サブスタンスのレビュー・感想・評価
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圧巻
いやー、すごいものを見せられました。
これは★5をつけるしかないでしょう。
主演の2人の体を張った演技は素晴らしいですが
デミ・ムーアは本当にすごい。
年齢とともに崩れた体型を全てさらけ出し
デミ本人の実話なのか?と思わせてしまうリアルな動機。
過去にチャリエン出演で
全身整形2600万円の話題もあったので余計。
セクシーなシーンも多いのですが いやらしさよりも
生物的な感覚で見てしまうのは映画では稀な経験。
マーガレット・クアリーは完璧なバストを再現するため
全編ではないかもですが、つけ胸らしいです。
SFホラー?というジャンルだと思いますが
脚本も、容赦のない描写も過去5年で
ホラー映画ではトップではないでしょうか。
「リベンジ」のフランス人監督なんですね。
「リベンジ」は内容的にしんどいので未見ですが
当時、この内容で女性監督なの?と驚いた記憶があります。
今作は女性監督らしさと女性監督とは思えないところが
見事に融合していると思います。
当方、ホラー、スプラッター系は得意分野なので
かなり見慣れているのですが
観ていて顔を歪めてしまうシーンが度々ありました。
最後は予想通りを2段階くらい超えてきます。
評価点ですが、ホラー好きな方に向けての星5です。
ホラーが苦手な方は鑑賞を避けることを強くおすすめします。
1つだけ、ケチをつけるとすれば
イケてる女性や若者のイメージって
今のアメリカではこんな感じなの?って思いました。
全体的に90年代の雰囲気がプンプンです。
あえてでしょうね。
これぞ映画
笑えるホラー
公開初日に仕事をさぼって鑑賞。
予告編映像を見た限りでは、もう少しシリアスでダークな内容を想像していましたが、実際には爆笑してしまうシーン満載の上質なエンタメホラーでした。
男性の自分が見るのと、女性が見るのとではまた印象も異なってくるのでしょうが、「いつまでも若くて美しく、そして多くの人にチヤホヤされたい、愛されたい」という女性が抱える欲求を粉々に打ち砕いていく展開は、見方によっては悲しくて切なく、見方によっては喜劇そのものです。血みどろでエグいシーンも散見されますが、エグければエグいほど不思議と笑いもヒートアップしていきます。これは自分が男性だからなのか、それともただ単に頭がおかしいだけなのかはわかりませんが、100人観れば100通りの解釈が生まれそうな作品であるので、なるべく多くの人に観ていただきたいと感じました。
教訓のあるホラー
タイトルなし
30半ば平々凡々な容姿と人生の私の将来の夢はファンキーなババアになることである。年相応にでも他人に不快感を与えない見た目で明るく楽しく笑って生きていければそれでいいと思っている。
そんな思想の持ち主なので主人公の気持ちは理解しがたかったがまぁそりゃそうだよなと思う。
彼女は美と若さによって名声を得て、それが自分の価値の全てだと思っているんだろう。
その美と若さを消費しようとする周りがなんとも気持ち悪く感じた。隣人やらテレビ局のお偉いさんやら。スポンサーのじじいどもに凝視されるシーンなんて本当に気持ち悪かった。そこで笑顔を求められ応じてしまうのも、ああこうやって彼女の価値観はがっちがちに固められてしまったのかと悲しくもなったがグロテスクにも思えた。
若さを消費される感覚はなんとなく覚えがあるのでそう感じたのかもしれない。
そんな気持ちで見ていたから終盤は最高に笑えた。いいぞ!もっとやってやれ!と思いながら見ていた。出血大サービスだざまぁみろ、みたいな。
主演のデミ・ムーアはよくこの役受けたなぁと思いつつこういうのを怪演と言うんだなと思った。
ボディホラーでありながらも強烈なメッセージ性を感じる作品。気軽にオススメはできないけど見てスカッとする人もいると思う。特に女性。
"永遠に美しく"はヤバいテーマだよね
