サブスタンスのレビュー・感想・評価
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凄まじい物を観せてもらった
色使いやカメラワーク、音響と物凄く好き。
どこか不安にさせるようなテイストを持ちつつ、主人公の欲を始めとした起承転結が上手く描かれていたし、男女の皮肉がしっかり描かれていたところが良かった。
男ってこうだよね、女ってこうだよねと過度なフェミの人達が見たらどう言う反応をするのか気になるところ。
作品全体としてはA24の様な感じ。それこそミアゴス主演のインフィニティ・プールやリンゴでお馴染みMENを思わす様な描写だった。
その他にもいろんな映画が混じった様な印象を受けた。例えばシャイニングや悪魔の毒々モンスター、YummyとかA級からB級まで幅広い作品を取り入れた映画好きとしては嬉しい描写だった。
この作品はA級というよりはB級寄りの作品だと思う。
おしゃれで可愛くてキラキラした明るい世界の反面、欲望が叶えられてさらに強欲になりすぎてしまうダークな世界の描き方が、役者の表情や舞台、衣装、小物、ライト、カメラワーク、音響と上手く取り扱っていた為とても好みでした。
そして何よりストーリーのテンポが良かった。
(((ツッコミどころ満載だったけど)))
結末まで、何故この作品がアカデミー賞取れなかったのか不思議でたまらなかった。アノーラなんかと比べのにならん!(まだ言う)
って思ってたのにラストの展開に草生えまくった。
「え、いや、、、、wwwwwwwwwwwwww」ってなりました。
誰も予想してないだろう展開に笑いが止まらん。
B級好きにはたまらない描写ではあると思うが、「いやwwwwwww待ってwwwwwww」ってウーロン茶吹き出しそうになった。
隣のおじさんもゲラゲラ、なんなら周りもゲラゲラ。
誰も期待してない結末に田舎の劇場が沸いた。
だから賞取れなかったんだとものすごく思った。
私的にグロさレベルは0に近いんだけど、普段B級見慣れてない方達がグロかったと言ってる印象。
自分が一番何を大切にするかという価値観って本当に大切なんだなと思う。
有名人は一度有名になったらずっとなってなきゃ気が済まないのか、少しでもファンがいると言うだけじゃダメなのか自分に当たる環境が影響を与えてしまうというのがよくわかるストーリーだった。
だからこそ、誰が良いとか悪いとかは無くてありのままの自分を愛することって大切なんだ(誰)というのがこの作品の言いたいことなのではと思った。
人の目を気にして気になるなら、自分がどう変わればいいか自分自身を見つめ直したらいいんじゃないかな(誰)
私にとってエリザベスはむしろ憧れなんだけどな
あの歳であの美貌羨ましすぎる。
つまり、ないものねだりであり、憧れるなら努力すればいいし、加齢には打ち勝てないのよ。それが人間の摂理なんだから受け入れろよって思いました。
⚠️私のツッコミしたところネタバレ込みで箇条書き⚠️
あの不十分な説明でどうなるのか分からないのによくやろうと思ったよね。キット送られてきて説明ないのに使い方よくわかったよね。あの針でルンバールってわかるのまじ草
空になったパックはそのまま放置すると逆血するんだよ。駆血したまま液は注入できんだろ。
ルンバール穿刺部赤くなった時点で感染してMRSAぽくなってるのにそれ身体に刺してたの抵抗ないんかよ、その反応は現れないんかい。最終的に壊死って茶褐色になったのは正解。
エリザベスの最終形態より一個前の方が座っただけで膝固まって重症だったのに一番老いてる形態で走り回って殴り合えるの草
ほんでいつまで生きてるんwwwwwww
終わらせる液体自分に入ったんちゃうのwwwwww
