「人生の幸せは思考の質にかかっている」メガロポリス ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の幸せは思考の質にかかっている
インタビューで、宮崎駿監督による「君たちはどう生きるか」と似た、去りゆくものの祈りのような世界観だと感じていたのだけど、実際鑑賞しても同じ印象。醜悪なまでに広がり誰も手のうちようのない格差社会に対して、未来について思考してほしいというメッセージを強く感じる。設定は、古代ローマを色濃く投影し、カエサルにキケロにクラッススにと、わかりやすい構造で近未来のニューローマを描く。ストーリーも至ってシンプルで、奇をてらったところもない王道展開。
ブレイキング・バッドのガスに、GOTのミッサンディがメインキャストというのは海外ドラマファンとしてはちょっとうれしい。
マルクス・アウレリウスの引用で、人生とは思考だ≒「人生の幸せは思考の質にかかっている」と示されるのだけど、確かに、思考の質と感受性によって左右されるように思う。思考の質を豊かなものにするためにも自省録を読まないとな、と思わされる映画。
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ユッキー ウッキー(略して ユキウキ)さんのコメント
2025年7月5日
人生とは思考だ≒「人生の幸せは思考の質にかかっている」
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たしかに、たしかに。
思考の質とか、深さとか、幅とかを求めていきたいですねぇ