「藤子・F・不二雄なSF設定x露悪的グロテスクホラー」サブスタンス ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
藤子・F・不二雄なSF設定x露悪的グロテスクホラー
予告映像で、飛ばし気味のハイセンスな映像・美術・効果音、そしてデミ・ムーアの存在感で、大いに期待しまくりで鑑賞。
全盛期の美貌から明らかに衰えてスターダムの座から陥落した主人公(デミ・ムーア)が、究極の若返り薬・サブスタンスを自分に投薬し、ある意味、全盛期の美貌を取り戻して、もう一度スターに返り咲こうと奔走していく物語。
藤子・F・不二雄なSF設定を彷彿とさせる、細胞分裂でもうひとりの自分を生み出す「サブスタンス」だが、その演出は露悪的で結構グロいので、これらの演出を笑って楽しめる人向きですね。
前半1時間はエロティックホラーな雰囲気と、細部に渡ってセンスを感じられる映像で、のめり込んで観られたものの、後半1時間は悪ふざけのグロ描写がくどいし、内容も蛇足気味だしで辟易してしまった。
終盤の「サブスタンス」再投薬による肉体崩壊の描写だが、あそこまで見せる必要はあったのかしら? どうしても作り物として見えてしまうので一気に興ざめしてしまった。まー実際のところこの終盤はパロディ要素なんだろうけどね。
しかしデミ・ムーア、体当たりすぎる役柄でした。なんならお見事。
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