ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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シンデレラストーリーもシビアになりました
現代版「プリティウーマン」だそうです。
相当昔に見たその作品の記憶はすっかりおぼろげだけど、たしかもっと品があって夢もある感じじゃなかったか???
現代でシンデレラストーリーを作ると品も夢もなくシビアになるんですよ~というようで、ちょっと悲しかった。
そもそもシンデレラとか玉の輿とか、今はもう死語ではないの。
人生は男任せにするんじゃなくて自分の努力でつかみ取るものってのが主流だと思ってた。
んだけど、今も残る少数派はむしろシンデレラを夢見る濃度が昔よりぎゅっと濃縮されているんだと感じました。
だって、そうでなきゃ、どうみてもダメ男のイヴァンにあれほど執着しないよね。
離婚上等!こんな男いらない!とは全くならないのが切ない。
そもそも、大富豪ではあるけれど明らかなポンコツとの結婚を、アノーラは有頂天で「幸せになる」と表現するし、同僚は妬む。うん、まぁそうね。そうだよね。
アノーラにとってイヴァンは天から降りてきた蜘蛛の糸。
それをつかんで上へ上れば今いる世界から足抜けできて最上級の未来が約束されている。
だから、私はアノーラにあまり同情はできなかった。
イヴァンに執着するその思いが恋とか愛とかそういう美しいものとは思えなかったから。
ただ、一瞬は手に入りそうだったけれど、ジタバタ抗ってもみたけれど、結局やっぱり蜘蛛の糸は切れてしまいましたとさ。そんなお話。
この先20年後30年後にもまたシンデレラストーリーは作られるんでしょうかね。
その時世の中はどうなっていてどういった内容になるんだろうか。
ところでアノーラとイヴァンのはちきれんばかりの笑顔の宣材写真。これって2人の結婚式の場面でしょうか。絶頂の時ですよね。この後2人はああいった経路を辿ってああいった結末になるわけですが、さてそれでどうして絶頂の笑顔の2人を宣材写真に採用したのか。
ちょっと制作側の思惑を聞いてみたいところではあります。
あと、これはあまり賛同は得られないかもしれないけれど、終盤のイゴールとのからみ。
あれは蛇足かなと個人的には思いました。
どうせやるなら、取り返した指輪を投げ捨てる、くらいしてほしかった。
アノーラを演じる女優さんの体当たりの演技は素晴らしかったです。
(どんな顔して見ればいいのというシーンもちょいちょいあったが)
魅力的な表情を見ることができる映画
ニューヨークで娼婦をしているストリップダンサーのアノーラは、来店したロシアの大金持ちのバカ息子と2週間足らずで結婚。
バカ息子の両親は結婚に大反対で、何としてでも結婚を解消させようとするドタバタコメディ。これが公開前に知っていた情報。めでたくアカデミー賞を受賞したとのことで映画館へ足を運びました。
アノーラというキャラクターは、妙に魅力的だった。気が強く、屈強な男にも怯まないし、口汚く罵ることを決してやめない。男にサービスをするプロの娼婦としての姿勢を見せつける。物怖じしないで、バカ息子を追うどこか情けない男たちの中でもズカズカとバカ息子探しに回る姿はパワフルに見える。だけれど、シンデレラをどこかで夢見る女の子でもある表情をふっと見せたりもする。そして、何より物語後半の悲哀の表情は、僕の胸を掴んだ。この悲哀には、何が含まれているんだろう。こんなに頑張っているのに、という悔しさ、生活の苦しさ、社会の不平等さ、さまざまな感情を呼び起こす、印象的な表情だった。
本作の冒頭は、気の強いアノーラにとって大金持ちと出会うことがいかにラッキーなのかがわかるようなシーンで構成されている。刺激的で官能的で、疲弊するストリップショーで働くアノーラの日常を感じる世界が映される。そして、バカ息子と出会い、バカ息子の家に出張サービスをするようになる。やがて、アノーラ自身も訝しんでいるけれど、バカ息子との契約彼女になり、ベガス旅行を楽しむ。馬鹿騒ぎな旅行の終わりに、からかいでないことを念押ししながら、でもどこか信じられない気持ちも見え隠れしながら、24時間開いているファストサービスな結婚式場で結婚。
たぶん本作の大事なところなんだけど、ここが長くて、やや冗長に感じた。狂乱の中の結婚であることは、予告からおおよそ見当がついていたので、もっと違うものを描く時間に費やしてもいいのではないか、と思った。アノーラが強かであって欲しかったのかもしれない。
