「感動と不快が半々」エミリア・ペレス じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
感動と不快が半々
マフィアのボスが性転換手術するDEIミュージカルと聞いて、一発芸のウケ狙いっぽくて観る気はほとんど起きなかったけど、ゾーイ・サルダナがアカデミー賞を獲って、実際に観た人の評価もそこそこ良いので、気になってしまい観てきました。
安心したのは助演と言いながら、ゾーイ・サルダナ主演と言っても良いくらいで、冒頭からの彼女のミュージカルで映画のリズムに乗せらてしまい、予想していたよりずっと楽しい展開に安心しました。
ただこの映画が何を言いたいのが分かるまでの時間がかかり過ぎる。そのため性転換はどこに話が向かって行くのか分からないので退屈で間延び。
正直アカデミー賞13部門にもノミネートされるレベル作品ではない。脚本が練り切れていないのだ。もっと脚本が良かったらとんでもない傑作になって、世界の映画賞を総ナメにしてたと思う。
観終わって、あの結末もなーで、感動と不快の気持ちが半々になった、まさにエミリア・ペレス的な気持ちなったよ。
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