズの違う3人の女性たちの心境に自分が共鳴したポイントをメモとして残しておきたい。

・都会には懐の深さがあるけれど、「帰る場所」としてはどこか躊躇いがある。受け入れられているようでいて、常に少しよそ者のような感覚。

・目の前にはいない家族の存在が、なぜかいつまでも影を落としている。自分の選択や感情が、その不在に縛られていると感じること。

・自分には怖くてできないことを、隣にいる誰かが軽やかに実行してしまうときに覚える、羨ましさと苛立ち。

・他人の目を気にして、自分自身に課してしまう「あるべき姿」や制限。

・都会を離れ、地元に戻ったときに感じた、張りつめていたものがふっと緩むような安心感。

・ひとりで過ごす時間の中でふと襲ってくる、言葉にしにくい寂しさ。

・誰かとただ日々を共にするだけで生まれる、強くもゆるやかな連帯感。

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流れ梅

1.5驚くほどつまらない

2025年8月3日
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かばこ

3.5何も怖くなくなる

2025年8月3日
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難しい

幸せ

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カズユキ

4.0これがリアル?

2025年8月3日
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知的

驚く

斬新

インド映画は歌あり踊りありで楽しいイメージがありますが、そうでない作品でも秀作も多く、本作品も歌踊りなしの作品としては出色の出来だったと思います。
あの「花嫁はどこへ」と高い評価を分かち合ったというのも納得でした。
とにかく、インドの生々しいリアルな日常が描かれており、色々と共感したり、なるほどな〜と得心がいくことも多かったです。
都会での生活の楽しさを享受し自らその中に飛び込んでいく若者、夫との関係に煮えきれなさを覚えながら、都会での生活に息苦しさや閉塞感を覚え日々鬱々とする年嵩の女性、この2人の関係性を軸に物語が進んでいきますが、それぞれの考え方や行動に、部分的ではあっても納得できたり、違和感を覚えもし、両者の視点から観ている間は自分の中でも様々な感情が渦巻いていました。無論、日本とは社会状況や、宗教観などが異なるので、所々理解に苦しんだり、疑問に思うところもありましたが、人が思い悩む根本の部分は人種国籍関係なくどこかしら共通してるのではないかな、と思いました。つまり、結局のところは「自分本位」ということ。そこを起点として人と関わったり、認め合ったり、あるいは離れたりして日々光明を見出しながら生きているのだな、とあらためて思いました。人間て複雑ですね。だからこそ色々なドラマがあって面白いのかな?
とまあ、そこは私自身が勝手に感じたことなので、これだから人生は素晴らしい!と謳う人生礼賛映画ではないのですが、凡庸だと思っている人生でも、其処此処に明るさや希望が潜んでいるんじゃないか、と、たまにはこういうことをあれこれ考えさせてくれる作品を観るのも悪くはないですね。それも「脳天気」で楽しい賑やかな映画を数多く作っているインド映画だからこそ(?)、本作品は観る価値があるような気がしました。

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shin-zy

5.0頭がクラクラするほど素敵な鑑賞後感

2025年8月3日
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初めて観たインド🇮🇳映画。(RR Rは、機内で見たけど。)
歌って踊るコテコテのボリウッドは苦手だったけど、
こんなに素敵な、しっとりして情感豊かなインド映画が
あったとは。

タイトルと、評判を聞いて見たけど、
期待を上回る感動に包まれました。
主演の女優二人が素晴らしい。
見入ってしまいました。

光の優しさと人の優しさ、
ラストの至福感は
格別でした。タイトルの意味がよく理解できます。
大人の成熟した映画、本当に魅力的な、映画的な
映像美を随所で感じました。

何度も観たくなる奥深い映画でした,あのラスト、何度でも体験したいです。

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ラブリーエミリー

3.025-097

2025年8月3日
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女性は何に縛られているのだろうか。
男とは違う何かに縛られているのだろうか。
インドに生きるなら尚更、
抗えないものに縛られているのだろう。

ドキュメンタリー風の作りで、
感慨深い作品でした。

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佐阪航

4.0インドの日常を描きながらも、前むきに生きる女性の姿が、心に沁みる

2025年8月3日
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難しい

癒される

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masa.k

4.0フランス映画のようなインド映画

2025年8月3日
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このようなインド映画もあるんだと思ってたら、制作国はフランス=インド=オランダ=ルクセンブルクとなっていた。都会のムンバイと何処かのインドの田舎が舞台で監督もスタッフも出演者もインド人だがテイストが少しフランス映画っぽいてことかと思う。
私は一時マレーシアに住んでたのでイスラム教のマレー人とヒンドゥー教のインド人と中国人が共存はしていても確実に壁があることを身近に感じていたので、イスラム教のパキスタンを敵国としているようなインドにおいては宗教の違い(インドのイスラム教比率は14%で世界3位のイスラム教徒の数があるにも関わらず)を乗り越えて男女が一緒なれるのはとても大変なことなのかと思う。だから、陽気で奔放なアヌは勇気ある恋愛をしてるのである。プラバは見合い結婚したが夫はドイツに出稼ぎに出たままずーっと会えてない。そんな身勝手な仕打ちをされてても夫を想う幻想(溺れた男性を救助し看護するシーン)を見てしまうのが悲しい。
そんな2人の色んな出来事を淡々と描く映画であったが、観た後、何故か爽やかな気分になれた。カンヌの審査員もそんな感じだったのかも、。映画とは不思議なものである。

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アベちゃん

4.0たぶんこれが世界最先端。それはよくわかる。

2025年8月3日
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パヤル・カパーリヤー監督。西洋的教養と技術を持った人がインドで映画を撮るとこうなるのか、という現代映画詩。

ムンバイに暮らすインドの女性たちのいまを垣間見しつつ、ふわっとそれが幻想と交差する。タイのアピチャッポンとかもそうだけど、未知の国の教養を武器にしたアジア映画ほど強いものはない。何せ見たことのない街や人を見れるのだけで面白いのだから。

ムンバイの湿気溢れる映像、遠くで鳴る車のクラクションの音、背後を流れる列車の光、田舎の海辺、海辺の海の家みたいなところの安っぽい光、とにかく魅力的。都会の問題を引きずって田舎で想像外のものと遭遇する。土着的なものとPOPなものの融合という側面もある。まあ英語のクレジットでもあるが、音楽がとてもかっこよかった。

なんとなくこれの一年後の『ルノアール』はこれに寄せたんだな、という気はした。

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ONI