傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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【”傲慢と偏見と善良。”カッコ悪く見えるのは、それだけ好きって事!””今作は、様々な事情で恋愛に臆病になっていた純朴な心を持つ男女の恋愛を描いた”恋って何だろう。”と考えさせられる物語である。】
ー 今作は、マッチングアプリを通じて恋に落ちたカケル(藤ヶ谷大輔)と、マミ(奈緒)のラブストーリーであり、”恋愛って何だろう”と考えさせられるヒューマンドラマである。ー
■カケルは、マッチングアプリを通じて出会ったマミと恋に落ちる。だが、一年経っても前の彼女が忘れられないのか、マミに対して誕生日プレゼントでネックレスは贈っても、婚約指輪は贈れない。
だが、マミがストーカーに付き纏われている事を知り、意を決してプロポーズをするが、マミは突如、姿を消す。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・映画内でも触れられているがジェイン・オースティンの「高慢と偏見」は相当にメンドクサイ男女の恋を描いた恋愛小説の逸品である。
故に、今作の原作の題名が大変に秀逸だと思ったモノである。勿論内容も。
・今作では保守的で過干渉な母(宮崎美子)が、今の時代には合わない結婚観を持つ代表人物として描かれているが、実はこのような結婚観を持つ人って、今でも多いのではないかなと思いながら鑑賞してしまったな。
彼女は、今作に登場する人物の中でも、一番”傲慢”な人ではないかな。
何より、娘のマミの十代までの人生及びその後の人格形成に多大なる影響を及ぼしてしまったのであるから。
・あとは、地ビールの開発と商売に成功したカケルやマミに”心配して”色々とアドバイスをするカケルの女友だちと姉(桜庭ななみ&菊池亜希子)も、”自覚薄き傲慢”な人だと思ったな。
二人が、幸せの絶頂にあったマミに対して彼女が行った狂言を見抜き、直接的に言った事でマミは自分の行いを恥じて、東京を離れ地方都市でボランティアをする決意をしたのだからね。
・カケルとマミも、劇中のお見合い斡旋者の女性(前田美波里)が言っていたように、基本的にはとても善良なのだけれども、”無自覚な傲慢”な人でもあったのかもしれないね。
それにしても、あの女性の、恋愛観を高い視点で笑顔で語る姿とその言葉の数々には、思わず唸らされたなあ。
”今の人は、皆、善良なんだけれども、何処かに傲慢さを持っているのよ。”
■個人的には、今作で一番善良な人は、マミがボランティアに参加した時に、ぶっきらぼうに彼女に接するコータロー(倉悠貴)だと思ったな。
コータローは、一生懸命ボランティアをするマミに徐々に惹かれて行くのだけれども、出会ってから随分時間が立った時に、少し恥ずかしそうに”今度の週末にドライブに行かない?”と誘い、マミもそれを了承するのだけれども、地域おこしのために廃棄されるミカンを地ビールにしようというプランが立って、マミが勇気を出して連絡したカケルの存在を知り、コータローはマミに駅から東京に戻るカケルに”急いだほうが良いんじゃない?”と言って軽トラのミカンのフォルダーの付いたキーを渡すシーンは”此奴は、良い漢だなあ。”と思ってしまったよ。
あとは、50代にして夫と離婚し、町の人達が集う飲み屋を営む女性(西田尚美)かな。彼女がマミがコータローについて言った言葉を聞いて、
”全く、今の人達って恋愛しているかどうかも人から言われないと気が付かないのね。カッコ悪く見えるのは、それだけ好きって事!”とマミを後押しする言葉も、とても良かったな。
<今作は、様々な事情で恋愛に臆病になっていた純朴な心を持つ男女の恋愛を描いた”恋って何だろう。”と考えさせられる物語であり、観ていてとてもじれったくも心地よき物語でありました。
そして、改めて”奈緒さんって素敵な女優さんだなあ。”と思うとともに、恋愛って素晴らしいなとも今更ながらに思ったなあ。>
