「変化に取り残された人々のイマに漂う哀愁。」新世紀ロマンティクス ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)
変化に取り残された人々のイマに漂う哀愁。
長江哀歌以来、ずーっと追っかけて作品を観続けている。個人的に、その当時から中国の成長や変化の速さに興味ある。その速さを実現する国家、産業(テクノロジー)、そして国民。思想的ではなく、ありのままを映し取る作品群には、リアルを感じる。
周囲が目まぐるしく変化していく、まさにその只中で変わらない変われない人々。
自らの過去作品を紡ぎ、とある一人の女性を通じて数十年を描くだけだけど、周囲の変化の速さと自らの変化には明らかにタイムラグがあるリアルな描写や、その環境の中でも健気に生きる姿。
想像の域を脱しないが、戦後日本の成長期のストーリーから外れてしまった人々と、同じなんだろうと不思議に共感さえもできる。
歌って踊る。これも万国に通じるコモンセンス。
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