最後ゴッツ観てるんか?と思たわ
令和の問題作or怪作、いやいや傑作でんがな
マ王、仕事の代休で金土と休みである✨
まぁタイミング的に観たい映画も無いしなぁ〜、と当サイトで調べていたら行き付けの映画館で「サブスタンス」が前夜祭上映とかどうよ🤣
当然のように仕事終わりに直行している毎度の映画バカ😂
カンヌ国際映画祭で脚本賞を獲ってるのが不安要素だが(マ王、カンヌと相性が悪い)可能ならば前回の「サンダーボルツ*」の落胆から救って欲しいと願いながらの鑑賞でもあった🙄
さて館内に入るとマ王含めて4人という閑古鳥🐥
流石は和歌山県、アウトドアだぜ👍←インドア派は少数
マ王以外のメンツはヤンチャそうな男女三人組だったので少し煩くされるのでは?と心配していたが、エンドクレジットが終わり三人組の一人が開口一番「スゲェ、スゲェ」とスゲェを2度も繰り返していた💨
その通り、本作は映像も物語も兎に角「凄ェ」のである💥
正直、マ王はロバート・ゼメキス監督の奇作「永遠に美しく···」辺りの焼き回し程度だと高を括ってたもんで、覚悟が足らなかった💦
凄まじいカロリーと衝撃の映像体験である‼️
コレも正直、本年度一番だと思ってた「ウィキッド」とタメ張るくらいの映画だと感じました😬
テーマはルッキズム(外見至上主義)へのアンチテーゼと言ったら可愛く聞こえる程の美に対する復讐めいた内容だ😐
徹底的なまでの美しさへの拘りと相反する描写の連続にマ王は142分間コテンパンにされました🌀
デミ・ムーアの醜悪な肢体をこれでもかと映した後にマーガレット・クアリーのコケティッシュな美しさを意図的にひけらかす構成はいみじくも成功している🥸
何せハリウッドの広○涼子とも言えるデミ・ムーア(「ゴースト ニューヨークの幻」が懐かしい)の体当たりなのか自身の本音なのか解らん演技は一見の価値があると思われる🙄
が、如何せんR15ってのがハードル高いのよね😅
裸にモザイクは無いし痛いシーンも血飛沫もてんこ盛りなのでお子様には観せられんのよ⤵️
けどね、こういう映画だからこそ高校生には観てもらいたいし中高年層辺りも鑑賞して欲しいと切に願う😁
世の中の美しさの定義がどれ程バカバカしい事なのかを勉強するには持って来いの作品に仕上がってますわ🤩
マ王自身も実は年齢相応より若く見られる容姿をしています。
身長高いし禿げてないしデブでもない。
医療に携わる仕事をしているからこそ患者さんに安心される姿勢を心得ながら労働に勤しんでおります。
見た目は医療ではガチで重要なスキルである。
ブサイクな人間が接するのと整った容姿の人間が接するのでは圧倒的に後者の方が有利に働く。
反論する人もいるけど人間だからこそ本能には逆らえない部分が大きいし多い。
死に際の人間ですら笑顔にさせる事が出来るのが容姿なのだとすれば最早武器と断定しても良い。
マ王は本作に登場する薬が存在するのなら試してみたいと感じたのは、自分自身の限界を承知しているからなのかもしれない。
若さと美しさは短い時間しか所持出来ない貴重な体験なのだと映画では暗に述べている。
ソコに上手く折り合いを付けて人生を老いてゆけるような人間になれれば、とマ王は思ってたんだけど進行形で失敗してます🤪
マ王的には大人向けだけどイチオシ映画となっております👍
この熱量は映画館にて体感しないと後悔する内容ですがR15は苦手という方にはオススメ出来ません😲
ラストはそりゃもう大変ですから😅
それでもマ王は今年観てほしい映画の一本だと強く推します😚
某MCUの作品よりも100倍楽しめた映画でした❤️
余談だが「サンダーボ○ツ*」のタイトルが「ニュー・アベンジャーズ」に変わってやがんの😐
笑かしてくれる🙃
映画館での鑑賞オススメ度★★★★★
美しさへの憧れは世界から無くならない度★★★★★
意外と音楽もイケてる度★★★★☆
用法・用量を守って正しくお使いください