ぽろっと取れたやつさらに取るなよ
最後は完全にネタ枠で草だいすき。
ビックリした
「凄いの観ちゃったなぁ」スクリーンを後にした時の感想がこれでした。
とにかく振り切っている!ラストの方はポカーンと開いた口のまま、赤一面に血塗られて行くのを凝視しながらも、笑い声すら出ていました。
ただ、冷静さを取り戻してから振り返れば、主演がデミ・ムーアでなければ本作品の評価はどうだったのだろう……
生まれ変わりのシーンで光の線が交錯するところなど、いにしえのウルトラマンシリーズか?と思うほどだったし、プロデューサー?役のデニス・クエイドとか、オッパイプルンプルンのショーとかはジェンダー感など皆無で、いつの時代設定なんだ(でもスマホ使ってるから現代なんだよなぁ)って感じなんですよね。
それでいて、デニス・クエイドに何かしっぺ返しするのかと言えばそうでもなく(ラストのモンスター出現で地に落ちるのかもしれませんけど)、生まれ変わりをしてもエリザベスにはさしたるメリットも無さそうだし、モヤっとするところが多かったですね。
そんな中でも印象的だったのは、エリザベスが自分の頭や顔をガンガン殴るシーンで、葛藤が滲み出ているようで、見ているこちらが身震いしてしまいました。
結局、モンスターを生み出すのは世の中なのかなぁ、なんて考え込んでしまいました。
人間、あるがままを受け入れるべきなのに、難しいことですね。
なんとなく観に行ったら大変なことに
予告編見たことなく 今年のアカデミー賞でメイクアップ賞取ってるので気になっていたので観に行きました
予備知識は出演のゼミ・ムーアが整形して若くなる話しと思ったけど まぁ確かに若くなるけど その描き方が
とんでもなく 昔80年代みたホラー映画でハエ男を描いたダ・フライとか遊星からの物体Xの描き方似ていて
(笑) 凄く 最後は予想しなかったグロい終わり方インパクトありました
出演のゼミ・ムーアの快演が素晴らしく 相手のマーガレット・クアリーも体の張った演技で素晴らしいかった
気になった事 この映画日本ではR15指定になってますが 私はどう観てもR18にしか見えないけど
日本R指定の判断甘すぎるじゃないかなと思う
美への執着って底なしや…
デミ・ムーアの体を張った役に感無量!
美への飽くなき追求は
日本「ヘルタースケルター」しかり
韓国「整形水」しかり
一線を越えた報復が待ってます。
ラストの魑魅魍魎は圧巻‼️
最後は納得の落ち所でしたね
せめて「永遠に美しく…」みたいな
笑えるラストとは又別の
哀しい笑いのラストでした
女って生きてるだけで罪なのねー
正に怪作
昨今のアンチエイジングブームを皮肉ったかのような寓意に満ちた怪作である。
老いは誰にでも等しく訪れるものであるが、それでも若さを保ちたいと願うのが人間の性か。しかし、その代償は思いのほか残酷なものだった…という苦い教訓が残る。
過去の華やかなスター時代を夢想する老姉妹の愛憎を描いた「何がジェーンに起こったか?」。メリル・ストリープとゴールディ・ホーンが若さを渇望して争う「永遠に美しく…」。妻を亡くした整形外科医が禁断の医療にのめり込む「私が、生きる肌」。若さと美に執着するドラマは古今東西、時代を超えて作られてきた。この手のドラマは、それだけ多くの人々の関心を惹きつけてやまないテーマなのだろう。本作は明らかにこの系譜に入る作品だと思う。
更にもう一つ、そこにクローン問題を持ち込んだところは新味だと思う。映画冒頭のシーンに象徴されるように、この”サブスタンス”はクローン技術を応用している。クローン技術は、再生医療において重要な役割を果たしているが、その一方で倫理的な観点から問題視もされている。本作はそこに着目しているのが面白い。
