サブスタンスのレビュー・感想・評価
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エリザベスの孤独は凄まじい。ラストには疑問。
substance に薬物という意味もあるとは知らなかった。ルッキズムに対する批判(デニス・クエイドが気色悪い役にピッタリ)、美、若さに執着する人達の悲哀と主人公エリザベスの孤独がシニカルに描かれる。意外だったのはスーがエリザベスに全く似ていなかったこと(エリザベスあっての自分なのに)スーのエゴがあっという間に顕在化したこと。彼女は母体に対するリスペクトはかけらもなかった、最初から最後まで。エリザベスの孤独は凄まじい。あんなに広い家に1人っきり、薬物に手を出してからは家政婦も来ない。あんなに衣装持ちなのにいつも黄色いコートを着て出かける。フレッドとは食事に行って欲しかった。モンスターの部分は必要だったのだろうか?どう考えてもあり得ない血飛沫の量とモンスターの容姿(ヘルレイザーを思い出させた)はやりすぎだと思うし、個人的には契約終了、スーの死で終わっても良かったのではと思う。エアロビクスのシーンも大幅にカットすれば100分くらいに収められただろう。
あなたのココロのスキマを埋めます、 どーん
サブスタンス発案者は、喪黒さん?
ハマった時点で破滅が約束されている底意地の悪さと悪意で出来ているシステム。
そもそもハマりそうなひとを選んで勧誘してるんだろう。
わざと不快なものばかり集めたんでしょう、この映画。
そして、描写が良く言えば丁寧、有体に言うとくどい、しつこい。
「Me too」運動が始まる前の時代の話なんだろうか。
デニス・クエイドのテレビ局のお偉いさんやらオーディションの審査官、女性蔑視というかモノとして見ているのを隠そうともしないし、スポンサーはいやらしげなおじいさんばかり、そしてスーの「フィットネス」はお色気むんむんアノーラのアニーが踊ってたストリッパーのダンスもどきで、撮り方もめっちゃ挑発的。朝から公共の電波であれ流すんか。家族で見る大みそかの番組でトップレスダンサーがわちゃわちゃ出てくるなんて今なら苦情の嵐では
こんな世界で年齢を理由に番組を下ろされ邪険にされて、プライドはずたずただし、自身の容姿の衰えは自分が誰よりも気にしている、ひどく傷ついているエリザベスが気の毒だが、冷静になれば自分は虚栄の世界で消費されただけ、ということに気づきそうだが、彼女は違った。
だれか話を聞いてくれたり慰めてくれたりアドバイスや助けてくれる友達はいなかったのか、まあ、スー(=エリザベス)のエグい性格目の当りにしたら、友達どころか親しい人すらいないの納得ですが。
エリザベス馬鹿すぎて溜息出ました。
一週間づつ交代で出現、と言われた時点で、自分じゃないときの自分は自分じゃないのが明らか。自分の記憶になければスペアがいい思いしてもいいことないし、周囲もエリザベスとスーが同一人物とは知らないんだから邪険にした連中を見返すこともできない、メリットがありません。
気の迷いでサブスタンス・定期コースを取っちゃったとしても、スーが約束破りがちなのが分かった時点で、怖くてすぐ中止しませんかね。
エリザベスは若く美しく強烈自己中なスーに激しく嫉妬し憎みつつ、それでもあの若く美しく、「誰もが愛するようになる」人がほかならぬ自分自身というナルシスティックな満足感でずるずるとスーをのさばらせてしまったらしいが(若いころの自分を肯定したかった気持ちもある??)、その心理も理解できないので私にはひたすらホラーになってしまった。一途な妄念が怖い怖い。
そして、最悪のことになる前にいくつか助かる道はあったのに、欲と執念、見栄のためにことごとく自分で断ち切ってしまった。
もしも、容貌が衰えても構わず好意を見せてくれた同級生の男性との食事に行っていたら。それをきっかけに穏やかに彼と付き合っていけたら違う世界が開けたかもしれなかった。彼との約束をつまらないこだわりで反故にしてそのままフォローもなし。予想はできたけど残念。
そしてスーも不快なレベルでアホ
エリザベスはサブスタンスを解除する権限を持っているんだから邪険に扱ったら怖いでしょうが、なんでわからんの?
