ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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私には理解できない作品だった。
アカデミー受賞作品なので期待して観たが、どこが受賞するに値する映画なのか、最後まで分からなかった。
要するにロシアの新興財閥(おそらく)の親に甘やかされて育ったぼんぼん馬鹿息子に、ストリッパーを含め周囲の人間が振り回されるだけの物語ではないか。どこが評価されたのだろう。私には理解できない映画だ。主演女優の熱演はわかりますが。
まぁ、アメリカのストリップバーの実情が知ることができて、その部分だけ0,5加点した。
アカデミー賞にはついていけなくなった。
アニー(マイキー・マディソン)は、キュートだったし、体当たりの演技でした。自分の幸せを掴もうと努力する?姿は、ある意味素晴らしことだと思いました。ただ内容的にはどうかしら?という感じです。前半はエッチシーンもそこそこあるし、 後半はドタバタ劇みたいで、私には響きませんでした。最近のアカデミー作品賞ノミネートは「哀れなるものたち」とか「エブエブ」など、私にとっては「これがノミネート?」という作品が多くなってしまいました。昔みたいに「炎のランナー」とか「ガンジー」のような作品は、最優秀賞を取れなくなってしまったのでしょうか?時代についていけないシニアの私を自覚しました😭
手下①ヒゲ
平日にいつもの映画館で
いつの間にか最終日になってしまい
仕事を3時間早退して滑り込み
日曜日にエミリアを観たばかりだったので
リピーター割引で料金は1,100円ナリ ありがとうございます
ざっとあらすじを読んだだけであまり予備知識なし
18禁…序盤から数多く繰り出される描写にあぁなるほど
これくらい振り切らないと乱痴気ぶりは伝わらないのかも
21世紀のシンデレラ
基本ずっと笑いっぱなしで楽しい120分超
登場人物が同時にガチャガチャしゃべりまくる
ヒロインが酷い目に遭わされるのが常道だと思うが終始強気
一方の手下①ヒゲ…
相手役のバカ息子っぷりが最高
親からもバカ息子って言われる
なかなか演じられないだろこれ 助演男優賞だ
ラストはプラトニックにさわやかに…
ほうなるほど…いいなぁ
エンド画面に切り替わる瞬間が素敵だった
駆込み鑑賞は成功だった
良い映画
これが??
夢と現実の乖離、そして融合。
傑作
アカデミー賞受賞作とは信じ難いほど小さなスクリーンで鑑賞。いつものショーン・ベイカー節が全開で、これがアカデミー賞獲ったのかと思うと痛快としか言いようがない。
いつもとちょっと違うのは、映画のタイトル。1人の人間の名前をそのままタイトルにしたのは今回が初めてでは?そのタイトル通り、今作はアノーラという架空の1人の女性を描くことに徹している。世界の片隅に生きる何処にでもいそうな1人の女性の、刹那的で思慮のかけらもない行動の数々。でもそれは当人にとってはおそらく真剣に選択した結果であり、それが最終的にもたらす破滅のやるせなさを、丸ごと受け止め包み込むラストのあまりのリアルさに言葉を失う。
そして今作でも圧巻の美しい映像の数々は、この世界が本質的に可笑しく、哀しく、そして美しさに満ちていることを伝えてくれる。これほど映画の醍醐味を味わえる作品が他にどれだけあるだろう?
ベイカーの他の作品同様、登場人物の背景はほとんど説明がない。アノーラが何者で、何を考えていたのか、全ては映像の中にある。それを感じる意思のない観客にとっては、この作品はおそらく何も刺さらない、退屈で騒々しいだけの雑多な場面の寄せ集めでしかない。
どうか多くの人に、この映画が作る美しい時間を体験して欲しい。
アカデミー賞に誘われて観ました
映画の説明や「あらすじ」と大きく相違した印象です。
ストリッパーしてる芯の強い性格の良い女性と勝手に思い込んでいたので(自分が悪いです、はい。)、冒頭部分のルームメイトとの会話(買い物の確認への返事)にまずびっくり。
「奮闘」は「暴れる」や「悪態をつく」や「邪険にする」ことではないので、どこでどう奮闘するのかなと思ったまま終了。
「人間讃歌」、誰の人生が肯定されているのかもわからずでした。あえて言うならイゴールや普通に働いてるイヴァンの友人達でしょうか。
大金持ちの手下の聖職者と弟とは思えず、やりたいことを押し通す大金持ち家族を肯定する映画だったのか。
映画は自分で観ないとわからないものだと、そんな当たり前のこと改めて思いました。
ただ中盤の探索場面は興味深く最後まで見終えることができました。
大人の映画
この映画のどこが良いのか、中盤ぐらいまでよくわからないままみていた。ただのランチキパーティ好きのバカ息子とストリッパーのラブストーリーくらいのつもりでずっと続いていたので、どこかに捻りがあるのだろうとは思っていたが、最後にそれがあるとは。乾いて狂った世界にも、救いがあることを暗示させる最後。このひねりのために、延々とsex描写がある。とても良い映画だが、さすが18禁だ。普通のロードショー館で、大ヒットとはいかない映画だが、これを選ぶとはさすがのアカデミー会員達だと思う。相手がロシアの大富豪という舞台設定にも皮肉が効いていて、救いもロシア男というところも、何かを暗示しているのか。
あのな、アレな、あの、アノーラ
アノーラという人のことがよく伝わってきて良かった。セックスワーカーが圧倒的に弱い立場であることに関心を集めるのに成功してる映画だと思う。脚本監督が女性じゃないのが惜しい。作品は作品だから別にいいけど、どうしてこういう映画を作るのが男なのか。
面白いけど、あれがベストな終わり方だったのかな?