ただ、本作の大事なところ、と僕が思う理由はラストショットの結末が映画が示したいことが物語の捻りでないことを示していたからだ。
アノーラはどこかでそれが現実なんじゃなく、夢物語だとわかっているんじゃないかと思った。わかっているけれど、手を伸ばさずにはいられないし、現実はバカ息子を探す使いっ走りの誠実な男に愛情のようなものが沸いてしまいそうになる(他の人の感想を読むと、これは愛情ではなくセックスでしかコミュニケーションをとれない、という状況という解釈の方があってそう)。でもそれが嫌で、そこが憎たらしくてどうしようなくて、セックスサービスをやめて泣き出してしまう現実。そこに情感があり、心が揺れ動いてしまう。
まとめると、印象的な表情を見ることができる貴重な映画だった。でも、僕は映画にどこか超人的なものを求めてしまう。アノーラがもっと賢く、バカ息子もバカ息子の両親ももっと痛快に打ち倒してくれたら、と思ってしまう。ドタバタコメディではあるけど、それよりももっと苦いエスプレッソにフォーカスしてた、そんな映画でした。男女とお金のドタバタ劇はビリー・ワイルダーの映画のようでもあり、でもワイルダーの映画よりももっと現実にうちのめされる哀しみがあって、打ちのめされているキャラクターと一緒に苦味を噛み締めるような映画だったとも言えるかも。コメディだと思うとちょっと期待外れ、だけど、その苦味がいかにも映画らしく、楽しむこともできた作品です。
シンデレラストーリーと思って観ました
絵に描いたような幸せなどあるはずがない
24年のカンヌ国際映画祭パルムドール、25年米アカデミー賞で作品賞、監督賞など最多5部門を受賞したロマンチックコメディー。
監督はこれまでもマイノリティや移民、貧困層など社会の片隅で生きる人々を誠実に描いてきたショーン・ベイカー。
今作もロシア系移民のストリップダンサーの悲哀を描いている。
ストリップダンサーのアノーラ(マイキー・マディソン)は店に来ていたロシアの富豪の御曹司イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会い、故郷に帰るまでの7日間、1万5千ドルで彼女になる約束をする。
仲間を連れてラスベガスで豪遊するうちに、勢いで結婚することになる。
ここまでは「プリティ・ウーマン」よろしくのシンデレラストーリーなのだが、イヴァンは両親の財産で豪遊しているだけのとてつもないバカ息子でうまくいくはずがない。
そもそもイヴァンはロシアに帰りたくなく、結婚することでグリーンカードが欲しいだけなのだ。
結婚の噂を聞いて見張り役の司祭と手下のイゴール(ユーリー・ボリソフ)とガルニク(ヴァチェ・トヴマシアン)が2人がいる豪邸にやってくる。
映画としては中盤のここからのドタバタが見どころ。
なんとイヴァンはアノーラを置いて逃亡してしまう。
この後アノーラと3人の男たちとの30分近く続く壮絶な戦い(?)が圧巻。
アノーラが繰り出す下品な言葉や絶叫、殴る蹴るの大暴れはある意味痛快。なんとか落ち着かせて、ここからはアノーラと男3人のイヴァン探しの珍道中が始まる。
ストーリーはある意味よくある話で、伏線があるわけでもオチがあるわけでもなく単純。
この映画はストーリーを語りたいのではなくアノーラというロシア移民の強く、逞しく生きる姿を描く。だからタイトルはずばり「アノーラ」。
ただ、アノーラがなぜストリッパーとして働いているのか、家族のことなど彼女の置かれている背景はほとんど語られない。
自分では英語名のアニーと名乗り、ロシア語はわかるが喋らないことがポリシーというところにロシア移民の出自を嫌う何かがあったのだろう。
ロシアからイヴァンの両親が飛んできたあとの顛末はおおかたの予想通り。
全編通してアノーラの悲喜交交、今を逞しく生きる姿に引き込まれる。アノーラ役のマイキー・マディソンの全力の演技はアカデミー主演女優賞に値する。
降り頻る雪の中でのラストシーンは悲しくもあり温かい。
クラブのド派手なオープニングと対比する、車のアイドリング音とワイパーの音のみの静かなエンドロールは心に染み入る。
若者たち
ラスト以外は稚拙で冗長展開 作品賞で期待すると落胆も ★2.7 後半ネタバレ
前半はま~脳天気なこと♪ 小学校低学年位の精神年齢御曹司に気に入られた、ストリップダンサーが仲間と散財豪遊するのだが、30分でも十分だろうと感じる展開に1時間位続く。
まあ辛く感じなかったが、この時点で既に★は低く3.0
それに今作のマイキー・マディソンに、多分何百人かの女性と遊んだ経験あろう者(御曹司)が、惚れるほどの魅力を感じなかった。
性格も粗暴かつ奔放で金欲が強い。