刺激的な予告に興味を覚えて、鑑賞予定に入れていた本作。全国公開前に前夜祭上映があったので、さっそく鑑賞してきました。作品紹介ではホラーエンタテインメントと書かれていますが、ガチホラーというよりはホラーテイストのスリラーといった感じの作品です。おかげで、ホラーが苦手な自分でも、最後まで観ることができました。
ストーリーは、50歳を迎えて容姿は衰え、仕事上の需要もなくなりつつあった、かつての人気女優・エリザベスが、ある男から若さと美しさを手に入れることのできる「サブスタンス」という薬物を紹介され、それを自身に注射すると、エリザベスの背中が割れ、そこから若くて美しい女性・スーが現れるが、この薬物には厳守すべき約束事があり、エリザベスとスーの体を1週間ごとに使い分けなければならなかったのだが、しだいにその約束が破られるようになり、エリザベスとスーに悲劇が襲いかかるというもの。
予告から抱いたイメージを良くも悪くも覆す、衝撃的な作品です。これはヤバいです。ヤバすぎて最後まで目が離せません。美と若さへの執着がもたらす悲劇と言ってしまえばそれまでですが、その執着をなかなか捨てられないのが人間です。ましてトップスターを経験したエリザベスにとってはなおさらです。悪魔の誘惑に乗った彼女が、自分を蔑んだ男たちを見返し、かつての輝きを取り戻したかのように、スーとしてスターダムを駆け上っていく姿が圧巻です。
そんな禁断の手法による恩恵を受けながら、調子にのったスーは用法・用量を守らず、手厳しい罰を被ります。既視感ありありの鉄板展開で、「ドラえもん」「笑ゥせぇるすまん」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」などと基本プロットは同じす。順調だった二重生活に綻びが生じ、いよいよ恐怖の幕開けです。
本作の肝は、分身スーがエリザベス自身でもあり、別人格の別個体でもあるというところです。当初は、意識や記憶も二つの体を行き来しているのかと思ったのですが、そうではありません。ここに計り知れない恐怖を感じます。なぜなら渇望して手に入れた若さと美なのに、世の中で求められているのは、自分であって自分ではない分身の方だからです。
母体であるエリザベスの存在価値は、もはやスーへのエネルギー補給源でしかありません。それを自覚してなおスーとの共依存関係を解消できないところにエリザベスの愚かさ、悲しさ、切なさを感じます。逆に分身のスーは、老いたエリザベスが自身の命綱であることを理解しつつも搾取し続け、己の欲望を優先させてしまいます。どちらの行動にも共感できるものがあり、人間の性のようなものを感じます。
とはいえ、終盤は眉間にずっと皺が寄ったままで、暗鬱な気持ちでスクリーンを見つめていました。片足だけの老化でも膝が曲がらず苦労していたエリザベスが、いざとなったら走るわ、スーを軽々引きずるわで、もはやギャグかと思いましたが、内容的には悲哀に満ち、映像的にはグロすぎて全く笑えません。
そして、最終盤からラスト。このあたりは悪趣味の極みで、全く好みではありません。そもそもあの姿でスタジオ入りできるはずもなく、こうはならんやろと思わざるを得ません。さらにそこからの出血大サービスも、ここまでやる必要はなかったように思います。こういうのが好きな人もいるかもしれませんが、自分には蛇足に感じました。それでも、どんな姿になってもかつての栄光が忘れられず、冒頭の記念プレートに回帰する幕切れは悪くなかったです。
主演はデミ・ムーアで、まさにエリザベスと思わせる怪演が強烈です。共演はマーガレット・クアリーで、こちらも体を張った演技で魅了します
今まさに50歳のおばちゃんなのですよ。
ネタバレは文字でも音声でも図解でもきっとつまんないからとにかくネタバレ見る前に早目に映画を観て欲しい!ホラー大好き民は間違いなく楽しめる!なんなら笑えるまである!でも悲しい映画なのよ⋯。
