サブスタンスのレビュー・感想・評価
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ゴーストからモンスターになったデミ・ムーア
上演最終日に駆け込み鑑賞。デミ・ムーアと言えばゴーストNYの幻だよね👻ショートカット超似合ってたよね!うん十年経って久々にデミ・ムーア見たけど年取っても超イケてるよ!ロングも似合ってるよ!そのままで十分だよ。若さ、美貌を追い求めすぎるとこうなるんだね。途中からデミ・ムーア可哀想になってきた。そして最後血みどろの戦い。。。すごい映画を観てしまった。又観たいかと言われたらもう観たくない映画です。でも裸で体当たり演技の女優達にはアッパレ!!
なぜか元気が出る映画w
ホラー好きではないので(たまには見るんだけどホラー好きの人ってZ級からA級まで尋常じゃない数見てるじゃないですか。そこまでではないという意味です)、自分が何度も見直す映画になるかと言うと、そういうわけではないんだけど、ちゃんと映画の切り口として面白いところが色々ある映画だなと。
基本、サンセット大通りプラス、クローネンバーグ的ボディホラー、それ故、役者の怪演こそメインの映画(お二人とも素晴らしい。)なのは間違いないのだが、最初から中盤かなりサウンドデザインと編集のキレがありスタイリッシュなテイストだったので、そのままシリアスなトーンで行くかと思いきや、最後に大盤振る舞いwあそこはやっぱりデパルマのキャリー思い出した。わざわざ観客席の顔を並行して映すような悪ふざけのデパルマ的な演出やってるので、間違いないだろうw
実は私はレクイエムフォードリームみたいな無知だったり人間的に欠陥のある一般市民を観察し、時には嘲笑するような「人間が壊れていく系」の意地悪な映画はあんまり好きではないのよ。特にこの映画の場合、主人公がルッキズムに蝕まれてる元々の原因は男性優位の社会が作り出している女性への期待やプレッシャーだしね。男性側に復讐を果たすってタイプの映画でもないし。
ところが、この映画のバランスが面白いのは彼女は壊れていくんだけど、結局ある意味夢を果たしちゃうとこ。普通の映画なら、主人公が「完全に壊れた」とこで終わるんだけど、この映画はそこからが長いw歌舞伎の大見栄を切るような過剰さの大盤振る舞いw先ほど言ったキャリーやピータージャクソンのブレインデッドのエンディング級の血しぶきで花道を飾る。
しかも更にそこで終わらず彼女はちゃんと「スター」として天翔していく。まさかのハッピーエンド感w「今俺は何を見せられてるのかよくわからんが、やるだけやったし良かったんじゃないか」みたいな気持ちになり、元気をもらったw主人公をただのモンスターで終わらせない優しさがそこにあるなと思った。
というわけで、単純なルッキズム批判というより、そこにやっぱり女優さんの努力や魅力へのリスペクトや愛も感じる映画だなと。そこらへんは監督が女性でフランス人な故なのか、ストレートなメッセージ性のハリウッド映画とは違う視点があって面白いバランスだなと思った。
キンキンの尖った表現を突き詰めたボディホラー
美とは何か、若さとは何か? それらに過剰な価値を持たせる存在は何なのか?
本作のテーマはそういったことでしょう。
いかにも現代的なテーマであり、それを追求する作品として十二分なクオリティを備えた作品でした。ただし、本作がすごいのは、そのような強いテーマ性を放つ作品でありながら、ジャンル映画的なたまらない魅力に溢れ、さらには過去の名作映画のオマージュやリスペクトをしっかり感じられる作品であったこと。
そのような作品を支えたのはデミ・ムーアとマーガレット・クアリー2人の全力の演技であり、冒頭からエンディングまでひとときも集中力を切らさず、サービス精神に溢れた映像を作り上げたコラリー・ファルジャ監督の手腕でありましょう。
心に残るのは、グロさと美しさを兼ね備えながら、スタイリッシュなセンスにも溢れた映像の洪水に溺れる快感。
なんというものを作ってくれたのでしょう、という感想が本当にすべてです。
2025年ベスト傑作で大好きだけど2度と見たく無い。今まで見た映画の中で一番グロくて怖くて悲しい映画。でも物凄く出来が良くて面白い映画だった
メイキング映像がYoutubeで転がっていて、グロいシーンにほとんどCGを用いていないでリアリティのある描写が出来ていると知って何だかもう一回見に行っても良いなって気分になってきました。ぜひ調べてみてください。
個人的に面白い映画の特徴として、
・作中にルールが提示され、ほぼそれは破られる。
・作中に出てきたキーアイテムが全部使われる
・名作のオマージュが絶妙に再現されている
そして今作は上記の事を起こした時にとんでもないことが起こり、とんでもない映像となっておりました。
