「久しぶりの語りたくなる映画」サブスタンス MR POPOさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりの語りたくなる映画
見た後の感想が男女で分かれそうだし、カーストの上か下でも分かれそうな内容です。
とにかく見終わった後に誰かと話したくなる作品。
映画の中である男性とデートに出掛けようと化粧するシーンが個人的には1番怖かった。
きっと女性の方はもっと心に刺さるもんがあっただろう。
というのも、自分でいうのもなんだが私は若い頃は俗に言うジャニーズ顔で中高とファンクラブがあるくらいモテた。
だが時は残酷です。
数十年ぶりの同窓会。
私の髪の毛は見事なM字ハゲであり、伸ばした前髪で誤魔化していた。だが、そんな日に限って髪型が決まらない。鏡でハゲ隠しに精を出してる内に目の下のクマ、頬のシミ、ほうれい線…
そんなに気にしてもなかったのにズーンと気が滅入った。
改めて老いを自覚した。こんなんじゃ同窓会に行けない…笑
ドアを開けれないよね。
そんな経験もあったので、あのシーンは「わかるぅ泣」となった。
しかしこれが女性ともなれば、もっとキツいだろう。
日頃から世代交代され続ける可愛さや綺麗さ、男性の露骨な対応の違い。SNSを見れば自分より若さを保ち、優雅な暮らしをする同い年。
正気を保つのも難しいだろう。
ましてや、若さを謳歌した主人公なら尚更そのギャップが我々より大きく固執してしまい、綺麗なことが目標から目的になってしまう。今の整形する事が夢と語る10代ように。
そういう「何か」をテンポがよく、クドクドと魅せるというより強烈な描写を見せつけてくる。
それを観ながら、いつの間にか男性の私は何か突きつけられる。
普段、相手が喜ぶと思って言い放つ言葉や何気ない迎合、消費される大量の性。
この映画の男性は明らかにキモい。だけどそれこそ普段の我々男性なんじゃないか。
これからは色々気をつけていこう(反省)
感想を言うハズがよくわからない方向に行ってしまった。
知的で最高にやってやった感のある狂った映画ではあるが、現実の方が現実なだけに狂ってるよなと。
最後はあれくらいしてもらわないと誰も救われない。
作者の優しさが伝わってくる最後。手加減したともとれる。
しかしこの刺さり方は劇薬扱いなのは間違いない。
すでにサブスタンスを摂取した人もいるだろうし…。
さて
家族で観る◯ つまらない説教を帰り道に親からされるのは間違いない。だが奢りで観れるなら観た方がいい。
恋人× やめとけ。男は必ず無神経な事や見当違いの事を見終わった後言います。喧嘩になりかねない笑
友達◯ これが無難かなぁ。観た後に色々話が尽きないと思う。そういう映画はなかなかない。
1人△ 観た後に話したくなっても話せない。観た人と話せないと面白さの半分を失ってるかもしれない。
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