「REMEMBER YOU ARE ONE」サブスタンス sumiさんの映画レビュー(感想・評価)
REMEMBER YOU ARE ONE
最後はもうスプラッター映画でした。
ちょっとそこが残念。
食べ方の汚い、脂多めのプロデューサーからは
“かつての”大スター、という扱いだったけど
一緒にエクササイズしてる女性たちにも
負けず劣らずなスタイル&動きしてて
何年もずっと番組も続けていて
廊下にはずらっとポスターが並んでて
すれ違うスタッフみんなに誕生日おめでとうって
声をかけられるような偉大な人なのに
「若さ」という天秤にかけられると、
こんなにも自尊心を削られてしまうんだなと。
観る前は、ずっとスーで在りたい「エリザベス」が
暴走するのかなと思っていたけど、
母体と分身の争いになっていて面白かった。
母体あっての分身、でもどんなに貪られても
母体も分身を捨てられない。
なんだかんだあって、もう一回
サブスタンスを打つとこまで本当に良かった。
好きな展開だったのにな…
分身が母体になれるはずもなく、
モンストロが生まれるとこまでは理解。
そのあとはスプラッタで強制終了って感じがした。
まぁ不満も鬱憤も悲しみもぜーんぶ
色々ぶち撒けて散った、ということなのかな。
愛されたくて舞台まで登ったのに。
愛されるはずだったのに。
あのあたりからほぼ主観で描かれているので
どこまでが本当なのかな〜。
顔だけなら(隠してたし)ともかく、
あそこまでバキバキの身体で戻ってきたら
舞台まで通さんやろ普通、と思ってしまった。
「1回だけ」じゃなくて、
分身からまた分身が生まれ、って一生
ループしていく展開も面白そうかな?と思ったけど
それはもうSFか。
スーも結局はエリザベスから生まれたもので
ただ“若返ることができた”ことによって
より注目されること、愛されることへの
執着が強くて露骨だし、
母体を栄養としか思ってない。
あの液はなんなん?脊髄液?
エリザベスは母体である自分の
肯定感を高めようとしても
どうしてもスーがちらついてしまう。
ずっと「若くて綺麗なスー」もしくは
「老いて醜いエリザベス」にずっと見られている。
醜くなんかないのにな。つらい。
あの207?は、病院で働きながら
被検体を探して斡旋してるのかな。
開発者かと思ったけど、開発者だったら
受取ポストいらないよね。
最低限の説明しかされてないから
「被験者がどう使い、どういう末路になるのか」
という実験と観察でもありそう。
あと、それぞれが開発者?に電話して
「何なのあいつ!なんとかして!?」って
相談したりブチ切れたりしても
「“彼女”はいない。」って一蹴するの好き。
「忘れるな。あなたはひとりである。」
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