劇場公開日 2025年7月25日

「ドキュメンタリータッチのフィクション」私たちが光と想うすべて HKさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ドキュメンタリータッチのフィクション

2025年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

女性たちの三者三様の対照的な性格による化学反応に加えて、
送られた炊飯ジャーを抱きしめたり、
病院の受付での恋人とのチャットとか、
ユニークな個々のエピソードから、人間の愛おしさを感じずにはいられない。

インドの社会問題、宗教問題を下地に
恋愛も含めて都会に生きることの難しさをドキュメンタリーのタッチで描く。

後半の海岸のシーンでは現実と非現実、過去と現在の時間軸も混在、交錯し、
それをきっかけに彼女たちが自身の本心と向き合い、
次への一歩を踏み出そうとする、幻想的な雰囲気の中で幕を閉じる。

少し冗長に感じるシーンもあったものの、
不思議なテイストの魅力に引き込まれて、最後まで楽しく観ました。

HK