原作ファンということもあり少し辛口でごめんなさい
自分も婚活をまさにやっているので
去年本を読んでめっちゃ共感しました
辻村先生の目線と言うかリアルな所が
胸にズドーンと来たのをいまでも覚えています。
まさに、婚活というものに向き合うきっかけになったと言っても過言ではない作品です
よかった点は
やはり心に響く台詞が多かった所
個人的に好きなのは、
「カッコ悪くなっちゃうのは、それだけ好きってことでしょ。それだけ必死だったてことじゃない?」
これは、本当に共感できたしヨシノさんの言い方も重くなくて軽く言う感じもよかったです
で、今回の映画は何点か気になる点が
ありました。
例えばカメラワークの部分で
わざと手ブレをいかしている所もあると思うのですが、なんでここはわざと動かしているのかな
と思うような部分もあり、そういうところで引っ掛かってしまった部分も多くあり見るのに苦労しました。
あとインサートかける部分が少し単調な感じもしました。振り返りの場面とか、
また、彼女の過去を色々知っていくようなシーンもあっさりしすぎていて
ドキドキがあまりせず感情移入ができなかった
あとラストの方のシーンはもう少しためなどが欲しいと感じました
2時間だと少しそういう部分が表現難しかったのかもしれません
いつもより辛口で見てしまったのは
ごめんなさい🙇♀️
萩原監督の次回作に期待しています。
「傲慢」というよりも「優柔不断」、「善良」というよりも「現実逃避」
ストーカーされていたらしい婚約者が突然姿を消すという、序盤のミステリアスな展開には引き込まれる。
ここから、「それまでの認識を覆すような彼女の正体が明らかになる」みたいな話になるのかと思っていたら、比較的早い時期に、彼女が被災地でボランティア活動をしている様子が映し出されて、「これはミステリーではない」ということが分かってくる。
何を考えているのか分からないような藤ヶ谷太輔が、結婚に対するビジョンもないまま、漫然と婚活を続けている主人公のキャラクターにハマっているが、必ずしも、それが「傲慢」だとは思えない。
むしろ、婚約者が失踪した遠因ともなった彼の煮えきらない態度は、「優柔不断」と形容するのが適当なのではないだろうか?
一方の、奈緒が演じる婚約者が失踪したのは、自分がついた嘘に耐えきれなかったからだろうが、それは、「善良」だからというよりも、羞恥心からくる「現実逃避」なのではないだろうか?
いずれにしても、これは、婚活の結果、妥協して結婚しようとしていた男と、条件や見た目で結婚しようとしていた女が、一度距離を置いてみて、相手に対する本当の自分の気持ちに気付くという物語なのだろう。
そうなると、ストーカー騒ぎとか、失踪事件とかは、一体何だったんだろうという気がしないでもないが、「近頃の若者は、人から言われないと、自分が恋愛していることにも気付かない」という台詞によって、「そういうことなのか」と納得することもできた。
ただ、近頃の若者が、本当に、騒ぎや事件がないと自分の恋愛感情に気付けないのであれば、それは、とても厄介で面倒なことであるに違いなく、その点については、あまり共感することができなかった。
心理で変わるボーダーライン。
長年付き合った彼女にフラれマッチングアプリで婚活をし始めた会社代表西澤架の話。
アプリを通じ約20人の女性と顔を会わすも自分の求める女性の基準には満たさず…、そんなある日、待ち合わせ時間よりも早く来て、カフェでは周りへ気遣いの出来る坂庭真美という女性に出会い交際が始まる西澤架だったが…。
ストーカーから付きまとわれるという理由でトントン拍子に進む架と真美の関係性、とあるホームパーティで架の女友達2人と真美が顔を合わすことになるが…、女性同士だから分かる察しのよさ、男なんて単純でチョロいねと男の私でも思った。
自分のことはさて置き他人への評価、点数、“傲慢”さの部分は正直誰でもあるあるですよね、身に付けてる物、服、靴、顔で点数、評価、判断するみたいな。