(サムネ画像ほど華麗に見えるシーンは私的にはほぼなし)
後半は口論・暴れる・わめくシーンが増えて流石に疲れた。
私も20歳前後で雑多に多数の作品を見てた頃なら、平気だったかもしれないが、還暦超えると過剰な騒乱シーンは、辛くなってくる。
見る者を故意にナーバスにさせてる様にも感じた。
このハチャメチャシーンに笑った方も多いようだが、「エブ・エブ・・」同様笑えず、ため息ポイントに感じて ★が 2.5に・・。
唯一、流石と感心したのは放蕩息子を連れ戻す為、指令を受けてやって来た資産家組織の幹部トロス。
司祭の仕事を中段してまでの必死さにシンパシーを感じ、
手際が早くSNS画像で、あちこち形振り構わず粉骨砕身に探し回る様は、仕事が出来るな! と。
↓ラストネタバレ
法廷でもやや言い争い気味で、イライラが増し、
ラストTVを見ながらアノーラとイゴーラとの会話もかみ合わず、
普段は荒事仕事の用心棒役イゴーラが怪我をしないよう必死で止めてくれたのも理解出来てない・・。
この流れで今作の★平均が高いのは、絶対ラストで二人になにかある!と踏んだのだが、この時点でも全くアノーラの眼中にイゴーラの気持ちが伝わってなく、どうエンディングを迎えるのかと・・・。
そこで、あの指輪を内緒にプレゼント!
来たー!これか~!
とようやく映画らしいハートウォーミング展開もつかの間・・。
えっ、感情が傾いたのではなく、お礼の性的サービス?
しかもキスを避けたのが、アノーラなのかイゴールなのか、ハッキリ認識出来なかった。
どちらが避けたのが、他レビューを見ても判断は様々。
中には、イゴールが性的に不能だったと解釈してる方も。
そしてむせび泣くアノーラに見てる方も心が動くが、
イゴールの優しさに気づいての物か、イゴールがキスを断ったと感じた為なのか、自分のそれまでの浅ましさに気付いてのものなのか、その他にも様々に理由付けはあるだろう。
この不確かな感情の揺れが高評価に繋がっているのかもしれないが、
私的には僅かに★を戻す位にしかならなかった。
アカデミー賞5冠👑
アカデミーの盛り上がりに魅せられて早速、劇場へ。
前半は若者の猛スピード婚、シンデレラストーリーかと思いきや、いやいやそんなに上手く行くはずないよね。
後半からはガラリとスピードも早まって、、洗礼式の途中でスマホを出す神父のシーン辺りから笑いが、、。
追い詰められたロシアのボンボンは、豪邸から1人であれよあれよと逃げ出し、アニーは置き去り。
もちろんアニーも暴れ出すし部屋の中も壊れまくり。
でも用心棒のら手下ぽいイゴールは、アニーを押さえつけるが、なんとなく優しい目つき。
イゴールは全財産をあのロシアファミリーに取られたぽい。
すったもんだの後、「あの一族にならなくて良かった」とアニーにタバコを渡す。あんなヘタレ野郎からダイアモンドの指輪の1つや2つをせしめても良いのだ!やるね、イゴール!
そのお礼?に、アニーは彼にサービスしようとするのだが、彼女はただただ黙って抱きしめてもらって、グッときたラストシーンでした◎
エンドロールも静かなエンジン音で、余韻あり。
車の窓に積もる白い雪のように、ちょっとアニーの心が癒されると良いね。
アカデミー賞、色々とおめでとうございました!
アノーラ役のマイキー・マディソンの魅力に尽きる
予想通りの展開
たった40人のスタッフで、しかも破格の低予算で仕上げたと話題のこの作品
いやいや制作費600万ドルじゃん
日本映画は最低ラインさえ辿り着くのは至難の業
円安も背景にあるかも知れないけどさ
もちろん最近の他の、株式関連・製薬関連・スポーツビジネス・戦争ビジネス等も異常だけど、映画ビジネスももう金銭感覚がおかしすぎるやろ
「今だけ金だけ自分だけ」の醜い世界に成り下がってしまった感が忍び寄る
しかも称賛するほどのストーリーなのかなぁ
今後は映画製作の低予算化を目指し推奨していく方向なのであれば、5部門での授賞にも納得がいくけどね
ロシアはアホな国だ!とこの映画を通して貶めることに米国人が喝采を送ったのかなぁ
でもイーゴを演じたユーラ・ボリソフはいい雰囲気を出してたけどね
セックスワーカーの人達を応援・称賛しているとの触れ込みにも少し違和感を感じるのは自分だけなのかなあ
「私は娼婦ではない」とのセリフには、色々と考えさせられるものがあったし、彼女らのプライドには圧倒されたのも事実
それらはともあれ
主役の女性の強さに乾杯‼️
相手の男性に膝蹴り‼️
彼の母親に鉄槌を‼️
ANORA (映画の記憶2025/3/9)
アカデミー取ったということで普段観ない系作品を観たつもりだったが、恋愛映画ではないな。
総じて言えばコメディ映画か?