一見すると、老いに葛藤する元スターの物語に見えるが、実はかなり社会派的な眼差しを持った野心作であることが分かる。
監督、脚本は新鋭コラリー・ファルジャ。前作「REVENGE リベンジ」はアクション物というジャンル映画だったが、暴力による女性虐待をテーマにしており、中々気骨溢れる作品だった。この監督はこうした社会に一石を投じるような視点を常に持っているのかもしれない。
興味深いのは、「REVENGE」も本作も、ヒロインが一度死んでそこから再生する…という作劇になっている点である。「REVENGE」のヒロインは男たちに半死の目に遭わされながら、そこから復活を遂げて復讐を果たしていく話だった。本作のエリザベスも自動車事故で死にかけた所から再生していく。
いずれも普通に考えればそのまま死んでもおかしくない状況なのだが、何事も無かったかのように蘇るあたりが人を食っているというか、シュールでブラックで面白い。
しかも、本作の場合はキャラクターも設定もかなりカリカチュア化されており、リアリティからはほど遠い作りになっている。それ故、ひょっとすると全てはエリザベスが今わの際で見た夢想だったのでは…と思わせる所が作劇の妙である。
演出は全編スタイリッシュで、かなり攻めたものが多い。エリザベスの不安定な精神状態を表すかのような細部に迫るクローズアップにはある種のフェティッシュさも感じられた。
連想されるのはスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」、ダーレン・アロノフスキーの「π」、「レクイエム・フォー・ドリーム」、「ブラック・スワン」といった作品である。シンメトリックな構図、神経症的なカッティングが緊張と高揚感を巧みに創出していて感心させられた。
加えて、時折見せるブラックユーモアもかなりクセが強く、好き嫌いがはっきり分かれそうだが、個人的には何度もクスリとさせられた。
伏線の貼り方も中々巧みで、クライマックスにかけての盛り上げ方も想像の数段上を行く展開に圧倒された。このあたりにはクローネンバーグのボディ・ホラーの要素も感じられる。
ラストも皮肉に満ちた終わり方で印象的である。ここはやりようによっては抒情性を強く押し出すことも可能だったかもしれないが、ファルジャ監督は迷いなくブラックユーモアに徹しており、この一貫した姿勢には敬服してしまう。
キャストでは、エリザベスを演じたデミ・ムーアの体当たりの怪演。これに尽きるだろう。かつての麗しい姿をリアルタイムで見ていた者からすれば信じられないような変容だが、それがこのキャラにリアリティをもたらしている。
ミャクミャク
ホラー作品がアカデミー作品賞?の違和感がぶっとぶほどの傑作でした
冒頭からラストまで一切ダレることない疾走感
単なるスプラッターホラーにならなかったのは人間の持つ欲や偏見を描いてるからなのか
男性から見てもどんどん引き込まれていきます
ラスト近くではあまりにもカオス過ぎて爆笑するシーンもありますが
それさえもポップ、いろんな伏線もすべて回収してのラスト見事でした
抗えない老化に対する行き過ぎた執着や依存性と周囲の価値観
自己VS自己の構図だけでなく もっとも近い人間への嫉妬や羨望
あるいは他者に対する憎悪までも描ききった怪作
デミ・ムーアの今までの人生があるから演じることができた作品なのかも
これは評価されて妥当ですね
他の女優さんではここまでの説得力はでなかったでしょう
後年にもきっと評価される作品だと思います
贅沢なカルトムービーの装いだが
「贅沢なカルトムービー」のような装いで、やりたい放題ながら、不思議と後味が悪くない作品だった。