話が面白いし、観ていて楽しいし、「おっ!」となるカットがあった。
ただ終わり方は、「どうなんだろう?」という感じ。イゴールはちょっと不気味だがアノーラを心配して気遣っている。最後に彼はアノーラに指輪を返す。アノーラはおそらくその「お返し」に性行為をしようとする。しかし、イゴールは多分喜んでいないし、そもそもそういうつもりで指輪を返した訳ではない。それに気づいたアノーラは怒り、悲しみを彼にぶつけ、彼の胸で泣く。彼女の怒りと悲しみは多義的で、流した涙にはこれまでの色んな感情が蓄積されている。自己嫌悪もあるだろう。イゴールはそんな彼女をそっと抱きしめていた(気がする)。なんだかイゴールが主人公のハードボイルドもののようで、アノーラというけばけばしいキャラがイゴールに包まれてしまったような気がする。アノーラは当然人間だから弱さはあるし、ずっと戦うのも無理で、泣く時はあるだろうけど、男の胸で泣く姿がこの映画の終わりとして相応しかったのかな、という疑問が残る。それと、イゴールのことあれだけ信頼していたのが意外だった。
真実の愛の物語
被害者の視点と結束感
ショーン・ベイカー監督の視点。それは、前作『フロリダ・プロジェクト』では6歳の少女の視点。本作ではアノーラとイゴールの視点。二つの視点に共通するのは貧困だ。視点の向こう側は、『フロリダ・プロジェクト』では、資本主義の象徴「ディズニー・ワールド」。本作ではロシアの御曹司一家。そして、6歳の少女はトレーラー暮らし。アノーラはその日暮らしのストリッパー。ベイカー監督にぶれはない。
この視点で見れば、過度なセックスシーン、ロシアの御曹司の無軌道ぶり、御曹司を取り巻く連中のていたらくすべてがどうでもよくなる。アノーラと御曹司の結婚に反対し、彼女を娼婦呼ばわりする、御曹司の両親も想定内になる。むしろ被害者の立場で共感する、アノーラとイゴールのさりげない会話にぐっとくる。
ふたりはお互い名前の由来を言い合う。ロシア系アメリカ人のアニーは、ロシア名のアノーラが嫌い。イゴールは、アニーのほうがいいと言う。イゴールは、「戦士」の意味。アノーラは、ただの暴力男だとつきはなす。ふたりの間が秀逸だ。ロシアの御曹司のボディーガードたちとアノーラが、みな御曹司の被害者だという結束感も悪くない。
お金がすべての合理主義の中で、ひたすら人間の熱情に価値を見出す。そんなベイカー監督のポリシーが、アカデミー賞を呼び込んだような気がする。
誤解を恐れず言えば・・・
誤解を恐れず言えばこれはコメディ映画!
ただし、見た目も中身も研がれた刃物のように
ギラギラなので要注意
ストリップダンサーのアノーラは店に来たロシアの大富豪の息子イヴァンに気に入られ、契約彼女として付き合い始める
その後「結婚すればロシアに帰らなくて済む」と言われてスピード婚するのだが、イヴァンの親はそれを許さず手下の人間を使って婚姻関係を解消させようとしてくる・・・
というあらすじなのだが、とにかく登場人物の
ノリで物語が進んでいく
ノリでラスベガスに行ってノリで結婚して周りもノリで口げんか始めちゃったりする
ただし「登場人物の」というのが大事なところ
行き当たりばったりの行動を取るキャラを
しっかり計算で描ききっている
このテーマ、この物語をコメディ要素をまぶさず真面目さだけで創ったら辛すぎたのかもしれない
諸々のシーンやあの登場人物のセリフ。なによりラストを観たら到底笑っていられないんだけど「苦しいだけの映画じゃないよ! みんな観てね!」という声が聞こえるような、伝えたいものを伝えるための技術を見た気がした
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