サブスタンスのレビュー・感想・評価
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『ルッキズム』『エイジズム』 に フランス女性監督が強烈な鉄槌を下した物語
世界の映画賞総舐めがよく理解できる衝撃作(問題作)。今まで観た映画の中で一番恐かったけど観たこともないすべての映像描写、演技、台詞は意味深い。
女性が『歳なんて単なる数字』とうそぶいても寒々しく受け止めているのがマジョリティであることは否めない世の中は悲しいかな未だ払拭はされず蔓延る 世界の『ルッキズム』『エイジズム』 に フランス女性監督が強烈な鉄槌を下した物語。
31歳のマーガレット・クアリーの身体を張った体当たり演技も素晴らしかったがあの『ゴースト』のデミ・ムーアがこの映画に人生を賭けたといっても過言ではない衝撃、女性陣には特にお薦めです!
痛みの追体験
女性なら誰でも、加齢による身体的な劣化に程度の差こそあれ沈むもの。
ハリウッドで生きる女優となれば言わずもがな、むしろそれが全てなのは分かる。
時代設定は何とも言えない不思議な雰囲気で80年代を想像。キレッキレのレオタードやらme too運動の欠片も無さそうな男が支配するショービジネス界。エリザベスがトイレの個室で自分の左遷を知るというベタな展開までは完全に油断してた。若くてベストな分身を造ることに手を出してからはもう、「痛い」映像ばかりでテーマなんかぶっ飛ぶ。視覚で認知してるのに痛い。エリザベスの背中から出てきたスーが、背中を縫うシーン。なんで一針ずつ結ぶの?連続してかがれよ、と思ったのは私だけではないはず、執拗。やがて二人は加齢の恐怖と存在をかけて戦いだすのだが、凄まじいダメージを食らっても死なないエリザベス。いやもう死ぬよね、見るのキツイわと思っても死なない。
結局2体とも(というか母体は1つ)誰をも魅了する存在でいたいわけだから、肉体のダメージを超えて魂で生きてしまうのだ。どんなにグロテスクでも…。
余りにグロいとポップになることも発見だった…メンタルが回避してるのかも?
これはホラーでしょうね。
笑もういいよ、負けたよ、1番でいいよ笑
いやあ、しかし、デミムーア、よく出演決めたよなあ。裸まで曝け出して。まあ、裸はマーガレットクアリーも惜しみなく出してくれたけど。
主演助演の2人のキャスティングがいいし、作品の題材も面白いよね。
でも、面白いからこそ、お決まりの
ラストどうまとめる?
って不安がね、、、途中出てきたエリザベスの同級生が救い人になるのかと思いきや完全なるモブ。
そもそも、「7日縛り」が結構キツくてさ。エリザベスは女優として成功したのに、スーはそこにはコミットできないというね。結局朝のフィットネス番組でしか成功できないっていうのはどうなんだろね?
しかーし!そこを、なんと、あの、ラストですよ!
ねえ、『ブレインデッド』意識したでしょ?したよね?あそこまで見事な血のシャワーは、思わず笑みがこぼれてしまったよ。そっちにいくんかい!そして、顔だけムーアのあのラスト、、、
うん、負けたよ。あそこまで振り切れたのなら、俺の負けだよ、今年1番でいいよ。
ってなっちゃうよなあ。何かが一回転して★5で。あとで伝説になりそうなんでパンフも購入!
スー役のマーガレットクアリーは、「ワンスアポンアタイムインハリウッド」とかでも観てて好きな感じだし。
今年1番の「怪作」といえるかも、ね?!
ちょっと真面目に語ると、アメリカってあれだけ多様性だのLGBTQとか言っても、ルッキズムなんだよなあって思った。まあ、皮肉ってるのかもだけど。それに、「老い」が「悪」って考えに固執してる主人公もステレオタイプだしね。もっと「綺麗に老いる」ってのを目指してもいいのになあ、とは思った、なんてね笑
2025年度劇場鑑賞25作品目(26回鑑賞)
グロ注意映画
ドラマの手術シーンとか苦手なので、こんなにグロめだと思ってなくて時々目をそらしてました。にしても、後半のB級ホラー感なんなの笑 もっとシリアスな映画だと思ってた。モンストロ、ドレスの間から乳首が出てますよ…
プリプリのケツが若さと幸福の象徴ってのは伝わりました。海外は胸派より尻派が多いって聞いたことあるけど、アジア人よりいいケツだから納得。
間延びしない、飽きさせない怒涛の展開とビジュアルも良かったです。ストーリーは、まぁそうなるよね、からのそうなるよね、で意外性は無し。最後はエリザベスが何しかの境地に達するのかなと思いきやそうでも無し。
まさかのB級ホラーコメディ
面白かった!
