「老いに悩む女性につけ入る媚薬の恐怖・・・」サブスタンス ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
老いに悩む女性につけ入る媚薬の恐怖・・・
面白かった〜!予想以上に楽しませてもらいました。大好きなデビッド・クローネンバーグ監督を彷彿させる人体変異のホラーですね。
何より、2人の女性が惜しげなく綺麗な肢体を見せつけてくれるのが良い。ホンっとスケベオヤジは大喜びでした。
エリザベスは、かっての人気女優。老いから人気の下降を苦にしている。そんな時、手に入れた妖しい薬により若い分身のスーを創り出す。ルールにより、1週間ごと交代で生活するエリザベスとスーだったが、自我に芽生えたスーは、自分の時間を長引かせていく・・・
先ずは、エリザベス役のデミ・ムーア。あの「ゴースト」で可愛らしい女性を演じた彼女が、劣化した女優を魅せつけてくれる。それもオールヌードで、弛んだお尻をさらけ出す。(シェイプアップの番組をやってるんだから、もうちょっと綺麗さを保てるんじゃないかと思うけど、まぁストーリーの展開上、仕方ないか)
そして、それとの対比として、マーガレット・クアリー演じるスーが完璧に綺麗な美ボディを拝ませてくれる。
この2人がそれぞれの身体を交互に動かしていくんだけど、抜け殻?となった体が裸のまま放置されているのも、何とも言えない。
【ネタバレ】
一週間ごとというルールの中で、若々しく美しいスーは、スターダムにのし上がっていく。その反面、エリザベスは周囲から孤立し、寂しい時間を過ごさなければならない。自暴自棄になり、荒れた生活を送るようになる。
輝かしい毎日を送るスーは、交代の度に荒れ果てていく部屋に怒りを覚え、自分の時間を延ばそうとする。
しかし、その反動でエリザベスの肉体は急激に老化していくのだった。
このあたりの展開はゾゾゾッてきましたね。母体であるエリザベスがどんどん衰えていく中で、スーの美貌は保つことはできるのか?
やっぱり無理だよね。命の源?が枯れて来たためもう一度母体に戻らなければならない。
ところが、エリザベスが意識を取り戻すと、驚愕的な老体に変貌していたため、怒りが頂点に達し、スーの抹殺を試みるんだけど・・・
若く美しい彼女に自分の夢を託すのか?いざって時に躊躇してスーを蘇生させてしまう。ところが、今度は目覚めたスーが、殺されかけたことで怒りに我を忘れ、エリザベスを殺してしまった。
最大のイベントのメインとなるスーだったが、本番直前に人体が崩壊を始める・・・
もう〜、ここからはお笑いのホラーでしたね。
何気に伏線となっていた、一回しか使ってはいけない薬の再投与。崩壊した人体の再生は、グロさ満点。オマケに会場は血飛沫シャワーで真っ赤っ赤!そこまでやるかってくらいの人体破壊は、まさに物語の破壊にも通ずるようなシッチャカメッチャカ!
この監督さん、すげぇ〜って思ったら女性だったんですね、なおビックリ。フランス出身ということで、あの開けっぴろげな身体の見せ方は納得でしたが。
そしてもう一つ、あの「REVENGEリベンジ」の監督だったんですね。どおりで、ド派手なバイオレンスと出血大サービスなわけだ!
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