前夜祭で1日早く観ました。テーマとしてはルッキズムがメインなんだけど、徹頭徹尾、それが貫かれててずっといたたまれない。なんでって、私、今まさに50歳のオバサンなんですよ。若い頃の容姿は見る影無く、ハリもツヤもどこへやら。低体重と定義された体重は肥満(1度)までボリュームアップ。そんな今の私が共感しすぎるテーマのサブスタンス。恐ろしいより悲しいが先に来るそんな映画。
還暦過ぎてると思えない美しさのデミ・ムーア演じるエリザベスがルッキズムに苦しむ姿見て泣きそうだし、充分美しいのになんでこんなコトに⋯ってね、ショボクレながら観てたんですよ。そしたらね、途中からもう、どこへ着地するのか全く予想できなくなっちゃって、レールの消えたジェットコースターに乗るアトラクションみたいにあれよあれよとラストまで連れてかれるんですよ。
とんでもない場所で降ろされたと思ったのに、最後にはとてもキレイに終わってくの。ナニコレ切ねぇ。
人の価値なんて、そもそもそんなもの人につけちゃダメだよ、誰も幸せにならない。価値って漢字はどっちも「あたい」人をなにかに乗せて比べたりはかるなんてこと、しちゃいけない。
特殊効果をふんだんに使ってるとこや、出てくる言葉やセリフひとつひとつ丁寧に回収していく様も気持ちよく。今年見たホラーの中で一番ラストが大好きな映画だ。
音楽の使い方も良いし、メインテーマは効果音としても秀逸。
ほぼデミ・ムーアとマーガレット・クアリー2人の演技を観る映画なのだけど、壮絶だった。善き。
【パンフレット A4 表紙込み28P 990円】
見た目は至って普通、内容はガッツリネタバレしかない。鑑賞後に読んで。裏表紙まで微ネタバレだから、観る前に買うなら直ぐに袋に入れよう。
内容は監督コメント、あらすじ、コラム1本目、デミ・ムーアとマーガレットのインタビュー(これ半分は公式Xに映像で上がってるやつそのままかも)、突然キャスト紹介でマーガレット、海外の評論家が監督インタビューしたもの、コラム2本目、キャスト紹介デニス・クエイド、スタッフ紹介、コラム3本目、写真の配置も微妙だし、正直デザインも構成もやっつけ感が…どうしてこうなった。
ポスターも日本語版ダサいし、デザイン含めて良い作品だけに日本の印刷物のデザインいけてないのが悪目立ちしてる。
読みはしたけど、全然ワクワクしないなぁ。
キューブリックが好きな人は必見!
キューブリックを意識した画面作りはもちろん音楽も2001年のオープニングのあの曲が使われていシーンも。!ラストのはちゃめさは「博士の異常な愛情」のラストが当初「パイ投げ合戦」で終わる予定だったのを踏襲した感じなのかな?あとは「キャリー」にも近い?いや、1番近いのはピータージャクソン監督のブレインデッドとかだなぁと思った。あとサブスタンスを実行する時に被験者が見る映像も2001年宇宙の旅のワープシーンに似てるなぁと思った。内容的には「人って見た目が9割ですよね」っていう現実をずっと見せ最後そういう価値観を持って人々が酷い目にあうコントって感じだなw
耐え切れず去るか、呆れて去るかはわからないが、完走できる人はマニアだと思う
2025.5.16 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のイギリス&フランス合作の映画(142分、R15+)
ある物質の注入により、自分の分身ができる世界を描いたファンタジックコメディホラー
監督&脚本はコラリー・ファルジャ
原題の『The Substance』は劇中に登場する薬の名前で、日本語訳は「物質」
物語の舞台は、アメリカのハリウッド
トップスタートして活躍してきたエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、50歳の誕生日を迎えたと同時に、続けてきたフィットネス番組の降板を告げられた
プロデューサーのハーヴェイ(デニス・クエイド)は「若い女を探せ」と部下に焚き付けていた
その後エリザベスは、車を運転していた際に自分のポスターが剥がされているのを見てしまい、赤信号に気つかずに突入して事故を起こしてしまった
