劇場公開日 2025年5月16日

「心臓に悪いが秀作」サブスタンス せたがやんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5心臓に悪いが秀作

2025年5月28日
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悲しい

怖い

難しい

あまりに深すぎる精神世界で書くのも難しい…
ルッキズム、エイジズム、リアルな感情や世の中を見事に再現してる。
若い時は道ゆく男性がみてくるが50歳になったら誰もみてこない笑
若くて綺麗だと許されたり、見た目よく年齢が若いものが優遇される職場など…

老いを乗り越えることはみんなが通る道やけど、この女性は精神的に自立できていなくて、心が成長しないまま50歳になってしまったように感じた。

また、美人でちやほやされてきて常に見た目や年齢を求められる職場環境なので余計にそこに執着してしまう。

もちろん、敬意のない相手や環境が悪い。
だけどこの女性は最も大切なことに気づいていない…

1番差別してるのは自分であるということを…
つまりルッキズム、エイジズム主義のあのプロデューサーのような人格が自分の中にもいるということを…
きっと誰の心にも多かれ少なかれいるだろう。だけど、その人格に負けるかどうかは自分次第…

わかっててもふとした瞬間思うよね。人間のネガティヴな闇の部分あるよな、人と比べたり、若い頃の自分と比べたり、鏡みた時とかね。性別関係なく誰しもきっとわかるはず…

もし視点を変えれたなら…
実績があってすごいマンションに住んでて、道に名前書いてて素晴らしい人生!
退職後ステップアップとして、本書いたりニュース番組でたり若い子を応援したり次の世代のために何かしたり、知識を生かして裏方になったり、引退して新しいことしたり執着することもなく、色々な道があったはずだろうに。

また、そんなルッキズム、エイジズム主義の人はごく一部で、そんな人間ばっかりじゃないことも気付けたかもしれない。
老いても今でも最高!って好いてくれた彼もいたのに…(泥ついたメモ渡すなwって気になったけど)
老いを気にしすぎてデートに行かなくて悲しすぎた。なんでや相手もおっさんやのに…

また、若い自分と張り合ってるところが面白かった笑 自分やのに笑 でも気持ちわかるからなんか怖いw
まじで秀作。

また、この映画の面白いところは、男性にもそういう執着心があるということも表現しているところ。サブスタンスを使ってたおじいさん…せつな

とにかく怖かった。闇堕ちした末路…最後やりすぎてB級感でてたけどそれがまたいい味でてる。

あと、バランスが大事ってゆう言葉が心に響きました。精神科が作ったんか?と思うくらいの作品です。

・自分で自分を愛するとこや大切に扱うこと
・どんな自分がおるのか気づくこと
・他人に依存しないこと
・無理せず老いた自分を受け入れて自然体でいること
・今の自分を大切にしてくれる環境を選ぶこと
・妄想にとらわれないこと
(ルッキズム、エイジズム主義の男達があざ笑い邪険にする姿を思い出さない。相手にしない。
または、お前もだいぶじいさんやろ偉そうにって笑い飛ばす。または、開き直ってえびを一緒むさぼってみる。または、ロバート秋山のラジオを聞くなど。うーん、精神科じゃないのでわかりません。)

改めて色々と大切なことに気づけました。視聴後ちょっと疲れるけどおすすめの映画です。

せたがやん
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