劇場公開日 2025年3月28日

「自分勝手な人たち」エミリア・ペレス hihinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自分勝手な人たち

2025年3月28日
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エミリアペレスが激しく自分勝手な人に見える。家族と今までの人生を捨てて新しい人生をスタートさせたのに、でもあれが欲しい、でもこれがやりたい、理由は理解できるけど腹が立った。セレーナ・ゴメス演じるダメ親も、どいつもこいつも自分勝手。「自分の人生を生きよう」的なフレーズが何度も出てくるけど、自分主義の美化が極まった映画といってもいいんじゃないか。結局しわよせがいくのは子ども、不憫すぎ。

けど、ここでもう一人の主人公である弁護士リタの存在。彼女こそこの映画の良心であり、唯一感情移入できる人物だった。誰かの人生の中で生きて、現実に打ちひしがれ、一発逆転に成功したけどまた誰かの人生に振り回されて。それは彼女の選択と意志で巡り巡った結果なんだろうけど、なぜか哀れで寂しく感じる。最初はリタの物語から始まったけど、いつの間にかエミリアペレスの物語になっているように、結局リタはエミリアペレスの人生の中で生きているように思えた。

ゾーイ・サルナダはアカデミー賞も納得の演技!失礼な話こんなに上手い女優さんだとは思わなかった。主演のカルラ・ソフィア・ガスコンには引き込まれた、私生活では色々とあったようだけど、素直にまたスクリーンでみたい!アノーラよりこっちの方が好き。

hihin
トミーさんのコメント
2025年3月29日

反社ですから・・魅力的でリタも惹かれてる様でしたが。ああいう最期を遂げるしかない、子どもたちがリタに託されたのは良かったかもしれませんね。

トミー
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