救急病院に運ばれたものの体に異常はなく、そこにいた看護師(Robin Greer)は意味深な言葉を囁いて、彼女のコートのポケットにUSBメモリを仕込んだ
病院から戻ったエリザベスは、ポケットからUSBを見つけ、最初はゴミ箱に捨てたものの、日を追うごとに不安が増して、それを再生してしまう
そこには「The Substance」と呼ばれる商品のPR動画があり、それを注入すると、「分身」が出来上がると言う
眉唾もので信用がならないと思ったエリザベスだったが、現状を変えたいと思い、そこにアクセスをしてしまった
映画は、エリザベスが指定された場所に行って「The Substance」を受け取り、それを使用する様子が描かれていく
どこまでがネタバレになるのかはわからないが、海外版トレイラーでもここまでしかわからないようになっていた
ネタバレ込みで続けると、「分身」と言うのは本当に分身で、エリザベスの背中を割って出てくる
それがスー(マーガレット・クアリー)と呼ばれる若い女性で、エリザベスの記憶と能力を持った上位互換となっていた
ルールはシンプルで、「7日ごとに交代する」「1日1回安定剤を射つ」「母体への栄養分を与える」と言うもので、そのルールは厳守すべきものとされていた
この手の物語は、1週目はルール通りに行うものの、2週目からアクシデントとか、ルール破りが起こるのがデフォで、案の定、2週目から早速やらかしてしまう
行きずりの男トロイ(Oscar Lesage)との一晩のために1日延長してしまったスーは、エリザベスに起こった異常事態を知らない
そうこうするうちにスターダムにのし上がったスーは、このチャンスを逃すまいと、交代時期を先延ばしにしていく
そして、とうとう安定剤が切れてしまい、交代せざるを得なくなってしまうのである
映画は、思ってたのと違うと言う系統で、グロ&クチャが大丈夫な人ならOKと言う内容だった
大丈夫かどうかの判断を文字で伝えるのは難しいのだが、個人的には「食べ物を粗末にする系がダメ」だったら「ダメ」だと思う
とにかく振り切った内容なので清々しさを感じるし、色んな映画のオマージュがあるので面白いのだが、前述の一点がダメなので2度と観たいとは思わない
テーマとしては、若さに対するこだわりとか、ルッキズム礼賛とか、テレビ業界の女性蔑視など様々あるのだが、それよりは「崩壊してもなお人前に出ようとする執着の怖さ」と言うものがあったように思う
エリザベスが鏡を見るシーン、スーのポスターを見るシーンなどが多用され、その比較に思い悩む描かれ方をされている
一方のスーは、自分の美しさを再確認するように見ていて、崩壊後もそこに自分自身だけを見ている
あの状態になってもなお、着飾ったり、ピアスをつけたりして人前に出ようとする
この時点ではエリザベスは後方でスーが前方なので、スーの意思によって動かされ、舞台に立とうとしている
なので、彼女には崩壊が見えておらず、いつまでも美しい自分であると思い込んでいるだろう
そして、観客の悲鳴と怒号を聞いて、現実の姿を直視することになったかな、と思った
いずれにせよ、未見の人からすれば何が書かれているかわからないと思うが、観たらわかるので、その後に再度訪れていただければ良いと思う
「The Substance」の活性剤は「1回きり」なのに「もう1回射てるようになっている」と言う罠があり、ある種の最終形態に行くかどうかの実験を行なっているように思える
男性の被験者はそこまで至らないが、女性だとそこまで至ってしまうと言うところがあるのだが、そこに追い詰めているのも男性側のようにも思える
だが、女性の中に内包されている欲望というものもあるので、女性の美の探求、若さへの執着と言うのは、商品としての価値だけには止まらない
映画では、それを武器にして成り上がろうとする女性がいて、それを求める客がいて、それで金儲けをしようとする人々がいる
