「私を蝕む私」サブスタンス 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
私を蝕む私
美は醜悪であり、醜悪もまた、美なり。
かつてそんなこと言った詩人だか、戯作者がいたとか。それを映像化してくれた現代に、吐き気がしそうです。
ところで、昔の自分に嫉妬したことあります?。恥多き人生をまっしぐらの私には、とんと見当つきません。綺麗で、何が悪い?。何も悪くないよね。たださ、美を追求するから、ここまで美しくなるのか、美を追求する精神が、ここまで醜くなるのか、私にはちょっと…。
それにさ、美しさの基準って何なの。あの胡散臭いプロデューサーが基準?。あるいは、世の殿方の目線が、美なの?。
ま、そんな理屈、この映画の前では、何の意味もない。終盤は、ほぼギャグ映画でしたね。往年の、そっち系映画のオマージュなのか、パロディなのか、ここ、笑うとこなの?、そう思うシーンで、エンドロールまで突き進みます。
とはいえ、久々に観たジャンル映画で、私もなんだか活性化。安定剤が見当たらないので、取り急ぎアルコール投与。(銘柄は、ハートランド。緑色の容器が、綺麗です。)何とか7日間持たせられそう。現実の私と交代する前に、この意味不明な感想文を…。
理想の私と、現実の私を分離したとしても、あるいは、アルコールで、寝落ちしたとしても、結局、私は、ここにいる。私は私のサブスタンスでしかない。
そう、私は、私から逃げられない。むしろ、私が私を蝕んでゆく…。
あ、すみません。継続キット、送ってもらえますか?。
終了セット?。着払いで返品!。
「GHOST IN THE SHELL」
「サブスタンス」は、映像的に、ブライアン・デ・パルマ、デヴィッド・クローネンバーグの影響下だとか。なるほど「キャリー」、「ビデオドローム」、「ザ・フライ」あたりかな。個人的にはジョン・カーペンターの「遊星からの物体X」も、あるかな、と。
で、この映画の内面を、つかんで、えぐって、捻り出すと、出て来る臓物こそ、「攻殻機動隊」。
どんなに外郭(SHELL)を組み変えも、決して変わらない核(GHOST)がある。「ゴースト」で、名を馳せたムーア姐さんなら、分かってくれるはず。
ムーア姐さんのGHOSTは、何だと思います?。そして、皆様にとって、決して譲れないGHOSTとは、何ですか?。
様々なホラー映画のオマージュにクライマックスは笑いとカタルシス、ラストは悲哀とオッサンなんでデミ・ムーアがここまでやるのか⁉️でした。
しかし、あんな業界、若返れたら違う人生歩めと💦
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