ちなみに当たり前だがお子様はNGだな。
内容的には実話ベースだから良くできてる。途中からこのペースで前半部分やったら飽きられるなと感じたのかコメディ化が始まった。
実話と比べて脚色部分がどこか調べてみたいよね。この話。
前情報入れてなかったから、もっとロミオとジュリエット的な流れかと思ってたわ。
主演女優の方はポールダンスやら風俗店での振る舞い方だったり覚えるの大変だっただろうな。
思いの外悪くなかったが、これがアカデミー賞で良いのか?(本命のSNS炎上で消えたとかあったとしても)
(個人的評価6.5点/10点中)
マイキー・マディソンのファンになった
カンヌでパルム・ドール(審査員長はグレタ・ガーウィグ)、アカデミーで作品賞その他数々の輝かしい成績をおさめているので、勝手に期待し過ぎていた。
セックスワーカーとして働く主人公。シンデレラを夢見て、客としてやってきた大富豪のバカ息子と結婚したものの、大富豪夫妻の猛反対にあって、主人公が頑張るものの、当の夫であるバカ息子は親の言いなりで、結婚はあっさり取り消され、主人公が泣いて終わる筋書き。「シンデレラストーリーの先へ」「これが現実」「セックスワーカーへの優しい眼差し」…?安全で優位な立場から物語を消費してるだけじゃないの?
セックスシーンのあまりの多さに辟易する。退屈きわまりない。セックスワーカーを主人公に据えるにあたって、職業的プロなのだ、セックスで男に支配されたりしないのだ、と説明するために必要と判断したセックス描写なのかもしれないが、それにしたってこんなに何度も何度も必要?単純に「アホなんじゃないか」と思った。
とはいえ、仕事を終えた帰り道の電車でウトウトする主人公マイキー・マディソンを真正面から捉えたショットはすごく良かったし、『コンパートメントNo.6』に出ていたらしい(観ていない)ユーリー・ボリソフがキャンディー屋のショーケースを金属バットでど突いて割る、あの唐突で過剰な暴力は映画としてとてもよかったと思う。
映画自体はそこまで好きになれないものの、しっかりマイキー・マディソンのファンになってしまった。
午前0時を過ぎて魔法が解けたシンデレラが、舞踏会から逃げ出した王子を追いかけるお話です。登場人物の置かれた状況や特殊性を把握して観ないと、理解が難しい作品かも。
予告を観て、或いは作品紹介を読んでは、観ようかどうしよう
かと悩んだ作品です。内容は好みの感じなのですが、予告の
冒頭部分を観た限り、作品紹介とのギャップを感じてしまい…
観るか止めるか脳内会議。…なんか
している内に、アカデミー賞取っちゃいました。・△・ナント
アカデミー賞の受賞作品を毎年観ているワケではないのですが
これもひとつのご縁かな という訳で鑑賞することに。
…したのですが
作品紹介を読んでいた中に、「シンデレラのような」という表現
かあり、いわゆるシンデレラストーリーなのだろうかと思って
観たのですが、どうやら違ってました。
「身分違いの恋」という点を表現したものだったようです。
ストーリー的には、うーん。何と表現するのが適正なのか…。
「午前0時過ぎのシンデレラ」のお話。とでも言いますか。
# 期限が過ぎても魔法が解けない代わり、王子が逃亡。 ・△・
# 行方不明の王子様を、シンデレラと王様の手下が追いかけ回し
# その結果、ようやく王子発見。
# …したのですが、この王子、身を潜めていた訳で無く、実は
# 酒場をハシゴして飲んだくれてました。 ・△・;;
# シンデレラへの愛情も責任感も感じられない残念王子の正体に
# 愛想を尽かして三行半を叩きつけ、傷心のシンデレラ。
こんな感じになってしまうのでしょうか…。
うーん、何とも実りの無いお話。
一体なんなんだろう…。
と、鑑賞後しばらく呆然自失。@▲@; シマシタ
◇
何とか立ち直って、以下考察。 ・-・デス
ストーリー全体の構成が良くない気がしました。
ストリッパーが踊る場面と性行為中の描写がかなり
多めに描かれるるのですが、その場面が多すぎ。
冗長にすら感じてしまいました。(意図したものなのか?)