斬新
つらかったです
面白かった事は大前提に、大変観ていて辛かった。
30〜50代の女性には辛いのではないか。
これは「ジャンル映画の程を成したフェミニズム映画」ではなく、「フェミニズム映画の程を成したジャンル映画」だと思う。
これを観ても男性に何かを考えさせる事はできないと思う。「俺女じゃなくてよかった〜」と思うだけだろう。
ifの話をしてもしょうがないのだが、これが男性監督だったら大炎上だったろう。でもなぜ女性なら許される(絶賛される)のか?と考えてしまった。「私もうババアだから〜」とかいう女性の自虐は同じ属性の女性を傷つけるのでやめた方がいいと常々思っているのだが、この映画でも同じ事を感じた。
ただし、大変面白かったのは間違いない。
凄い映画だわ
ただただ凄い映画
若がえりするだけだと思って見始めたが
クローンが誕生するシーンから凄い映像が
続いて引き込まれた。
まあ同じ人格が二人になったらそうなるよね。
老化するCGとか特殊メイクとか凄すぎて
自らの老いに恐怖すら覚えた。
最後のスプラッター場面については?
と思ったが、最後まで画面から目が離せなかったの
は☆4つの評価。
タイトルなし(ネタバレ)
朝のボディシェイプアップ番組に出演している女優エリザベス・スパークス(デミ・ムーア)。
かつては人気女優で、ウォーク・オブ・フェイムに名を刻んだこともある。
さて、50歳の誕生日間近のある日、番組からの降板をプロデューサー(デニス・クエイド)から言い渡される。
その帰り、気もそぞろの彼女は交通事故に遭い、ほぼ無傷で退院するが、その帰り際に「人生を変える品」のことをインターン医師から告げられる。
その名は「サブスタンス」・・・
といったところからはじまる物語で、怪しげな薬品「サブスタンス」を接種したエリザベスから、若い分身スー(マーガレット・クアリー)が現れる。
エリザベスとスーは一体。
ライフフォースを共有しているが、意識は共有していない。
7日ごとの交代が原則・・・
『ジキルとハイド』の変型みたいな話。
とにかく、演出がポップで、おもしろいねぇ。
意識は共有していないので、どちらも相手のやることが気に入らない。
そのうち、若いスーは、7日で交代するのがイヤになり・・・
と、このあたりまでは大体想定内の物語。
ポップな演出や、スーが登場するまでのシークエンスを台詞なしで描いたりのスリラー描写は目を見張るものはあるが・・・
さて、美に執着すると・・・
まぁ、肉体崩壊になるんだろうなぁ、と予想を付けていたが、うへぇ、斜め上の展開だった。
斜め上いく「阿鼻叫喚」は、やり過ぎかなぁ。
終盤は、スチュアート・ゴードン、ブライアン・ユズナ、フランク・ヘネンロッター。
よい子のみなさんが観ない類の映画だよ!