そう言った社会構造はそう簡単には無くならないので、影を潜めたとしても、根本ではルッキズム信仰というものは消えないのかな、と感じた
タイトルなし(ネタバレ)
ネタバレ食らいたくなかったので明日も仕事で早いですが前夜祭レイトショーで参加しました。
※以下、人にはネタバレされたくないのに自分はネタバレするかもしれないので注意
最初聞いたときはクローネンバーグみたいな感じなのかなと思ってましたが、スチュアート・ゴードンみたいな映画でした。エイジズムとかルッキズムとか難しく語ることも出来るでしょうが、近年最高なボディホラーでした。終盤はまだ続くのか?と思ったのですが最高のラストが待ってました。
とにかくまた観たい1本です。
タイトルなし(ネタバレ)
要注意。老若男女閲覧要注意作品。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』(1986)やコラリー・ファルジャ監督の『REVENGE リベンジ』(2017)のようだが、その2作より『サブスタンス』が怖い。なぜなら物語のテーマが身近な事だからだ。
メイクアップで受賞したが、特殊メイクシーン以外でも、トイレの後で手を洗わないとか、株主が全員じじいだとか、地味だが印象的なシーンばかり。地味なシーンの1つで "メイクを何度も直して、結局出掛けられない!" そう、おじさん同級生とデートしてたら引き返せたのかも知れない。モチロンそんな展開にはならずドツボにハマって行く。
その時 印象的なのは赤い口紅、赤いドレス。対照的なのは、何度も着る黄色いコート。黄色いコートはオープニングの "卵の黄身" を暗示させる。2回目を鑑賞するとどう感じるのだろうか。注意書きの「あなた達は1人だ」は使用者の「彼女と私は違う」となる。笑えるポイントと怖いポイントは変わるかも知れない。
ストーリーには深みが無くて、いかに "変化" の過程を異形で見せるかがこの映画の見どころ。
余計な部分は「些細な事」として無視する作りになっているのが最初から分かる。エアロビ後の控室が無い、薬の「支払いは?」、医療器具の取扱いが熟知してる、タイルの向こうの空間、お掃除のおばさんの退場、食料の買い物はいつの間に、全て歩いて行ける距離ばかりだ。そんなのは気にせずに "変身" を楽しもう。
マーガレット・クアリー(1994年生)はデミ・ムーア(1962年生)と『セント・エルモス・ファイアー』で共演したアンディ・マクダウェル(1958年生)の娘さんだと今回調べて知った。似ている。
公開日(5/16)の前夜祭上映(5/15夜)
仕事帰り:21:35~24:10
ちなみに、この『サブスタンス』がP.D.C※に選ばれている。シュリンプカクテルを食べながら観るのだろうか?
なかなか凄いチョイスだと思います。
※P.D.C:福岡のユナイテッド・シネマ キャナルシティ13には「プレミアム・ダイニング・シネマ」と言う、少し明かりがある場内で注文した料理をカチャカチャ音を立てて 食事をしながら映画を観ると言う不思議なスクリーンがある。利用した事は無いが、鑑賞中に追加の料理が運ばれたりするらしい。
攻めてる映画
なんとはなしに鑑賞したけど、ホラーなの?ジャンル
めちゃくちゃ面白い!!ってほどではないんだけど突き抜けててヤバいよ!!
内容は世にも奇妙な物語的でして
若さと名声に執着がある女優?がクローンを作り上げる話だけど、ミソなのは意識までは共有されないようで、そりゃあクローンが暴走していくだろうね
若いクローン役はとても魅力的なんだけどあの番組なんなんだよ笑笑
ちょっとエッチなビリーズブートキャンプで大晦日の司会がとれちゃうのは笑う
後半はどんどんヤバさが増してクリーチャーと化すんだがそこまでの過程が見てるこっちまでそれはやばいって!!!
とツッコミを入れたくなる
その姿で番組でちゃダメだって
BGMも笑った
ラスト血みどろすぎて最高でした
アッパレ!デミ・ムーア!!!!
