「姐さんでてますよ」エミリア・ペレス Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
姐さんでてますよ
治めるに善悪はなく、落とし所には欺瞞はつきものである。一周まわって結局はそこに行き着く。イブのすべて的でもあるが、主演の罪は重すぎるし、弁護士も受け取ってる金は血に塗れている訳で、元上司を批判できる立場にそもそもなく、作り手も美化するつもりはさらさらないのだろが、結局はセレナゴメスが最も純粋で、そこに社会的優先順位だの高尚さだのは意味を失う。それぞれがその範囲での欲に導かれてひしめき合う社会だけが映し出される。
それにしてもメキシコ社会をここまで汚く糾弾できるものだなぁと思って後でみていたら、フランス映画でキャスティング含めて炎上したことを知る。そらそうよ。
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