個人的に良かったのはボランティアの地で出会い真美をドライブに誘った耕太郎君の察しの良さと優しさにはちょっと涙で作品としても楽しめた。ラストの“善良”の部分素直になれた架と真美よかったね。
自立と解放
原作は辻村深月。面白かったので今作の公開が楽しみだった。
キャストは違和感なくて良かった。
内容は、婚活アプリで知り合った男女、架と真実の恋の物語で、真実の心の機微を描いている。
元カノに振られて婚活する架がやっと、いいなと思って付き合い始めた真実が、ある日突然いなくなり…。
恋愛ミステリーと謳っているが、ミステリー色はそれほど強くない。
真実が失踪するとはいえ、それ以外何かすごいことが起こるわけでもない、普通の人たちの話。
でもだから、ああ…なんかわかるかも…という場面があった。
特に架の女友達。ちょっと意地悪で強くて、真実のウソも見破る。学校のどこのクラスにもいそう。真実は彼女たちが嫌い。
遊園地で会った地元の同級生。きっと彼女も同様の、真実の苦手なタイプ。
それは、真実の母親との関係にもつながる。何でも母主導で母の言いなり。安全牌な進学、就職。でもああいうお母さんは普通にいるし、特殊な家庭でもない。(姉と真実は対極的だが)その結果の価値観がいい子を演じて、一定の人には鼻につく。
前田美波里 演じる、結婚相談所の小野里が言う傲慢と善良が、今の人たちを表している。
婚活アプリの登録は、母への反発の現れでもあるのだろう。
もっと主張していい、私自身の人生を生きなくちゃ。ラストはやっと自分を出せて、ようやくスタートできた。
婚活というよりは、それを通じて相手と、何より自分自身と向き合う。そんなお話だと思います。
*****
西田尚美のバー、時計がいっぱいで素敵な雰囲気でした。桜庭ななみちゃんは1~2作しか見たことないのですが、すっかり大人のお姉さんですね。
何だかなぁ、、、
結局ハッピーエンドでそんなもんかなぁと。
「ビール楽しみにしてる」と言われたところで終わればいい感じに今後どうなるか曖昧なままで良い作品になりそうだったけど。
原作の魅力があまり上手く引き出せていない。結婚相談所のおばさんもっと出して欲しかったあの人が主人公。
プライドと虚栄で守る鉄壁の自我・・・そして成長
原作は既読です。
辻村深月ファンですので、思い入れの深い原作ですが、
映画になってしまったら、原作を映画化しただけの意味と意義、
・・・原作を超える魅力がやや乏しく思えた。
真実が70点の彼女、そう言われるのは、
架に心を全部開かないことが、大きいと思います。
出出しはお洒落で都会的な映像とリストの「愛の夢」のピアノ曲と、
とても雰囲気がスタイリッシュでした。
そして架(藤ヶ谷太輔)の差し出す名刺・・・
あまりに高価そうで、しかも凝りまくっている材質と
文字のレトリック。
そして強調される高級腕時計・・・それも何個もの。
ここで、地ビール製造会社・社長・西澤架が物欲が強く見栄っ張りで、
外見に拘る性格だと見て取れる。
良い滑り出しだ。
と思ったのも束の間、
交際相手で婚約者の坂庭真実(奈緒)からバーで仲間と飲んでいた架に
🆘の電話が掛かってくる。
そして物語は始まるのだった。
愛し合ってると信じ込んでいた婚約者の真実が、緊急呼び出しがあって
「部屋に灯りが付いてる!ストーカーが中に居るかも、、
「怖くて部屋に入れない・・・」
そうやって真実は架の部屋に越してくる。
同居して一年。
2人は婚約して結婚式の日取りも決まっているのに、
真実が勤務する英会話教室の送別会の夜の、
2日後に、跡形なく消えたのだ。
全く心当たりの無い架は真実の姉、そして真実の実家の両親、
そして更に群馬にいた頃に2回して真実から断った見合い相手に
会いに行くのだった。
原作より魅力が乏しい主役2人(奈緒と藤ケ谷太輔)に感じたのは、
文字の説得力と映像の説得力の違いもあると思います。
真実と架の醜さ(打算や、狡さ、駆け引きなど)を、もっと
強調して描いても良かったかなぁ?