「これにておしまい」のレビューにしようとしたのだけれど、「サブスタンス」の意味を調べて、継続。
「サブスタンス」とは「実体」の意。
なるほど。
分身が現れて・・・は、まだ本物・実体・本質ではない。
最後に統合されて・・・実体が現れる。
どのような姿であっても、「自身は美しい」と肯定する強さのようなもの。
それが、必要とされる本質。
奥が深いなぁ。
観る方としては、深いところに到達する前に、不快になるかもしれないけれど。
旧作『エンティティー/霊体』に倣って、『サブスタンス/実体』というタイトルでもよかったかも。
タイトルなし(ネタバレ)
老いた自分をあんな足蹴にできるってのはもう本当に全然自分のこと好きじゃないし結局老いても若くても自分を少しも肯定できないってのが伝わってきて痛々しかったですね。ハッピーエンドで良かったよ。
シンプルかつ強い意思表示
あのデミ・ムーアが62歳にして捨て身の怪演。顔の皺にヌード、特殊メイクによるグロテスクな姿、そこまで曝け出してでもこの作品に出演した意味、メッセージは強く伝わった。
万人受けはしない紛れもない衝撃作。
エリザベス・スパークル(デミ・ムーア)はかつて一世を風靡した女優だが今や賞味期限切れと言われて等しい。50歳の誕生日、プロデューサーのハーヴェイ(デニス・クエイド)から、自身のエアロビクス番組の降板を言い渡される。そんな中「サブスタンス」という謎めいた再生医療を知り試してみることにする。それはなんと自分の背中を割り中から若い完璧な美女(マーガレット・クアリー)の自分が現れるというものだった。
彼女はスーと名乗り、スターダムを駆け上がっていく。
スパークルと対比するように若く美しい肢体をなめるように接写するカメラアングルは暴力的なほどいやらしい男の視線だ。この映画に登場する男は極限的に汚らしい。
サブスタンスのルールは1週間ごとに元の体と入れ替わらなければ不具合が起きるというものだが、老いた体に戻る屈辱に耐えられるわけもなく、もちろん破ってしまう。
そこからの展開は阿鼻叫喚、見るも恐ろしい姿に変容し肉や血が飛び散るスプラッタームービーと化す。
そこまでやる必要はあるのか、コラリー・ファルジャ監督はこのメッセージを今の時代に伝えるには徹底的に描く必要があったと語っている。
ストレートで強烈なルッキズム(外見至上主義)やエイジズム(年齢差別)に対しての反対表明をボディホラーのスタイルで描いたファルジャ監督のアイデアがあっぱれ。
最終章はそこまでやらなくてもという、とどめを刺す展開であるが、監督が言うように曖昧な時代に徹底的にやる必要があるのかも。
代表作になるであろうデミ・ムーアは自身初のゴールデングローブ賞を獲得。
「遊星からの物体X」「エレファントマン」「シャイニング」「ザ・フライ」など名作へのリスペクトを感じる。
ただ、スプラッタームービーが苦手な人は観ない方がいいかもしれない。
ホラー映画ではないという人もいますが立派なホラー映画だと思います。
余り評判になっていなかったので見向きもしませんでしたが評価をたまたま見てみたら結構良いので見てみました。
映画の内容ですがエリザベスさん50歳でも十分すぎるほど美しいのに薬に手を出してしまうとは、しかし実際のデミ・ムーアさんは62歳なのでそれを思うとかなり若く見えましたし知らない人が見れば30~40代でも通用しそうです。
確かにスー役のマーガレット・クアリーさんの若さには叶いませんでしたが。
最後は薬の決まりを守らなかったために化け物になってしまい悲惨な最後を遂げてしまいましたが薬に手を出していなければ普通に10~20年くらいは現時点での若さは保つことも出来たように思いますし私だったら得体のしれない薬だという時点でやめていますが美しさを求める女性だとこうも前が見えなくなるものなのか?まあ映画でフィクションですからw
まあ実際に整形美容で整形してちゃんとした医者でなかったために顔が化け物みたいになってしまった気の毒な女性も実際にいるようです、整形前の顔は結構美しかったのに。
なかなか面白い映画だと思いました。
ホラー映画ではないという人もいますが立派なホラー映画だと思います。
現代的、科学的なホラー映画というべきでしょうか。
科学的と言っても昆虫が殻を破って成虫になるように本体の背中がパックリ割れて分身が生まれていましたがあれは流石にないかなと思いましたが将来人間が人のDNAを弄り回せばあのような悲劇も生まれる可能性もあるように思います。
もうチャンジャ食べられないよ
グロかった。
今日健康診断だったので、注射がずっと痛そうに感じた。
アメリカは注射渡されたら自分で打つの?