二人は同一人物だから、二人そろってバカなのは当然ですが。
結局この映画、老いへの恐怖と、若さと名声への執着の醜さを、愚かなひとりのオンナをあざ笑うようにグロく描いてなんぼ、だった?
エリザベスもスーも、多くの一般女性から見たら愚か過ぎやり過ぎで、我が事のように身につまされることなく他人事として興味本位にしか見ないから反感買わない、構わない、ってことですかね
デミ・ムーアは現実には還暦過ぎで、当初あの若々しいスタイルにはびっくりしたが、マーガレット・クアリーの本物の若さを見たら、皮膚のハリやら体の線やら、違いが如実に分かって年月は残酷だな、と思いましたが、そう思わせるように老いと衰えを強調する見せ方していたよう。こんな役をやり遂げてしまうあっぱれな女優根性で、彼女を見直しました。オスカー授賞式でもあっぱれな対応でしたよね。
「ゴースト」ではかわいかったのに、という思いもちらほら。作るほうは当然その辺も計算したんでしょう、デミ自身とエリザベスが重なって見えた。
彼女は、レイフ・ファインズ、トム・クルーズと同じ年齢です。
「ザ・フライ」ばりのグロいホラー、異形の気持ち悪さとスプラッタがどこまでいくのか、指の隙間からしっかり画面見て、気持ち悪さを堪能しました。
でも、一番気持ち悪いのは、トイレに行っても手づかみでエビを食べても手を洗わないデニス・クエイドのハーヴェイです。
パワフル
エリザベスの自意識の強さに圧倒された。テレビのインタビューでスーがエリザベスに対して若さ故の傲慢な発言をして、エリザベスが怒り狂っていたけれど、エリザベスも若い頃は同じような傲慢な発言を他人に対してしてたんだろうなあ、何しろ二人は別人格ではなく同じ人間なので
ホントに不快だった
歳を重ねた女優が、若い自分を薬物で取り戻す的な情報しかない状態で。ホラー映画なんだとすれば観に行かなかったのに。デミ・ムーア主演だし、アカデミー賞も争ってたからと思って観に行ったら、とんでもなかった💦長い映画なんだけど、半分くらいから自分が険しい顔になり続けてることに気づいた。もう最後まで。最後の最後は、B級モンスター映画になってたけど。
かなり評価は高いようだけど、この表現から、高尚な意味を読み取れと言われても、自分には無理。アカデミー賞おかしくないですか
不快 オブ 不快。(笑)
かつて一世を風靡したエリザベス・スパークル 50歳。
名声、愛、美、若さを取り戻すため、細胞分裂を促す薬『サブスタンス』を投薬し、理想的な自分「スー」を生み出して、というお話。
最初はまだよかったんだよ?
肌理まで見える徹底的な近接撮影とか、ASMR的な音は、老いと若さを徹底的に対比させていたし、それもそれで、人間てまあまあ気持ち悪いのかも、とも思わせる手法なのかもと納得した。
道中のプロセスは道筋があって老いに怯えるエリザベスに同情もしたし、自由と若さにしがみつくスーに憐みも感じた。だけども、ラストはもう監督の悪ふざけがすぎるのよ。笑
ルッキズムとかエイジズムへの問題提起とか復讐超えて、最後はただただお祭りで、肩を揺らして笑ってしまった。
前の席の男の人の顔が見えたんだけど、口が閉まらなくなってたよ。『時計じかけのオレンジ』+『地球星人』+『エイリアン』を足して26掛けたくらいの不快さだった!あー疲れた!
これは面白すぎだろ!
