「衝撃のボディホラー、ルッキズム、ジェンダーバイアス、エイジズム(年齢差別)に対する批判 。後半がとにかく強烈!壮絶!「かわいいが暴走して阿鼻叫喚!」コピーに偽りなし!」サブスタンス ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃のボディホラー、ルッキズム、ジェンダーバイアス、エイジズム(年齢差別)に対する批判 。後半がとにかく強烈!壮絶!「かわいいが暴走して阿鼻叫喚!」コピーに偽りなし!
オスカー女優エリザベスは、50歳を契機にプロデューサーからレギュラー番組鋼板を言い渡される。
彼女は、再び脚光を浴びるために、若さと美しさを再生する「サブスタンス」という医療プログラムにより、もう一つの体を手に入れ、スーと名乗り、その若さと美貌から自身の後番組のオーディションに合格。
エリザベスは、新生スター・スーとして華々しいデビューを飾り、再びスターダムにのし上がろうとしたが、「サブスタンス」には厳格なルールが存在していた。
エリザベスの番組が、女性の若さと美貌を売りにしているエクササイズ番組が象徴的。
予告でも流れてた音楽が象徴的、印象的でした。
悪趣味プロデュサーの食事、コップの溺死するハエ、食べられるエビ・チキンなどが、スクリーンにドアップで映しだされ、実に生々しい。
「若さ」「美貌」「女」を求める、下劣なプロデューサーと幹部連中の中年野郎どもの、気色悪い低俗ぶり。
エリザベスの肉体異変が始まる中盤以降、徐々にエスカレートしていくくだりが、本当に怖い!
どんどん崩壊していき、この辺でラストかな、と思っても全然止まらない怖さ。
「もう止めて!その辺にしておいて!」と思いながら観てると、ついに行くところまで行ってしまう。
「キャリー」だったのが「物体X」になってしまって、特殊メイクし放題、まさにB級ホラーのノリ。
とにかく強烈!壮絶!「かわいいが暴走して阿鼻叫喚!」のコピーに偽りなし!
まあ、いくら何でも、1人分(2人分?)の血液はそんなに多くないでしょうけれど。
主演2人は体を張った演技で、脱ぎっぷりもよく、また特殊メイクでモンスターの一部も演じていて圧巻!
特にデミー・ムーアもよくこの役をやりましたよね。
この内容で、アカデミー作品賞他ノミネートというから時代も変わりました。
想像を超える凄さでした。
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