「怪作ミュージカル」エミリア・ペレス TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
怪作ミュージカル
本年度アカデミー賞最有力候補だったにもかかわらず主演俳優の過去の失言で一気に候補作から転げ落ちたのが残念で仕方ない怪作だった
ミュージカル先進国アメリカでは こんな重たい社会派映画ですらミュージカル仕立てにできるのか、と驚愕する
よくもこの物語をミュージカル仕立てにしようと思ったものだ
もう1本の候補作「ウィキッド」は王道のブロードウェイミュージカルだが、今作が舞台化される時は話題騒然のトニー賞受賞作になることだろう
映画にまぶされるミュージカル部分の歌声は心の奥から湧き出る叫びのようで刺さりまくるのが凄い
メキシコの麻薬カルテルのマフィアのボスがトランスジェンダーで女になるために全てを捨てるなんて設定からすで度肝を抜かれるけど、そんな意表をついた設定に負けない衝撃的な映画だった
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