事態がずっと悪い方向にいっていて、
あと演出とかもあってとても露悪的だったと思う。
最後まで膨れ上がった嫌悪感をあんな形で破裂させてシュワっと綺麗になって終わるのは見事だった。スッキリ感があったと思う。
噴水のシーン、あんなの笑っちゃうよ。真面目に観てたのに。
あとデミタコが可愛かった。やっぱり笑顔が大事でした。
健康大事
人の背中が裂けてそこから腕?が出てくる。裂け目パックリ中の肉も少し見える。顔面を鏡に叩きつけて顔が血だらけ。服の上から腹を蹴り続けて皮膚が裂けて?血が流れ出す。怪物の口から乳房が産まれる。などの描写があります。
スーはエリザベスなので、彼女自身が彼女を自滅させた。という理解で観ました。
家に引き籠もって1週間誰からも連絡来ないとか、誕生日なのにすれ違う時に一言言われるだけとか、どういうこと?アメリカとかサプライズ大好きの国じゃないの?
最後に近づくにつれてどんどんグチャグチャクチャクチャブッシャーなスプラッター味が増すので笑ってしまいました。ヒアルロン酸、ボトックス、リフトで顔が変わってしまった人はこの映画観てくれるんだろうか。
なによりも大切なのは『健康』。
エリザベスはさー…あんなにすごい事故なのに歯にヒビだけで済んだ自分の体を誇りなさいよ!それはエクササイズし続けてたからでしょ!あなたの日々が自分を助けたんだよ!たまたま持って生まれた素晴らしい頑丈な体があったのかもだけど。。
あとさー、泣いても良いんだよ。周りは全部敵ぐらいに思って頑張ってきたんでしょ!あんな事故にあったらそりゃ怖いよ。体大丈夫とか言われても大丈夫じゃないよ。
あとさー、お金ありそうだからバスタブ工事してお風呂につかったらいいよ。絶対その方がいいよ。
追記。
50歳であんな大きな傷が出来たら数年単位がないと治りません!しかもあんな雑な縫い付けで…笑 普通に傷が開いちゃうから動けないし、消毒や抗生物質の内服が必須!全部お手伝いさんにやってもらいなさい!
全人類が無視することのできない美と老い
この映画を一言で言い表すならホラーSFエンターテインメント!
女性の美への執着と、それを作る男性社会、現在のハリウッドの体制。色んな社会問題を反映させた良い映画でした。
その中で美と老いという、おそらく全人類が切り離すことの難しいテーマにより視聴者を巻き込んでいく。その中で、きっと男性と女性で感想や視点が変わってくるだろう。
中毒性のある音楽とカメラワークで2時間半をあっという間に感じさせる。
エリザベスがサブスタンスから抜け出すチャンスが2回あったと思っている。友人を作ること、趣味を作ること。
エリザベスは非常に視野と世界が狭い。
よって起こる孤立や自己との向き合いや評価。
それから離れられるのが友人と趣味だと思っていたのだが、この映画ではその二つによって更に自分を追い詰めるきっかけとなってしまっていたが。
2回目のサブスタンス後はモンスターパニック映画に変わっていく。その前に綺麗に終わる機会が2回くらいあったが、それでも最後の30分をやりたかったのだろう。最後の30分によって、この映画を観終わった後の印象が変わってしまうほど印象的で痛快。だか必要ないと言ってしまえば、必要ないかも。
グロシーンも非常に多いので観る人を選ぶ映画ではあると思うが、是非劇場で観ていただきたい作品。
ラストはオンエアーのライトがついたところ
良いところ
生々しい若さへの渇望がありありと
?なところ
質量保存とかガバガバな科学法則
ギャグか?これ
ラストのスプラッシュシーン要らん
オンエアーのライトついたところで終わった方が余韻があってよかったのでは?
意識と記憶を共有しない自分って共存する理由がないな。単に生存装置としての本体では共存じゃなくない?まあ、あれだけの注意事項に対してあんなに甘い認識で薬物使う人間がすでに自分の共感の範囲を越えてて、とにかく愚かな存在に見えてた。言葉を選ばなければ馬鹿じゃねーの?ってところ。それはそれとして終盤の展開はギャグにしか見えなかった。悲劇っぽく狂気を描いてるようだが、あの存在をステージまで連れて行くあたりどこまでリアリティラインを引いてるかが見えなくなって冷めた。そこまでは生々しくて面白かった気もする。
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