SFホラーのエンタメ作品として楽しめるが、脚本・編集・製作までもを務めた監督の、そこまでやらなくてもという意地悪演出に、好みは分かれそう。
でも、デミ・ムーアの曝け出し方は、間違いなく一見の価値あり。
<以下、内容に触れてます>
吐く息の臭さまで漂ってきそうな出てくる金持ちオヤジたちの、ミソジニー+ルッキズム+エイジズムの気持ち悪さはその通りなんだけれど、それに付随して、観ている者にサブリミナルで刷り込まれるような「ASMRのように強調された咀嚼音」とか、「汚い口元や食べ散らかしのドアップ」とか「全く美味しそうに見えないフランス料理」とか、悪意見え見えで挑発的な演出が面白かった。
それに対して、運動の場面は常に爽やか。まるで「ほら、あなたも“運動は善で、気ままな食事は悪だ”と思ってるんでしょ? それの行き着く先が、若いスーに嫉妬するエリザベスであり、エリザベスの行為にキレるスーなのよ」と囁かれているみたいな気分になる。
最近、ラジオで上野千鶴子が「自分の老いを怖がるというのは、自分で自分を差別しているということ。老いた人は社会の中から排除すべき存在だと思っているから、自分がそうなるのが怖いんだ」というようなことを言っていて、すっと胸に落ちたのだが、この映画を観ながら思い出したのは、まさにこのこと。
自分を好きになるとか、自分なりの美しさや豊かさの追求とか耳触りの良いことを言っても、他者との比較(差別)の上に立っている限りは、かりそめの幸福感しか得られず、怪しげな美容や健康に関わるビジネスは、その隙間を狙って入り込んでくるのだろう。
醜悪な老体のままで投薬を中止しようとするエリザベスを殺してしまったスーが、よりよい自分を求めて活性化剤を打った結果、モンストロ・エリザスーが誕生するが、彼女を問答無用に嫌悪・排除し、これでもかというくらい返り血を浴びさせられる大衆の姿が象徴的。
監督が「ほら、他人事じゃないよ。アンタのことだよ」と、ホースで水撒き(もしくは、消化器で火消し)をしてきたようなシーンだった。
(でも、何かモンストロ・エリザスー、最初はギョッとしたけど、哀愁と共にちょっと可愛げを感じたのは、その姿に老いた自分自身を見たからかな?…。)
あと、エリザベスに声をかけてきた、学生時代の同級生の男。名刺の代わりに、健康診断の紙を破って、なおかつ水たまりに落としたものをそのまま渡すという、なんじゃそりゃな行動を起こすのだが、現実社会では搾取される側の弱い立場の男が、女優やアイドルを手の届かない高嶺の花として持ち上げながら、実は無意識のうちに性的な対象として見下しているという浅ましさや情けなさを、一瞬で見事に描いた、切れ切れのシーンとして印象に残った。
曲げた脚を伸ばすだけで、死ぬ思いをしたエリザベスが、後半あんなに速く移動できるか?とか、スーのDIYの力量半端なさすぎだろうとか、ツッコミどころはあったが、そこもカルトムービー味として楽しめば問題なし。
ぶっ飛んだ映画でした。
老いに恐れ若返る!7日間のお試し人生にハマる女。
もうね、さっき朝方寝た所なんだけど・・・
3時間後には起きて映画はしごしに遠征。
頭が完全に寝てたんだけどナ・・・
1本目にこの映画見て、開始早々 目がシャキ---ン (#^.^#)
今日は「サブスタンス」鑑賞ですよ。
実はこの作品はノーマ-クでした。
急にラシュ見て へっ?てなって・・・それが本音。
兎に角、
フランス映画監督(女性)コラリー・ファルジャが撮った本作。
-------出てる人-------
・エリザベス・スパークル役(実体、老体):デミ・ムーアさん
・ス-役(分裂後、美体):マーガレット・クアリーさん
・ハーヴェイ役(プロデューサー スケベオヤジ):デニス・クエイドさん