今まででみた映画の中でいちばんグロくて吐き気を催して恐ろしく、ホラー描写が突き抜けていてもはや死霊のはらわたレベルで笑えてしまい、それでいてつらくてとても悲しい映画でした。鑑賞後はしばらくこの映画のことで頭がいっぱいになるでしょう。
美しい女性の裸体や扇状的なシーンが多々出ますが恐怖のせいで全然そそられません....嫌に見事な作り
そして意外にもセリフが多すぎない作りになっていて意外にも見やすい。セリフ無しでも辛くて印象に残るシーンがいっぱいあるのは作りが良いけどつらい。
作品が皮肉っているメッセージはあまりにも強烈。アカデミー賞にノミネートされるのも納得の出来だし、主演のデミムーア氏にも何か賞を与えるべきだとすら思う。
最高の裏切り展開(笑)
クローネンバーグ御大かと思いました
いやー、面白かったですね。口あんぐりの連続でした。
監督が公式に言ってるかは知りませんが、クローネンバーグ御大の演出に似てましたね。移り変わりのところとか、注射をブスブス刺すところとか、最後は「ザ・フライ」みたいで泣けてきました。「チタン」のフランス人女性監督も御大の作品に惹かれているみたいですが、フランス人は御大好きなんですね。
スーが可愛かったですね。彼女は「ワンハリ」でブラピと絡んでいた女優ですよね。観てないんですが「アノーラ」も「ワンハリ」のヒッピー出身と聞いて、どの役の女優なのか気になってました。
女性監督として、やはり男社会でやっていくことの難しさとかを全面に出したのでしょうか。ファルジャ監督の写真見ましたが、やはりキレイな方です。思えば日本も含めて女性監督は総じてキレイな方が多いように思えます。そんなところは考えすぎかもしれませんが。でもプロデューサーがハーベイですし。
美しさと若さですか、やはりそこに行き着くことは宿命でしょうか。デミ・ムーアもよくぞあそこまで(醜い)自分を晒したなと感動しました。アカデミー賞でもいいように思いましたが、やっぱり怪物になっちゃうと評価下がるんですかね。関係ないですが、夜の界隈で売上何億みたいな女性が持て囃されてる最近ですが、何もなくて、若さと可愛いだけ(しかも作ったキレイさなら)ならいずれはエリザベスになっちゃうよなぁと、大きなお世話をしてみます。
最後、ちょっとクドいかなともおもいました。でも、とても楽しみました。
SFとホラーの2部制
第一部は質の良いSF。
良き分裂です。
CGだけでなく特殊メークに見応えあり。
第二部は80〜90年代ホラーや漫画への
オマージュでしょ。
死霊のしたたりとか、バタリアンとか
バスタードとかベルセルクとか
顔横のおっぱいの造形にノスタルジーを感じました。
SFとしての出来が良かった分
第一部だけで完結する話が見たかった。
モンストロ・エリザスー
モンストロ・エリザスー
ラスト辺りは爽快だった
血飛沫すごかったな
あそこまでやってくれると見てる方もテンションあがる
デミムーアよく引き受けたな、こんな役
ゴーストの頃から35年たったのか
でもまだまだ綺麗だった
薬打つ必要ないくらい
人は誰でも歳をとる
時間だけは平等だからな
受け入れていくしかないんだよな
ビジュアル、年齢重視の人って自分が歳とったらどうするんだろ
ヤバいだろ
辻彩がアンブレラに勤めたら
己の中の「スー」に愕然とさせられる!
物語の前半はちょっと犯罪系ミステリーの様な
不穏な空気感にグイグイ引き込まれて行くが、
後半は精神的なホラー味がどんどん強くなり、更に
皆さんが書いておられる様に映像的にもかなりグロくなってくる。
ただ、そのグロさも一周回って最後はブラックコメディーになっていた!
そのあたりに耐性のある方はぜひ、劇場で!!
で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては
中々にパンチの効いた本作!
ほとんど裸で冷たいタイルの上か特殊メークバリバリで、
よくもこの作品を受けたわ!!
デミ・ムーアに拍手!!
本当に解りやすくルッキズムと男性優位社会への批判を込めたお話。
だけど、その根底には、女性自身もいつの間にか
男性の女性へ向ける価値観に支配されていることに気付かされる。
後半「エリザベス」の若い分身である「スー」が母体へ反旗を翻す辺りから
老いへの憎しみがどんどん増して行く。
若く美しく周りからチヤホヤされる「スー」は
誰からも顧みられることの無い
老いた「エリザベス」としての時間が耐えられなくなり
邪魔に感じ出した「スー」の行動がもう半端無い!
今は若くても「エリザベス」の体が無ければ復活できないのに
そんな事お構いなしにこれでもかと言う様に
容赦なく「エリザベス」を痛めつける!
ずっと若いままでいたい!!
正直、女だってそれが本音だもの。
己の中の「スー」に愕然とし、恐ろしくなる。
あと、大昔、好きだと言ってくれた男を当てにするようになったら
女も終わりだな〜〜
そのシーンが違う意味で超怖かった!!
