「ちょっと長いけど楽しい」サブスタンス TK_Filmさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと長いけど楽しい
ルッキズムを扱った作品ということで期待して見に行って、予想以上にエンタメだった。主人公は美しいと思われることに執着してて、それが愚かだとか浅はかだとかいうのではなくて、実によくあることだよなと感じた(笑)。美容「医療」だとか若見えメイクだとか、自分のことが好きで自分を飾ったり祝ったりしたくてやるならいいけど、自分を嫌ってて「ここさえ変えれば大丈夫」みたいな感じでやるのは、この映画の主人公と同じではないかと思ってしまった。
映画自体の見た目は結構殺伐としてるというか室内とか蛍光灯的な照らし方とかが多くて映画館で見なくてもいいかなとは思った(笑)。見た目も音もキモいので、そういうのが好きなら映画館もいいけど。まあおおよその展開は予測つくから、全体を通して時間をたっぷり取りすぎてる感じはするけど、最後の方になると「そこまでやるか」と思うくらいにしつこいのでそれは楽しい。デ・パルマのキャリーみたいだし、永遠に美しくみたいだし、多分他にも何かリファレンスありそうな気がする。社会的圧力に直面してブチ切れてメチャメチャになる、というのはまあスカッとした(キモいけど)
映画館で見てモヤモヤしたのは観客でおしゃべりしてた人たちがいたからかもしれない(笑)。後半でビックリしたのか飽きてきたのか、50代以上と思われる人達が笑いながら何か言っており、本編中は映画の音も大きいので無視できたけど、エンドロールで帰らずにずーっと普通の音量でしゃべってて、二度と映画館に来るなと思ってしまった。静かにしてくださいくらい言ってやればよかった。TOHOシネマズ六本木ヒルズの2025年6月7日17:20からの回でした。4人組のいい歳した男女で、帰りにどこで何を食べようか、などと言ってました。裕福なんですかね。マジムカつく!!!
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