----------------------
本作の特徴を最初に述べるとするなら
・音響 音入れが凝ってる。上手く表現加えてるのが他作になく素晴らしい。
・カメラアングル 上から下向き、下から上向き、ほか執拗なアップなど。
・抽象的 CG(炎など)挿入
あと 女優二人は完全全裸で演じてますね。
とにかく目が覚めたわさ。早朝こんな場面がバンバン来るとは思ってなかったし。 (#^.^#)
尚、メイクアップ&ヘアスタイリングでアカデミ-賞を受賞の様ですね。
女性視点での美(若さ)への追及(追い求める思い)を感じさせてくれる所が
観ていて 同時に儚さにも感じられる点に思いました。
(思った点)
・7日間のお試し試供サンプル~ から ヒント得て出来てそうだけども
代金とか、返品、キャンセルできない点が 最も陥りやすい点でしょうか。
つまりは自己責任で戻れない。
美(若さ)を追求するあまり自分自身を見失う女性特有の罠だなと感じる。
そもそも代金無料? その時点で気が付くべきか。
・商品受け渡し場所が怪し過ぎ。他にも色んな人が罠にハマってるとしたら
既に警察沙汰に成ってそう。
半開きシャッタ-入口のタッチセンサは良いのだが、個別ロッカの取っ手部分は小さいので 技術的にあの面積でセンサ-(NFC)は難しいと思う。
・細胞分裂で生まれたとしても、別人の顔が有り得ないなと思う。
基本的には クロ-ンだと思うのでデミ・ムーアさんの若い時のそっくりさんを持ってくるのが正解なのだが。
でも マーガレット・クアリーさんも美しく魅力があり、コレで良いと私自身は納得ですが。(●´ω`●)
・ス-が若い男を翻弄させたのが分かって、エリザベス(実体)も級友男へ連絡をとってバーへ誘ったが、出かける直前 鏡に映った自分自身の容姿に納得できず何度も何度も化粧(イメ-ジ)を変える所。
あの場面が一番 女性心理を上手く表現していたなと感じました。
なんか違うって言う自分の思い。
こんなんじゃ無い。ダメだわっていう思い。
そして 結局出かけず、携帯に彼から心配のメッセが山の様に届く・・・。
女性監督らしい 視点ポイントだなと感じますね。
・窓に貼ったメモを剥そうとする エリザベス。この時上手く剥せられず疑問に思う場面。 なんと人差し指が 極度に退化し老いていた。
ここの驚きなのですが、この気づきって 凄く女性らしいと思うのですよ。
白髪の発見とか、目や頬のたるみ、顔のシミ、指の形状異変や 爪の色とか。
ここの表現もナチュラルに感じ得ました。
ス-が溶剤を抜き取ったから 部分的退化が発生したのだと思いますが
その部分は何処でも良い筈なのに 人射し指に持ってきたところは 女性の視点だなと思いますね。
・中盤まで 二人の女は同時には顔を合わさないが、終盤自分自身なのに
若い自分の振る舞いに嫉妬、ついにプログラム終了選択。しかしス-が反撃で実体から液体を抜きまくり実体がボロボロな老いの姿に。
二人同時に顔を合わして殴り合う場面があるのですが あれは???
緊急事態モードで二人ハチ合わす事になったとは理解しますが
あれでは もう赤の他人感覚。ちょっと残念な気がしますけども。
女性同士の喧嘩って怖いなと思う所も。
ここで エンディングで良いと思うのだけな。
・生放送年末番組の司会に選ばれて。どうしても それを遣りたいス-の思い。
今の自分から分裂したが・・・・ 老いと合体したモンスタ-姿に。
ここから 血をバンバン客席へ撒きまくる場面。
もう笑うしかない (@_@;) (;^ω^)
最後はかなり やり過ぎと感じますね。蛇足感あります。
終盤は キモキモ~グログロ~ でしたが
(´-ω-`) (;^ω^) (>_<)、
興味ある方は
是非 劇場へどうぞ!!