この言葉を新作でまだ言える日が来るとは…こんな映画観たことない!バケモノ級の劇薬怪作
YOU ARE ONE
"女は若いうちが華"が招いた現代社会への強烈なアンチテーゼとテーマの表象。30歳超えたら下り坂で、50歳で終わり?「若いほどいい」みたいな崇拝と過剰なルッキズムに"物"扱いで消費する社会があるから、余計に若さと美しさに囚われていく(しかない)。それだけが私にとって生き残る術だから、と。孤独は広がり、理想と現実の乖離は広がっていくばかり。
モンスター("怪物" "バケモノ")を産んだのは誰か?番組P・デニス・クエイドが黒幕だ!サブスタンス"物質"仕掛人と同じ筆跡に、大晦日特番の花束も小文字「i」。つまり若くて美しいホットな女の子を供給するためのシステムを、裏で糸を引いている諸悪の根源は男どもで、とりわけ男尊女卑(女性差別・蔑視)を実現してしまえる権力者セクハラ野郎という構図。女性性を食い物に使い捨てる男の身勝手さが女性を苦しめ人生を狂わせ困窮させる、追い込む。
本作が考えられ、もっと議論される契機になればいい。バカバカしいけど自分もそのシステムを助長させる片棒を担いでしまっているのだろう。本作について考えてほしい男ほど「エロい」→「グロい」→「ヤバい」みたいな薄い感想で終わりそう。ただ、本作を観た ― そして作り手にとって恐らく一番届いてほしい ― 女性たちはしっかりも自分を持っていてほしいなと切実に思う。その調子!自分を大切に!
iT CHANGED MY LiFE
THEY ARE GOiNG TO LOVE YOU
同ポジでのつなぎ、差異を伴う反復イメージングシステム、後半終盤に差し掛かるほど加速度的に増していくグロさ…、そのいずれからも・どの瞬間も目が離せない!作品の内容にマッチした強迫観念的なほどテンション高く力強く否定しがたい熱量で迫ってくる演出と演技、編集、確固たる世界観と語り口。この前ではあらゆるレッテルも他者の追随も許さず、他作品との比較など意味をなさない。ファーストシーンから反復するラストカットまで圧倒的に惹き込まれてしまった。こんなに意味のあるヌードシーン見たことないかも。痛快なほど最凶最高に芯を食った"ゲテモノ"!!
ACTIVATOR / STABILIZER
YOU SWITCH EVERY SEVEN DAYS WITHOUT EXCEPTION
※鑑賞前には二度と戻れないヤバい劇薬!
マーガレット・クアリーの必殺技は蹴り!常人離れしたとんでもない蹴りの威力・脚力。これを機にアクション映画にも出演していったりして?
サブスタンス注入に伴う最初の転倒から、転倒シーンがいつも痛そうだなと思って観ていたら、まさかの最後の最後にまで伏線回収とまでは言わないまでも繋がっていた。
終盤のモンスターがもちろんトラウマ級に超絶苦手なタイプのすごく気持ち悪いビジュアルで引いたし怖いんだけど、一方でそれでもヘアアイロンなど可愛く着飾ろうとする乙女心な様子に胸締め付けられて、悲しくなった。
There is no SHE.
Pretty girls should always smile!
本作を語る上で欠かせないデミ・ムーア体当たりの怪演、何もかも赤裸々にさらけ出しては痛々しいほどのリアルさをまとう熱演。それは、例えばミッキー・ロークにおける『レスラー』でマイケル・キートンにおける『バードマン』、ジェニファー・ロペスにおける『ハスラーズ』、あるいはトラボルタにおける『パルプ・フィクション』のようにキャリア第二章の始まりを告げる新たなハイライトとして多くの人に記憶され賞賛されるに相応しい、再起を図るタイミング。デミ・ムーアだけでなくマーガレット・クアリー、デニス・クエイドも強烈で最凶!!
REMEMBER YOU ARE ONE
上映していいの? 本当にヤバい
全592件中、541~560件目を表示