「使用上の注意をよく読み容量用法を守って…」サブスタンス くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
使用上の注意をよく読み容量用法を守って…
ジャンル「ホラー」とあったけど、サイコスリラー寄りだよね?と勝手に思ってたら、かなりスプラッタなホラーでした。後ろで見ておられた方が帰りに「思ってたのと全然違った〜」と話されてましたが、同感です。
Substance(代用)なので、若返った方の意識もデミ・ムーアでないと意味ないじゃん!と思ったのですが、その辺も確認しないまま、超絶怪しげな注射に手を出しちゃう位に追い詰められてる様子は良く描けてます。そして、入れ替わった後の母体を風呂場の床に放置してるあたりから、これはやばいなと感じさせます。スーは、うまく制御しないと自分も破綻すると分かっていながらできないのは、名誉欲というモンスターに取り憑かれているという人間の欲望も分からないことはない。
ただ、終盤のスプラッタホラーは頂けない。あの帰結に至るとしても、もう少し心理的な二人の駆け引きとか、葛藤があっても良かったのでは? エリザベス(ムーア)が、化粧をうわーっとなって拭うところなんかは、彼女の悲しみや怒りの感情が吹き出た凄まじい恐ろしさがあり、凄く良かったのに。「危険な情事」が最後謎にホラーになってしまったのと同じく、後半のバイオレンス&スプラッタのこれじゃない感がすごい。スプラッタがダメなので、もう細目で見るしかなかったというのも個人的マイナス評価の要因です。
あと、エンドロールで、クセ強プロデューサーが、デニス・クエイドと気付き、それもびっくり。しかし、男は歳取っても渋いとかなんとかポジティブだが、女はダメというのは、いつになったら変わるのかな。
おはようございます。
エリザベスの心のままで、スーにならないなら、
全然嬉しい気持ち実感できない、
と私も思います。
スプラッターホラーではない、
心理サイコサスペンスも、観たかったですね。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。