悪夢のようなスプラッター・コメディー? やりすぎ注意
思ったよりも、グロく、漫画チックで、ツッコミどころ満載の映画でした。
結局これはコメディーなのか? と、「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れる場面では思わず吹き出してしまった。
全編を通して緊迫感のある作品で、退屈することはなかったが、いかんせんやりすぎだと感じた。
最後に、道に埋め込まれたプレートのシーンを「落ち」のようにして見せるところなんか、なかなかニクイなと思ったけれど、作品全体としてはグロテスクで過激な描写が多く引いてしまった。
何事も節度をわきまえなくてはならない。おじさんは、こんな映画をつくる人たちの感覚を疑いたくなったのである。しばらくはホルモンとか食べられへんわ。
体当たりの演技はたいしたもんだけど、デミ・ムーアももうちょっと仕事えらんだほうがええんと違うか? ほんまに。
と、ここまでいろいろ悪口を書いてきたけれど、「アホな女が主人公の馬鹿げた映画だ」と一蹴することはできないのである。
「よりよく見られたい」「いつまでも若く美しくありたい」という、人間の本質に関わること、とくに女性にとっては切実な問題がテーマになっているので、しみじみと感じるものがあったことも確かである(表現方法には、拒否反応を起こしたけれど)。
面白さ右肩下がり
品質が低い
美しさとは。
Xでバズってるpostを見てずっと気になっていた作品。
今の自分の美しさだけでは飽き足らず、昔の栄光や若さに目がくらみ、若返りを図る。
下調べせず鑑賞したので、サブスタンスを服用して起こった事が衝撃的でした。
てっきり整形技術的に本体そのものにメスを入れて変貌を遂げていくのかと思いきや、背中から生まれ変わるとは。。
しかしルールを守る事で2人の自分がバランス良く生きられるのだ、どちらも自分であるという縛りも、ストーリー上欠かせないものであるし、理解できました。
男性陣の態度や世間の目。歳を重ねて老いには逆らえない女性に対するのと、若さに満ち溢れた快活な女性に対するそれはあからさまであり、日常的に起こっている事柄と簡単に結びつけられる様に感じます。
自分が歳をとるにつれて心身の変化がある事や、女性の若さや性的消費に対する気持ちもよく分かりますし、主人公の気持ちを考えると胸が痛みました。
終始セリフや説明が少ないのに、デミムーアやマーガレットクアリーの表情を見る事で不思議と理解できてしまう、引き込まれる作品でした。
痛くて痛くてホラーよりゴア印象
とりあえず、痛さと汚さで潔癖症鳥肌が止まらない笑
観ている中でこの路線行かないでね。に見事突入!!B級ホラーやトンデモ展開好きな方は観る価値あると思います。
分裂した時の人格が描写のせいで分かりにくいですが、多分別人格。故に継続メリットが理解できない。ステージママ(親子)の成れの果て【極】自業自得エンドで飽きました。
あと青年(老人)の必要性は?
締め方は好きです。
鑑賞から時間経つとラスト哀れで愛おしいなと思えるようになりました。
昭和に描いた未来感がした。画作りは好き。痛いし汚いけど笑
オススメできないけど、見て良かったと思う
人類不変の悩みを描いた現代の寓話
とんでもなくかなりぶっ飛んだラストは、映画へのオマージュがあふれていた。
ある程度予測した通りに話は進み、あれ?まだ続くの?と感じ始めてラスト30分。やられたー!と思いました。まさかの!あの名曲がここで!確かに新たな何かが生まれちゃったけど!
そして悲しみと怒りの血しぶき!
これってキ○リー?
ここまできわどい演出をしたのは、あまりにもそのまま終わると痛々しすぎるからだろうか。ジャンルはホラーとはいえ、同じ女性故に、形容しがたい苦みが胸に残った。
映像は斬新でスタイリッシュなミュージックビデオのようでありながら、一週間ごとに入れ替わらなければならないという不条理な制約やルールを破り身を滅ぼす顛末は、古今東西のおとぎ話や寓話に共通するものがあって、古典的な印象も残した。
老いていく自分と向き合えず、追いかけてくる若き日の栄光にしがみつく。
覚えてもいないイケてない同級生からの、泥水に落ちた電話番号の切れ端に一度は救いを求めるも、結局そんな自分も許せない。
そんなエリザベスが陥っている状態は、仏教では執着といい、かなり醜い心理の一つだけれども、誰しもが歳を重ねると大なり小なり同じような苦しみを味わうだろうし、どちらかというとエリザベスに歳が近い自分も、彼女を笑い飛ばすことはできない。
スーを取り巻くステレオタイプの男性たちや、若い女性の上澄みだけを搾り取り、使い捨てにする業界への批判も盛り込まれているが、それはハリウッドだけではなく、社会全体にはびこるルッキズム批判でもあるだろう。
しかし結局は、エリザベスが、今の自分を好きになることができないことが一番の原因なんだな。スーも、目の届かない場所へエリザベスを隠し、常にエリザベスの存在を恐れている。老いと向き合い、今の自分を受け入れ、前を向くこと。
それは永遠の難題なんじゃないだろうか。
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