社会風刺とスプラッター!!🔪👵👩🩸
髄液もらいます
なるべくシネコンの前の方で没入感に浸りたい作品。
監督は短編映画 リアリティ・プラスのコラリーファルジャだった。
設定がユニーク。この女性監督はなかなかのクセモノです。
ルッキズムを直接批判するようなことはしないが、リアリティプラスの延長線上にあるテーマ。自己愛が暴走する。自己嫌悪からヤケ食いする。これが1週間おきに続く。
Elizabeth と Sue が 別人格の母娘にみえてくる。
時間(7日間)で交代しなきゃいけないのに、
もうちょっと夜遊びしていたい娘とだらしのない母親みたい。
母さんの安定液(髄液)をいただくわよ。
我慢して頂戴ね。髄液を抜かれ続ける母体はつらい。
Sue は昨年観たドライブアウェイ・ドールズのマーガレット・クアリー。
こんなに素敵だとは思いませんでした。
ドライブアウェイ・ドールズではわざとイモねぇちゃんを演じていたのでしょうか?
ホントのお母さんは女優のアンディ・マクダウェル。
1994年のバッド・ガールズに出てました。
アクション(親子喧嘩)もなかなかハードでした。
96回アカデミー賞受賞作品鑑賞もこれで一区切り。
一番面白かったです。
メイクアップ&ヘアメイク賞受賞だけに終わったのは コラリーファルジャ監督とデミ·ムーアにしてみれば、ちょっと納得いかないかもしれませんね。脚本賞はあげたい。
ただ、ホラー耐性の無い人には最後はちょっと長くてキツいです。
B級ホラー映画監督からしたら、デミ·ムーアを主演に潤沢な予算とCG技術でこんなの作られたら、たまったもんじゃありません。
エリザベス·スパークル。
あの特殊メイク技術のバケモノの最後はタコ🐙みたいだったので、イザベル・アジャーニのポゼッションを思い出しました。
入場プレゼントのシールにはサブスタンス接種証明書と書いてありましたが、ワクチンじゃないでしょうよ💢投与したら最後。Terminationは観てのお楽しみ。
薬のコマーシャルで最後に決まって流れる文句。
使用法、用量を守って······正しく······ができれば世話はないのよ。
衝撃のボディホラー、ルッキズム、ジェンダーバイアス、エイジズム(年齢差別)に対する批判 。後半がとにかく強烈!壮絶!「かわいいが暴走して阿鼻叫喚!」コピーに偽りなし!
オスカー女優エリザベスは、50歳を契機にプロデューサーからレギュラー番組鋼板を言い渡される。
彼女は、再び脚光を浴びるために、若さと美しさを再生する「サブスタンス」という医療プログラムにより、もう一つの体を手に入れ、スーと名乗り、その若さと美貌から自身の後番組のオーディションに合格。
エリザベスは、新生スター・スーとして華々しいデビューを飾り、再びスターダムにのし上がろうとしたが、「サブスタンス」には厳格なルールが存在していた。
エリザベスの番組が、女性の若さと美貌を売りにしているエクササイズ番組が象徴的。
予告でも流れてた音楽が象徴的、印象的でした。
悪趣味プロデュサーの食事、コップの溺死するハエ、食べられるエビ・チキンなどが、スクリーンにドアップで映しだされ、実に生々しい。
「若さ」「美貌」「女」を求める、下劣なプロデューサーと幹部連中の中年野郎どもの、気色悪い低俗ぶり。
エリザベスの肉体異変が始まる中盤以降、徐々にエスカレートしていくくだりが、本当に怖い!
どんどん崩壊していき、この辺でラストかな、と思っても全然止まらない怖さ。
「もう止めて!その辺にしておいて!」と思いながら観てると、ついに行くところまで行ってしまう。
「キャリー」だったのが「物体X」になってしまって、特殊メイクし放題、まさにB級ホラーのノリ。
とにかく強烈!壮絶!「かわいいが暴走して阿鼻叫喚!」のコピーに偽りなし!