だから、原作通りなのに、物足りなく、起伏が少ない。
一番光っていたのは結婚相談所の経営者役の前田美波里でしたが、
出番が少なすぎるし、その後のストーリーに絡んで来ません。
藤ヶ谷太輔は言いにくいし申し訳ないのですが、主役オーラが乏しい。
(出来ることなら岡田将生、佐藤健、岩田剛典、横浜流星、
・・・山下智久とかで・・・と、欲が出ます)
奈緒はとても真実(まみ)に似合っていて良かったのですが、
いくら切羽詰まっても、
「ストカーが・・・部屋にいる!!助けてー!!」
と、嘘をつく真実が、やはり引っかかる、信用できない、
決定的にその人間性に疑問が付きまとい、
真実を心から好きになれないのでした。
★親に喜ばれて、
★友だちに自慢出来て(これは案外大きい‼️)
★自分の好きなタイプの男性で、
★経済力がある。
そんなお相手、いますか?本当に?
ハードルは高過ぎますよ。
真実(奈緒)のいちばんの問題点は、生活力も特技もない事。
上京して勤務するのも英会話教室の事務(補佐的な仕事)
真実にはスキルが無いのです。
バリバリ人生を切り開いて行くタイプの女性ではない真実。
元彼女アユへの未練を断ち切れない架(かける)は、女性の適齢期に
元彼女にプロポーズしなかった自分を悔いているのに、
またしても同じ間違いをおかしてしまう。
「架くん、助けてー、ストーカーが、私の部屋にいる‼️」
30歳過ぎの女性の焦り・・・
これは男性の想像を大きく超えている。
適齢期が無為に過ぎていく恐怖・・・男性には分からないと思うよ。
そんな悲しい嘘を真実につかせるまで、同棲もせず、
誕生日にくれたのは「誕生石のネックレス」
その時の落胆。
てっきりプロポーズされると真実は勘違いしたのだ。
架にも言い分はある。
家庭に縛られずに今の自由を楽しみたい。
ついついプロポーズを知らず知らずに引き伸ばしている。
大学時代の仲間のグループの女性たちとダベっている。
特に美奈子(桜庭ななみ)は重要な位置付けで、
真実失踪の引き金を引きますし、女の勘で、
「あの子は架が思うほど善良じゃないよ!!」
何故こんなにも苦いんだろうねー。
結婚に至る途中で早くも《心が折れちゃう》経験をする真美。
すごく分かるよ。
《世間》《男社会》《学歴・容姿・親の資産などのヒエラルキー》
いっぺんに見たくないものが一斉に襲ってくる感じ。
結婚って残酷なヒエラルキーを突きつけられる。
失踪後の真実。
なんのスキルも持たない真実が、ボランティアに向かう。
はじめは全く役に立たず、
「すぐ辞めるだろう」の大方の予想を裏切って、
徐々に慣れて地域に根ざしていく。
好意を持ってくれるボランティアリーダーの高橋(倉悠貴)
(原作の高橋はパワーの溢れるカリスマ的人物で、
実に魅力的に描かれている)
地に足の付いた女性なら、高橋を選びその場所に根を張ると思うし、
それが望ましいですが、
相変わら人間の上っ面しか見ていない真実。
真実はやはり田舎を嫌う。
真実の選択は最後まで、お洒落な都会の生活が好きで、やはり
打算的に見えてしまう。
奈緒が涙の熱演を見せ、こちらもホロリと一瞬させられるけれど、
やはり結局は見た目の良い架を選ぶ。
そう思えてしまうところにこの映画には
圧倒的な感動と共感が持てないのでした。
奈緒は自分を心から愛せない真実を好演していつもながらに
演技が自然でとても等身大に見える。
ただ「自立が出来ない多くの女たちの代表としての真実」
そこを実にきめ細かく赤裸々に描いた。
だからこ、この「傲慢と善良」の原作が100万部を超えて
支持されたのかもしれません。
でも1番の疑問だったのはは、真実が自分から架に、
「一緒に暮らそうよ‼️結婚しようよ‼️」と言えない事。
そんなの変だよ。
そんなフランクに話せない2人が本当に結婚してうまく行くのかな?