あのデミ・ムーアが見事に演じきった!素晴らしい👏
この映画の中で起こってる事は、昔から当たり前のように行われてきた事だし、今も尚続いている。個人の考えとしては別にそれがいい事とも悪い事とも思ってはいない。エンタメの世界では仕方がないことだと思う。
誰しも美しくありたい。出来ればそうでありたいと思う。ただそれに執着しすぎる事はないと思う。人間なのでいずれ体は衰える。歳もとれば限界もくる。それに抗うのはいい事かもしれないが、適度に上手く付き合う事も必要。
今年最高に恐い…いや、過去をふりかえってもトップクラスの恐さだが、ちゃんとメッセージもあり映画としてもいいし、終わり方まで最高🥺こんな最高な映画なんだから1人でも多くの人に映画館で観て欲しい👀🍿*゜ゴア描写苦手な人は自己責任で(笑)
「化粧や身だしなみの些細な差に執着することの馬鹿々々しさ」を識る視点
昭和演歌を聴くと男性の耳に心地よい女性のつぶやきのオンパレードである。自立した女性からしてみたら噴飯ものかもしれない。しかし、ある時代、一部の女性には真実でもあったろう。
女性は美しくあるもの。そうでないと取るに足らない。的な世界観も男性側の勝手な見方である。そんな評価軸を持っていない女性からしたら、同じく噴飯ものかもしれない。しかし、百貨店一階に陣取る化粧品ゾーンから窺えるように、この世界観はいつの時代も根底に居座っているような気もする。
実際に女性の幸せはその評価軸に則ってもいるようでもある。ゆえに無視はできないが、あまり囚われすぎないようにしたいところだが、その自制は難しい。
その「自制の難しさ」を最大限クローズアップさせてインパクトもマックスで教えてくれるのが本作だと思う。
分身の理屈とその組織のミステリーに深入りしていない点は、テーマを絞っていて好いが、分身と母体に意識の共有がない、というのが設定として腑に落ちない。完璧ボディのスーがまったくの他人なら、母体側になんのメリットがあるのか。
だから分身と母体が大喧嘩を始めたあたりから、なにか違うなと思った。血しぶき撒き散らしに至っては、やりすぎも甚だしい、と思った。ただ、最後に路面に戻ったときはやるなと思った。
個人的にはもう少し哲学的なテーマで締めて欲しかったが、このインパクトあってこその本作なのかもしれない。
クローネンバーグ系の映像は卒業したと自認している私には、映像よりも、製作側の持って行き方に「あっけらかん」であったが。
事の顛末から振り返ってみれば降板されたエリザベスも美人である。総括すると、美醜は4段階がある。完璧なスー・降板されたエリザベス・老女に落ちたエリザベス・化け物になったスー。
これほど差の大きい4段階をみせられると、化粧や身だしなみの些細な差に執着することの馬鹿々々しさがみえてくる。現実、その馬鹿々々しさから逃れられないかも知れないが、そう思える視点もあると知るだけで収穫だと思う。
この監督、好き!!!まさに「メメント・モリ」
スーと心が入れ替わらないなら、エリザベスにメリットは何も無い。
そう思いましたね。
《凄い化け物》と《最高の美と若さ》を見せて頂きました。
タイトルにも書きましたが、美と若さに喝采を受けるのはスーの人格、
であってエリザベス(デミ・ムーア)は、スー(マーガレット・クアリー)
という最上級の美女の宿主になっただけです。
サブスタンスという名の詐欺にあったのと同じです。
元はと言えば、衰えた容姿(外見の美と若さ)に拘り、
それを手に入れられるという誘惑に乗せられたエリザベスが
愚かだった。
ハリウッドという女性の《若さと美》がなによりも重んじられる
世界に生きるスターの性(さが)なのでしょう。
それにしてもインパクトのある映画でした。
☆☆☆
キャスティングの勝利。
デミ・ムーア。
「素顔のままに」でも若さに執着する役でした。
55歳の今も、若さと美に執着する落ちぶれかけたスターに、ピッタリ。
(実際のデミ・ムーアは62歳、身体もお顔もかなりお綺麗です)
デミ・ムーア自体が、もう既に忘れ去られたスターだから、
この役柄にぴったりでした。
そして、
マーガレット・クアリーの抜擢。
いやぁ参りました。
美しさに両手を上げて喝采するしかありません。
こんな綺麗で魅力的な人がけっこう埋もれていたんですね。
そしてこの程度の美女がゴロゴロしてるのが、ハリウッドなのねー。
マーガレット・クアリーを見てると、
《若さと美貌》って、凄い武器。
みんな、へへーつと平伏すしか無い、と思った。
だから、結局、女の価値は《美と若さ》って思っちゃうから、
女性の価値を考える映画としては、逆効果かも知れない。
特殊メイクと200歳位の皺くちゃで、身体が歪んだ裸体。
200歳位の身体なのに、スーを追いかけて走ったり、
無理すぎる(笑)
「未知との遭遇」の音楽が高らかになったり、
「キャリー」を上回る血飛沫、
「エレファント・マン」そっくりの特殊メイクと、
お腹いっぱいに楽しませて頂きました。
【結論」
美と若さに対抗するものは、人間の内面。
思考する能力や知性。
歳を重ねて滲み出る優しさや慈しみ、思いやり。
(エリザベスには外見の美しか眼中になかったですね)
あっぱれデミ・ムーア
デミムーアとマーガレットクアリーの演技が最高!