まあ、いくら何でも、1人分(2人分?)の血液はそんなに多くないでしょうけれど。
主演2人は体を張った演技で、脱ぎっぷりもよく、また特殊メイクでモンスターの一部も演じていて圧巻!
特にデミー・ムーアもよくこの役をやりましたよね。
この内容で、アカデミー作品賞他ノミネートというから時代も変わりました。
想像を超える凄さでした。
ハイカロリーのぶっ飛び映画
とにかく熱量の凄まじいホラーでありシニカルコメディでもある。
「笑ゥせぇるすまん」的な心理的な追い詰めが、フィジカルに暴走を開始する。
まだ来るか、まだいくのか。
このテのジャンルムービーとしては上映時間も長い作品だけど、ラストまでテンションを更新し続けていく。
クライマックスなんて、ホラーというよりはお祭り。
ワッショイワッショイ。
クレナイだー。
まあ何しろ、この話が立体的に見えるのはやはりデミ・ムーアの存在。
彼女でなければただの「とんでもホラー」だったかも。
ルッキズムやエイジズム、性的搾取がまさに自らの社会的立場と直結する「芸能界」で生きていく人々にとって、今の社会がどういう場所なのか。
大スターになり、その後一線を退いていた彼女だからこそ、今の彼女の存在はまさに主人公エリザベス・スパークル。
当然作品を観た人にはデミ・ムーア自身と重ねられることを知って演じているだろうから、その覚悟は計り知れない。
体型の変化も、新たな自分「スー」との比較で「老い」として「悪」であるかの様に描かれる気分は、(外見を重視する仕事ではない)我々には分からなくてもやはり良いものではないだろうし。
ま、それも役者という仕事の特殊性ではあるけど。
こういう、性的なハラスメントを女性主人公でテーマにすると、どうしても出てくる男性が総じてステレオタイプなバカとして描かれる。
ただ、この話は普遍的な内容を含むんだから、もう少し男性にはバリエーションがあっても良かったな。
唯一の善良っぽい幼馴染みの男性も、結局なんかどんくさい感じだし。
でも、やはり女性は男性からこういう被害を受けてるってのも事実だからな。
私には合わなかった。。とにかく過激。
エログロスプラッタ 話が全くオチてない……
だらだら長文です、すいません。
タイトルの通り、エロやグロテスクな表現が先行して、折角のテーマやストーリーが置き去りになっている感がある作品。
人間の業を描いて心理的に強い圧をかけてくるスリラーに近い内容かと思いきや、単なるスプラッター映画。
率直なところ、下品というしかありません。
エロ要素についてはエリザベスとスーの若さの比較のために若い肉体、裸体を押し出すことは演出として理解できるのですが、あまりにも過剰。
エクササイズ番組のシーンは必要以上に多く、スーが最初に約束を破ってしまう理由が男を連れ込んだからタイムリミットに間に合わなかったため、というのはあまりにも弱い。
別人格として生まれつつあった若者の、一度なら問題ないよね、という軽薄な思考を説明するためだとしても動機がエロというのがちょっと受け入れがたかったです。
人の背中を突き破って新しい人間が生まれてくる、というあらすじからを聞いて(グロな成分、表現があるな……)ということも事前に感じ取り、覚悟していたつもりでした。
ただ、あまりにも過剰じゃないでしょうか。
スーが複数回規則を破った後、エリザベスがゴラムのような見た目になりますが、あそこまで老化した見た目にする必要はあったのでしょうか。
そのあと体はもう思うように動かないのかと思いきや、かなりアグレッシブでパワフルな行動をとっていたので内心で(ハァ!?どうなってんだよ、老化は!!)と思わざるを得なかったです。
終盤にかけてはもはやコメントする必要もありません。
全編通して、で薬の規則違反の副作用を説明する際に 見ていて生理的に気持ちが悪い という表現しか見られなかったのが不満です。