結局、傷つくのが怖くて、
大事なのは自分のプライド(=傲慢)なのだもの。
ラストで苦労して自分と相手を見つめ直した真実と架。
2人の幸せを祈らずにはいられない。
傲慢過ぎると恋愛出来ないね
登場人物の複雑な心理描写が多かった原作📗📚
脚本がとても良いのだと思います。
女性は特に好きであろう原作の雰囲気など
イメージ壊されることなく実写化されていたと思いました。
原作を読んでから実写化を鑑賞すると
脳内で自分の中で理想のキャスティングをしてしまうので
藤ヶ谷太輔、奈緒がどうこうではないのですが
個人的には概ね合格と言ったところでしょうか。←何様w
奈緒の頼りな気な強い者に流されやすい
自己がない、典型的な弱者を演じさせたら抜群(笑)
(先生の白い嘘なんかもそうでした)
藤ヶ谷太輔も自分から熱烈アピールしたとの事
脱アイドル頑張っていたと思います。
ちゃんと奥深いラブストーリーだった!
予告からの想像と奈緒さんが出てるから(笑)ちょっと謎的なドラマだろうと。前半は予想通り、これはこれでやはり面白い。が、失踪してから、あれ?デジャヴ。なんか観た事ある展開だなーって。そうだ、ドライブマイカーじゃん。そういう感じかーって。いや違った、もっと好みの映画だった。嘘がバレた辺りは奈緒演じる女性キャラにイラッとしたが、西田尚美に本音を言った辺りからは好感に変わり、最初から最後まで、観てる自分の気持ちもずっと変化しっぱなしだった。(笑)後半になるにつれてドンドン面白くなるし、最後はどんな終わり方すんだろ?って。それはそれは自分の想像とはだいぶ違った、凄く良い納得するエンドだった。観てる人任せの映画あるあるじゃなくて良かった。上っ面だけの付き合いからの結婚予定だったけど、振り返るとあん時から無意識にちゃんと恋愛してたんだね!終わってみたらちゃんとした、逆に奥深いラブストーリーでした。もっと奈緒さんがいるからミステリアスな内容かと。。
傲慢と善良。見栄と本音。そんな映画でした。
余談、女子から見た女子のツッコミはやっぱり女子にしか分からん。この映画は男女によって見方変わるのかも。
あと、観客は若い方が多かった。この手の映画はいつもならもっと客層が上なんだけど。なんだか嬉しかった。
リアルで痛いけど恋愛映画としてキュンもあり
原作読んでの鑑賞。ラストにかけては原作通りでないストーリー展開だったがよくある必要のない改変ではなく原作のエッセンスプラスより恋愛映画としての要素=ハラハラと甘さとキュンを肉付けした感じ。前半が現代の婚活や人間関係、社会の痛々しさをリアルに描いていたので後半の恋愛要素で救われて私は好きだった。主役2人は完全に美男美女なんだけど意外にリアルにいるカップルに見えてそこも良かった。
婚活アプリの恋愛小説の映画化
2023年恋愛小説ベストセラーとのことで興味が有り初日に鑑賞。小説だからフィクションの部分もあるのだろうが、自分の感覚とは、だいぶ違った。そこそこ金持ちのイケメン藤ヶ谷が婚活アプリを使うところ、女友達もいるのに。。。また、付き合いだして一年も経つのに彼女、奈緒がInstagram使っているのを知らないとか?奈緒の方は、なんでストーカーに有ってるって嘘つくかなぁ~?藤ヶ谷の女友達は、鋭かった。女の敵は女ってよく表現された映画だった。あの送別会の後、奈緒が藤ヶ谷の女友達に会わなければ、また、ちがったストーリーだったね。奈緒が寝ている藤ヶ谷に泣いて訴えてるのに起きないってのは、ありえん!
奈緒がいなくなって、一年経っても想い続けている藤ヶ谷は、良かった。最後は、ハッピーエンドで良かった。
70点の恋人 ありのままの気持ちをぶつけろ!
