「痛みの追体験」サブスタンス マロンさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みの追体験
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女性なら誰でも、加齢による身体的な劣化に程度の差こそあれ沈むもの。
ハリウッドで生きる女優となれば言わずもがな、むしろそれが全てなのは分かる。
時代設定は何とも言えない不思議な雰囲気で80年代を想像。キレッキレのレオタードやらme too運動の欠片も無さそうな男が支配するショービジネス界。エリザベスがトイレの個室で自分の左遷を知るというベタな展開までは完全に油断してた。若くてベストな分身を造ることに手を出してからはもう、「痛い」映像ばかりでテーマなんかぶっ飛ぶ。視覚で認知してるのに痛い。エリザベスの背中から出てきたスーが、背中を縫うシーン。なんで一針ずつ結ぶの?連続してかがれよ、と思ったのは私だけではないはず、執拗。やがて二人は加齢の恐怖と存在をかけて戦いだすのだが、凄まじいダメージを食らっても死なないエリザベス。いやもう死ぬよね、見るのキツイわと思っても死なない。
結局2体とも(というか母体は1つ)誰をも魅了する存在でいたいわけだから、肉体のダメージを超えて魂で生きてしまうのだ。どんなにグロテスクでも…。
余りにグロいとポップになることも発見だった…メンタルが回避してるのかも?
これはホラーでしょうね。
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