「ポップで残酷。存在価値を追い求めた欲望の果て」サブスタンス nazionaleさんの映画レビュー(感想・評価)
ポップで残酷。存在価値を追い求めた欲望の果て
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コラリーファルジャの圧倒的なセンスが爆発している
頭一発目から一気に持っていく画作り、ハイコントラストな色彩感覚、大胆なアングルショット…
どれをとっても1シーン1シーンの画面構成に隙が無くキマりまくっている
でありながらも技術だけに収まらない暴力的とも言っていい攻撃性を備えたストーリー
年齢という呪縛、美への渇望、女性としての価値
ポップな画とは裏腹に容赦なくくだされる老いへの断罪
それらが最後にもたらす悲劇的とも喜劇的とも言える激烈なラスト
ここまで作品全体から溢れんばかりのパワーを感じたのは久々
局所でボディブローのように打ち込まれる痛烈なシーンの数々が徐々に作品を全体を包み込みやがて爆発するように終盤へ流れ込んでいく
そこからのモンストロスな展開とスプラッター顔負けの血しぶきの嵐をぶつけられ見ているこっち側の身体が熱くなる
ただそれは単純に見た目の派手さ だけではなく、その根底にある愛への飢えが強く感じられるから
映像演出と感情の機微。両側から頭を揺さぶってくる
老いたかつての女優を演じるのがデミムーア というのもどこか彼女自身と重なる部分がありだからこそマーガレットクアリーとの対比がより深みを持って描写できたのではないかと感じる
全体に説得力をもたらすような2人の存在が最終的にはサブスタンスという作品を見事にまとめ上げた
尖ったセンスと時世を突く表現技法、圧倒的なプロットや映像演出、そしてそれに深みを与えた演者の力 全てが高い次元でまとまった傑作!
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