サブスタンスのレビュー・感想・評価
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私は好きじゃないです
途中までは良かったんですが、なんで最後B級モンスタースプラッター映画にしてしまったんでしょう?私は◯が飛び散る系の映画が嫌いなんです!知ってれば見なかったです。最後の5分ぐらいはずっと目が開けられなかったです。好きな人にはこういう映像好きなんでしょうけど。最後の方の映像で私にとっては全て台無しになってしまいました!デミームーアが好きな私にとってはあんなめちゃくちゃになってしまう彼女が可哀想で見てられなかったです。すごく残念です!
いや、☆0かもしれない
ビースト ニュースターの幻
男達のキモい理想
美を称賛されたスター。
家には輝かしい時の特大パネルが
飾られている。
エリザベスは愛されたい、認められたい
褒められたい承認欲求の塊。
50歳の適齢期になりありのままの自分を
受け入れられない。そして自分の価値も分からない。
そこで再生治療に手を出してしまう。
もう一人のクローンは若くてとても綺麗。
そして野心家で頂点まで登りつめていく。
だが、本来の自分は肉体と精神はぼろぼろに
枯れていく。皮肉な姿と話だ。
本来の自分を受け入れていたら、別な歩み方
も出来たかもしれない。
大切な自分の価値を、あんなくだらなく
キモい男達の理想に振り回された
人生は最悪だ。
それよりもほぼ全身をいじっている
デム・ムーア出てる事が皮肉だが
興味深い。
自分らしく生きるって其々だよね。
若さは中毒、中毒になるのは寂しいからか
ホラーと銘打ってあるが、わたしにはコメディーだと思えた。
しかしながら正直、ノンジャンル、異種格闘技戦映画のような気もしている。近頃こうした変わり種がめっぽう多くなった。
「若さ」によりハイになればなった人ほど、その恍惚さは捨てがたい。
と思えば更年期とはまさに体から薬物を抜くさいの禁断症状か。
差し掛かった主人公は新たな薬でハイを求めるが、やはりここでも待っていたのは破滅だった。
ただの肉のカタチへどうしてこうも人は固執するのか。
するあまり良しと分裂した自身にさえ嫉妬と憎しみが向くあたりが、醜い自身に嫌気がさすあたりが、本作品の真骨頂と感じた。受け入れられ、愛されるための美貌だとして、実際に受け入れられ愛される心の準備がないから、互いに殴り合うのだろう。この「寂しさ」を埋めるにはどうすべきか、答えのヒントひとつも提示されなかったところがただ惜しい。
いやもしかするとカタチにこだわるだけの聴衆の、知性欠いたお下劣さに求める愛もなにも宿っていないことがそもそもなのか。
なら美しさ、若さ、の敵は「寂しさ」となる。
いずれにせよ怪作、特に芸能の世界が提示する作品であるあけに剛速球もしくは魔球レベルのパワーを食らった本作だった。
人体が変形してゆくといえば「ザ・フライ」が元祖と思い出され、次は「第九地区」なのだが、コレも3本の指に入る面白さだと思う。この時代、ほぼほぼCGを使っていないところも潔く、凄味があった。
エイリアン?
居たたまれないし気持ち悪いし、とにかく凄かった
・若さと美を失った女優のデミムーアが、加齢とともに失ったものを取り戻すため、あぶない薬に手を出して大変な事になる、といったストーリーはわかりやすいものだった。しかし、カメラアングルや演出、背景や小物の美術が物凄く良くてトラウマになった。冒頭から黄身が分裂する映像も象徴的だし不気味だしと利いてて感心しとおしだった。加齢の問題は誰しもがわかる悩みだし、若くなれるわけでもない解消のしようがない現実があるせいかとにかく暗い気持ちになっていく。その解決方法の薬の禍々しさと華やかすぎるマーガレット・クアリーの容姿端麗さと順風満帆さが不安をどんどん搔き立てられてとても面白かった。分裂?する様とその後の肉体の変質がとにかく気持ち悪かった。骨髄?を自分で抜き取ったのを分身の自分にさしていくのとか怖すぎる。
・分身が活躍していくことで嫉妬に狂うという状態が面白かった。楽しすぎる一週間の後に、絶望的な一週間を繰り返すのは耐えられないだろうなと初めて思った。
・絶望的な一週間を明るくしようとさえないファン?と連絡を取ろうとして、結果、分身と比べて劣っている事に耐えられなくなってドタキャンする様がとにかく居たたまれなかった。こういう時は、比較してはいけないんだと思うけど、分けようのない自分自身が比較対象っていうのはやめようがないだろうな、と怖くなった。
・分身の薬をすすめた看護師?も同じように薬の生活をしていて、この世に価値がまだあると思っているのか?的な事を言っていてぞっとした。高齢の悩みってこういう事なのか、と思った。
・薬を置いてあるところが良かった。シャッターが半分しか開かないのにカードキーで取りに行く時の連絡が手紙でフォントも良かった。