それを短縮しても、作品のエッセンスに影響が無いように
感じました。あと2~30分短く作れるのでは? と。
以下、疑問点 …@△@ デス
あのバカ息子の行動が理解不能。
あのバカ息子がアメリカに残りたい理由が不明。
なぜ、あのバカ息子を連れ戻す必要かあるのか不明。
連れ戻し担当の3人組の立場も不明瞭。
よって、話の芯がどうにも通っていない印象が、
最後まで拭いきれないまま鑑賞終了。といった感じです。
不完全燃焼感ありあり。です。+△+
更に考察。@▼@desu
アメリカに豪邸を持つに至るロシア富豪?の位置づけを
把握した上で鑑賞しないと、作品の理解が及ばないのでは
ないか。そんな風に感じました。
あのロシア親子の、ロシア内での身分とかステータスとか。
ロシア国内では敬意をもたれているのか とか
ロシア国内でも成り上がり者の扱いをうけているのか とか。
どうなんでしょう。・~・ うーん…
鑑賞後5日経過。
何を描きたかった作品なのか、やはり分かりません。
観る人を選ぶ作品だったということにするしか無さそうです。
悶々とした状態、継続中です。 ・-・;;
◇あれこれ
■イゴールの存在感
アノーラとの出合い方は最悪。
なのに、あのエンディング。
最後にアノーラの手元に残った(ように見える)もの。
何となく、同性愛者のような感じがしなくもない…。
なので、その後にアノーラとどうにかなることは無いのかも
しれませんが、彼が、アノーラに最後に残った希望のような
そんな気がしてなりません。
■イゴールを演じた人
何処かで観たような気がして確認してみたら、鑑賞済みの作品に
何作か出演してました。
・「コンパートメント No.6」 の、おせっかいロシア人
・「T34」 主人公イヴシュキンの戦車クルーの一人かな?
コンパートメントNo.6の人に、風貌的には煮てた気が。坊主頭だし。
■なんてったってアノーラ
脱いで踊って、いざとなったら戦っちゃいます♪
こうみえてワタシ、強いんです ♫
縛ったくらいで安心してたら、ヒドイ目に会いますよ。
取り押さえようとした男たちの方が、多大に被っていたような…
毎日鍛え上げたダンサーの肉体を甘く見てはダメということか☆
この娘には、本当の王子様がこの後に現れてほしいなぁ と
切に願います。
■最後に
登場人物はその後、結局どうするのだろうか といったことを
いつもなら気にするところなのですが、このバカ息子の行く末
に関しては、全くどうでも良いという心境にしかなれません
でした。*△*
むしろ気になるのは、アノーラとイゴールのその後。
一緒に暮らし始めたりしないのかな…。とか思ってマス。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
え!?これが?!
面白い。前半と後半、最終盤で異なる空気
普通の映画ならスカッとする終わりかたをしそうだが、この作品は最後までアニーが報われることはなかった。信じていたものが段々壊れていく気持ちの変化がつらい。
プーチン似の男、最後まで良い奴でこの映画の救い。
あと、絶対に18歳以下には見せられない(笑)
マイキー・マディソンの体はとても綺麗だし、日本人受けする魅力に溢れてる。
まるで落語!!
廓話の様です。
遊郭に遊びに来た大店のアホボン。
ノリで女郎を請け出したものの、その身代金は親の金。
怒った親が来ると聞いて、尻尾を巻いて逃げ出しちゃったからさあ大変。
大旦那の言いつけで若旦那を探す番頭さん手代さんの面々が、どいつもこいつも間抜けで、本当に落語!
そして実は、大旦那より怖いのは女将さんだし。
ヒロインのアノーラが、これまた、ちっとも大人しくしてないよ、あんたはチャキチャキの江戸っ子かよ!!
大笑いしながらも、しんみりもさせられる人情噺に仕上がってましたね。
この映画をアカデミー賞に選んだ審査員に、川島雄三の映画を見せて感想を聞いてみたいと、ふと思いました。
ヒロインが、タイタン太田光代社長の若い頃にちょっと似てるので、太田光さんにも(勝手に)おすすめしたい(笑)
おしゃべりなセックスワーカー
ココロに響くかはあなた次第。
アカデミー賞
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