痛かったし、怖かったし、疲れました。
絶世の美女デミ・ムーアの裸を堪能したいと思って本作の鑑賞を検討中の貴方、やめときなさい。
美しいヌード、おいしそうなおっぱいも登場しますが、その時間は僅かです。しかも若い時のデミ・ムーアとは違い、60歳を過ぎたおばちゃんのおっぱいです。お金払ってまで見る価値はありません。
ひたすら、痛く、怖く、グロテスクな、B級ホラー映画です。「キャリー」(1976年 米映画)のように、最後は皆が豚の血をたっぷりと浴びて終わります。男の馬鹿さ加減をこれでもかと見せつけられます。
意外だったのは、観客は自分みたいなエロオヤジばかりを予想していましたが、中年以降の女性が半分くらいおられたことです。
エロい、グロい、女性客多い。
スーを演じるマーガレット・クアリーのボディーは完璧。
そんな彼女のレオタード姿を舐めるようなアングルでこれでもかと映し出す。「君たちはこれが観たかったんでしょう」と心の中を見透かされているようで逆に引いてしまった。
(監督は女性)
レオタードだけでなく全裸姿もふんだんにある(何でいちいち脱ぐの、嬉しい)
スーだけでなく主演であるデミ・ムーアの全裸シーンも豊富なのだが、残酷なまでに老若の違いが出ている。
自由奔放で自己中心的なスーを忌み嫌いながらも、その若く美しい肢体を愛おしく想うエリザベス、悲しい(you are one)
映画に登場する男どもは下劣で嫌らしく描かれている。エンタメ業界の男たちと言うより男全般を指しているのだろう。
そしてクライマックス、絶世の美女も一皮むけば・・・
男も女も同じだという事か、
物語はハッピーエンドで終わります。デミ・ムーアの笑顔に癒されます。
めでたし・めでたし (*^_^*)
強烈な映画でした。 上映終了後、出口に向かっていく周りの観客たちの...
強烈な映画でした。
上映終了後、出口に向かっていく周りの観客たちの表情が、
まるでとんでもない体験をしたかのように固まっていたのが印象的だった。
何が強烈って、
まずは視覚的効果。
血やグロテスクな肉がこれでもかと出てくるので、苦手な人は注意。
暴力的なシーンも、怒りの剣幕がものすごく生々しくて、観ている方も戦慄する。
ここまでやる映画は最近はあまり出てないんじゃないでしょうか...?
そして、もう1つ強烈なのが、
スクリーンを通して伝わってくる主人公の嘆きと、破滅していく様子。
自己嫌悪、孤独感、過去への未練、未来への不安、
そういうものに押しつぶされていく主人公が、
見ていて本当に心傷められた...。
ただのグロいヤバい映画ではありません。
他人事ではない感情に、強力に訴えかける力がこの作品にはある。
自分自身にコンプレックスがあり、でも本当は大切にしたい。そんな人に観てほしい。
人は死して名を遺す
ゴア表現が苦手な方にはキツイです
決して万人におすすめできる映画ではありませんが‥
素晴らしい作品でした
世の中に必要とされたい
認められたいと強く思う気持ち
需要が無くなることへの不安
多少なりとも共感はできます
現代社会への皮肉や批判的なテーマや
表現方法が素晴らしいです
番組プロデューサーがトイレで用を足すシーン
エビを汚く食い散らすシーン
権力を握る男達の無神経さ
相手のことなど1ミリたりとも
思いやることはない稚拙な社会性
女性からみた男性はこんなにも
バカっぽいのかと思い知らされました
サウンド
神経を逆撫でするような
不快な音楽音響が
観る者の不安を煽ります
癖になるような
いつまで耳に残る感じ
作品の内容に合っていて
よいアクセントになっています
気に入りました
ラストシーンがよかったです
本当の自分の価値とは何んなのか
見つめ直す考え直すきっかけとなります
パンチの効いた、鋭く尖った作品でした
忘れることはないと思います
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