・徐々に分身だけで生活したくなって一週間ルールを破り、デミムーアから骨髄?を抜き続けた末の姿が背中が盛り上がって、背骨が曲がってるような状態で居たたまれなかった。欲望に走った代償がこうやってはっきり出ると答える。しかし、思ったより動けてて驚いた。
・最後の最後、分身と意識が分離した末に大晦日の舞台前で歯が抜けて耳が落ちてと身体が崩壊して一度しか打てない分離の薬をもう一度希望を託して打った後、とんでもない化物になった。とても気持ち悪かった。そこに、昔の栄光と写真の顔を切り抜いてぐちゃぐちゃになった顔に貼り付けた末に、舞台にあがるなんて、とんでもない事思いつくなぁと度肝を抜かれた。しかも、そこで血しぶきをあげまくってとてつもなすぎてトラウマになった。随所に美人は笑顔じゃないとや、顔におっぱいがあれば、とかセクハラシーンを差し込んできてそれが傷になっているように見えた。その後、ぶったぎられて外へと出て完全に崩壊したのに生きててまだ生きてるんだと怖かった。顔と少しの肉片だけになったデミムーアがしんどそうに動いていた。どんな感覚なのかなぁって思いつつ、冒頭で作っている様子が出ていた一番輝いていた時に作られたプレートの上で溶けてなくなってあっさり掃除されてしまった所は笑えた。
・入れ替わった時にお互いのごみを押し付け合う状態が、デミムーアがお婆ちゃん化してたのもあって、介護で苦しんでるように見えて居た堪れなかった。
文字通り、人生が変わった
フォントきれい、
エビが汚い、男はみんな脂ぎってる、辛子色(真っ黄色?)のコート、キッチュで面白いなぁと思っていたが・・。
チグリス星人化してから、大きく匙加減を間違った感。大みそか皆の前に現れるのは良いアイデアでしたが、〇〇登場って・・。自分撲殺や血糊ブーブーもどう見たってやり過ぎ。
YOU ARE ONE
アカデミー賞2025作品も残り少なくなってきましたが、ルッキズムや老いをメインにした今作がどう転ぶのかな〜と思っていましたが、とんでもなく大好物、とんでもない代物に仕上がっていました。
先が見える、見えるけど絶対に面白いぞ〜と思ったら予想以上の展開を魅せてくれるのでやられっぱなしでした。
50代に突入した事により、仕事が減ってしまったエリザベスが若返りの薬もといシステム"サブスタンス"を利用して起死回生のチャンスを狙うといった作品で、どんどん悪い方向に転がっていくんだろうなと分かりつつもそのライド感からは逃れる事ができませんでした。
サブスタンスのシステムが母体と分身に分かれる機能、それぞれに流すための栄養と一見複雑そうに見えて整理すればパパッといけるやつなんですが、これを使用した直後からいきなりフルスロットルで展開が襲いかかってくるのでこれはこれは大変です。
ポップコーン食べながらの鑑賞だったので更に更に大変です。
気がついたら若返ってるとかじゃなく、使用した直後に体に異変が起こり、目もぐわんぐわんし出して体もボコボコし出したかと思ったら、背中がパカっと割れていく羽化スタイルでやってきたのでヒャ〜となりました。
苦しみ抜いた末に生まれたのがボンキュッボンが極まった若いエリザベスで、視界を横にやると50歳のエリザベスが背中ぱっかーん状態で倒れているという、よくパニックがそのくらいで抑えられたなと思うくらい冷静なエリザベスにここら辺から狂気を感じ始めました。
解雇された番組に出戻って、再びスターへの道を駆け上がっていくという道のりを辿っていき、名前もスーと名乗ってから悪態をついてきたお偉いさんを見返すところまで順調に行ってたんですが、徐々に若いスーと元のエリザベスで乖離が生まれ出してくるのでゾワゾワワクワクが止まりませんでした。
エリザベスの時はどうしても虚無感に襲われて、その分スーで味わうキラキラに飲み込まれていき、スーでいる時間を長くしたからここからヤバいぞ…と思ったら早い段階で症状が出てきて、皮膚が爛れていき、体の部位がボコボコし出していき、あれよあれよと言わんばかりに醜い姿になっていく過程は中々にキツイものでした。
しかも人格は一つのはずなのに、スーとエリザベスで喧嘩し出してしまい、スーはエリザベスのだらけっぷりを、エリザベスはスーの身勝手さを貶めていき、その結果互いを時間差で傷つけていきますし、エリザベスがもう完全に老婆になってからの暴飲暴食っぷりはもう圧巻としか。
年末年始に生放送特番が決まりました!と来たら絶対そこで大変な事になるだろう、本番中に顔がボロボロっと崩れていくんだろうと思っていましたが、そんなもん軽々と凌駕していくとんでもないものをお見せしてくれてもう慄きっぱなしでした。
いよいよスーとエリザベスが2人で一つのはずなのにそれぞれ1人になってしまったが故に取っ組み合いの大喧嘩、というかフィジカルやら体力面やらで有利すぎるスーがとんでもないレベルでボコボコにしていき、ついには絶命まで追いやるというもう観てる側はドン引きしっぱなしでした。