過激な映像の割には 極端に醜くなる とか 抜けるはずのない歯が抜け落ちる などどこかで見たことのある表現で奇抜さはなく、本当にこうした描写が必要だったのか疑問です。
グロと並行してスプラッターの表現、演出も過剰です。
背中からスーが出るシーンから嫌な予感はしていましたが、チキンがへそから出るシーンもラストのシーンも、あんなに血を飛ばすことないでしょう。
ラストシーンでモンスター化したスーを見て、事態を飲み来めない観客が「モンスターだ!」と叫びますが、もう違う視点から見ている観客の私も叫びたくなるほど突飛な展開でした。
最終的には死をもってストーリーが終わるわけですが、この死が語るものがはっきり見えてこない。
折角
・人間、特に女性が持つ美への変わらない憧れ
・老いへの恐怖、嫌悪感
・人への強すぎる憧れと、その反動の羨望から来る自暴自棄
・誘惑に惹きつけられる心、はねのけきれない弱さ
・栄光、名誉の廃れやすさ、移ろいやすさ
・女性の権利と男性側の傲慢
・社会の力関係の強弱が他人の人間性や尊厳を破壊している現実
こうした普遍的で攻めやすいテーマがあったのに、映像面での演出があまりにも過剰すぎて全てのテーマが投げ出されてしまった感があります。
過剰な映像の背景に何か示唆があれば納得のしようもあるのですが、全くそれらが感じられず悪趣味、露悪的な意図からやってるとしか思えません。
映像のホラーのお約束、定石を踏襲しただけかもしれませんが…
制作側が最初に決めたホラーというジャンルに縛られたのか、(ホラー映画だし内容で適当でええやろ これがホラー映画っぽいし適当でいいわ)という思いで作ったのかはわかりかねるところですが、作り手の作品に対する誠意や真剣さを感じることができない本当にダメダメな映画でした。
映画com上では高評価のこの作品ですが、google検索上の評価では☆1が多数。
いずれこの評価に落ち着くだろうなあ、と今から思ってます。
【追記】
物語途中のカフェにいた男性が登場した際 (ああ、この人の受け取りケースを破壊したり、薬品を受け取った後に強奪するんだな・・・) と思ったのですが、こうしたシーンは描かれず。
また鑑賞後に思ったことですが、エリザベスは電話を通じて誰だかわからない薬品の管理者を接触することはしても、実際に顔を見知っている最初のクリニックの助手や男性にコンタクトを取ろうとしないなども粗と言えば粗だなあ、と感じました。
私の黄色い赤い靴
赤い血を撒き散らしながら「これがあなたたちの観たいものでしょ?」と言わんばかりにくるくると回るモンストロ・エリザべシューは、まるで赤い靴を履いた踊り子のようである。足を切るまでやめられない、どころか、首を(物理的に)ぶった切られてもやめられない。女性が生きること=男性の欲望の対象となること、となりがちな社会への痛烈な批判であることはもちろんだが、スーに憧れる女の子にも血をぶっかけることで、そのような社会との決別の意志(「世代間連鎖をさせない」)を示しているところが好きだった。あと、“俺の中で俺と 俺とが戦う”状態で殴り合う場面は笑ってしまった。/たまたま直近で見た『ナチュラルウーマン』、以前見た『MEN』も思い出しつつ、でも比喩表現としてみれば、比較的普遍的な話ではあるよね、と。
エロも吹き飛ぶ怖さを体感せよ!
諸行無常
老化して足が曲がらないはずの主人公が階段を駆け下りるあたりから辻褄なんかまったく無視でめちゃくちゃになっていったが、凄い迫力のままラストまで一気にすすみ圧巻でした。
生まれつき美しい人達が整形依存になったり、才能に恵まれたクリエイターが薬物依存になる理由がわかり考えさせられる作品だった。
同一と言われても脳の共有がないと子孫を残すことと変わりがないんだな。
映像、音楽全て刺激的!
全371件中、181~200件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。