いよいよスーの状態でも鼻血が止まらなくなったり、歯が抜け落ちたり、爪が取れたり、視界がぐわんぐわんしたりとして、元の自分に戻ろうと最後の薬を打ったらあらあら大変、元に戻る、若返るどころか、いよいよモンスターになってしまうというその展開は流石に予想してなかった…と一本取られました。
顔はグチャグチャで体も汚く、なんなら顔が背中にあったり、どこもかしこも折れそうな状態だったりと完全にヴィランの様相でした。
しかもその状態でスーの時に来ていたドレスを身に纏い、特番の会場へ出向くというもう可愛いどころかスーを止められない!カオスさが加速していきました。
モンスター状態で行った会場でダンサーたちが笑顔を崩さないようにピクピクしているところから面白かったですが、観客が悲鳴を上げてからの会場の阿鼻叫喚っぷり、そこからの血液ブシャーで観客血まみれになるとんでもないパフォーマンスにやられ、冒頭のオーディションでの何気ないセリフ「おっぱいが顔にあればなー」の伏線回収をまさかこの場面でやるとは思わず、顔からおっぱいがボロンと落ちてきてもう心の中の変態がタップダンスし始めてしまいました。
そんな状態で会場から抜け出し、いよいよ体が全崩壊してここで終わりか…と思ったらもう顔とヘドロで動き出すのであらあらまぁまぁと。
ハリウッドでスターだからこそ作られる地面に自身の名前が刻まれるモニュメントから始まり、そのモニュメントで溶けて終わるという洒落っぷりに不思議と心地よく終わらされるのも面白いところでした。
体の破壊描写が素晴らしく、痛々しさとグロさを両立させたエグみを兼ね備えており見応え抜群でした。
とんでもない怪作を観れました。
ルッキズムや老いをなんとかしようとなるとこうなってしまうぜという反面教師なのか、フィクションだからこそできる暴力的なまでの演出なのか、なんにしろ142分あっという間でした。
今年のアカデミー賞レベルが高すぎる…!
鑑賞日 5/18
鑑賞時間 10:50〜13:25
苦手だな~
SAVE STANCE
“変身”かと思ってたら“分身”でした。
そして個人的にはコレ、ホラーではなく完全にブラックコメディだと思う。
サブスタンス打つまではまだしも、“分裂”する場面やそれに纏わる工程の描写が長い。
反面スーがルールを破るまでは早い。(「次第に」って書いてあったのに2周目からじゃねーか)
この辺のバランスで不安を感じたが、中盤はなかなか。
なのに終盤やたらとしつこくて、自分の中で評価がグングン下がっていくのを感じた。
キャットファイトも“モンスター誕生”も一つ一つが冗長だし、その後の展開は見せすぎ。
グロを重ねれば面白くなるわけじゃないし、『モンストル・エリザス』(だっけ?)の文字で終わればまだよかった。
物理的におかしいとか身分証どうしたとかはスルーして観てられたんだけど、他も諸々不自然。
女優なのに、エリザベスどころかスーまでエアロビ番組で満足なの?
あんなの観て喜ぶのは亀仙人くらいだよ。
でも廊下一面を特大ポスターで埋め尽くすくらいだから、あの世界では大人気番組なのだろうか。
互いにメモを残すなどしてコミュニケーション取ろうとしないのは何故?
歩行すら覚束なくなったエリザベスが、直後に階段駆け下りたりとか一体どうなってるのか。
スーは“母体”を疎かにしたらどうなるか理解したハズなのに、あそこまでやるのは阿呆でしょ。
スタジオと自宅が近いのはいいけど、それでも最後あの状態で見咎められずに往復はムリよ。
おまけにステージまで上がれるとか有り得ない。
美に憑かれてスーを消せないエリザベスの悲哀は見事。
でも本当にダラダラやり過ぎで、個々のやりたい事が理解できるだけに製作者が見えて物語に没入出来ず…
頭に残ったのは、作品の主題より「過ぎたるは及ばざるが如し」ってことでした。
PUMP IT OUT
50歳になった元人気女優がサブスタンスという薬品で若い分身を生み出し再起する話。
TVの朝のエアロビクスぐらいしか仕事が無い主人公が、その仕事さえ降ろされるピンチを知る中で交通事故を起こし、秘密の手紙とUSBを受け取り巻き起こっていく。
YOU ARE ONEに7日間例外なしにと何だかわかりやすい笑うセールスマン展開が想像がつく中、さてどうみせてくれるのかというところだけれど、まるで別人格になって行く様はお見事。
TV局の関係者のセンスがイチイチ古臭かったり、同じ映像毎回収録してるのは謎だけどw
個人的には最後のキットは無しでそこで終わっても良いのに…というところからそれを使って、あれ?YOU ARE ONEは肉体だけ?とちょっと設定がブレた様な…。
さらにそこからそこまでやるかという彼岸島的な終盤も、嫌いじゃないけれど、ちょっとやり過ぎで物悲しさが少々薄くなってしまったのは残念だったかな。
最低で最強
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