架の真実への結婚熱意が70%であるところを、「真実は70点の人」と真実に知れ渡ってしまったため、紆余曲折を経ることになる話です。
ただ、真実の方も架の家を出てから、直接架と会わずに架の気持ちを拒み続けるため、心が冷たいなあと思っていました。
おそらく、現代人は恋愛のコミュニケーションが苦手なんだと思います。
お互い驕らず、ありのままの気持ちをぶつけることで誤解が解けていくのだなと思いました。
ラストは、リアルでドラマチックでした。
やっぱり奈緒はいいよなあ(変なオジサン風😘)
感情表現が抜群に上手い奈緒さんを最後まで堪能できる素晴らしい作品😆
あ〜っ、お互いの道を歩んでエンディングのパターンか〜と思っていたら、そこでかい(笑)とちょいとツッコミかけましたが、いやあスッキリしました☺️
+0.5しました🥳
奈緒の魅力がふんだんに詰め込まれた作品で大満足なのに、かたや長澤まさみの魅力がふんだんに詰め込まれたあの作品は酷評の嵐で、何故、こうも違うのか?(笑)
イマドキの若者の恋愛事情っぽさが滲み出る、自己愛と承認欲求のせめぎ合い
2024.9.27 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(119分、G)
原作は辻村深月の同名小説(朝日新聞出版)
婚活アプリで知り合ったカップルに訪れる試練を描いた恋愛映画
監督は萩原健太郎
脚本は清水友佳子
物語の舞台は、都内某所
ちいさなビール工場を営んでいる西澤架(藤ヶ谷太輔)は、元カノと別れて以来、婚活にのめり込むようになっていた
だが、誰と会っても形式的な会話しか成り立たず、空虚に思えていた
そんな折、婚活アプリを通じて坂庭真実(奈緒)という女性と会うことになった架は、そこでこれまでにない何かを感じてしまう
友人たちに揶揄されながらも、架は真実との時間を育み、そしてお互いの家に行き来するほどになっていた
真実は群馬の前橋から東京に出て英会話教室の事務員をしていたが、彼女の両親は口うるさい人で、架の職業に対しても何かと言ってくるような人たちだった
ある日、架が友人たちとバーで飲んでいると、悲痛な声で真実から電話がかかってきた
それは自分の部屋に人影が見えたというもので、架は慌てて彼女の元に駆け寄った
何事もなかったものの、真実を守りたいと思った架は、「アパートを引き払って、一緒に住まないか」と提案する
やがて二人は結婚に対して前向きになって、婚約をするまでになっていた
映画は、真実が退職することになって、その送別会に向かう夜から動き出す
先に帰宅した架は疲れて眠り、そして、翌朝目覚めると真実の姿はなかった
電話も通じず、誰に聞いても行方がわからない
ストーカー被害に遭っていたことを知っていた架は「誘拐されたのでは?」と警察に連絡を入れても、事件性はないと言われてしまう
そこで架は、彼女の父(阿南健治)、母(宮崎美子)、姉・希実(菊池亜希子)らから話を聞くことになった
そして架は、彼らから「真実の知らない姿」を聞かされることになったのである
物語は、架は真実の家族3人、かつてのお見合い相手の金居智之(嶺豪一)、花垣学(吉岡陸雄)、そして彼らを引き合わせた結婚相談所の小野里(前田美波里)の6人の「証言」を追う架が描かれ、架の友人の美奈子(桜庭ななみ)から「その夜の出来事」を聞くという過程を経ていく
真実に何が生きてそうなったのか、を追っていくミステリーになっているが、物語全体の印象は「紆余曲折を経たラブロマンス」というものだった
タイトルはジェーン・オースティンの「傲慢と偏見」をなぞらえたもので、「自分の好みを譲らないけど、他人(親)には従順な部分を見せる」という意味の言葉となっている
この二つの言葉が同居しているのが現代の若者であり、それが結婚における障害の一つであると訴えている
また、恋愛に対して鈍感で、他人に指摘されないとわからないという部分があり、自分の状態に対する盲目性というものも露見している
そう言ったものを保ちながらも、自己主張が激しく、さらにそれを見ないようにしているという意味もあるように思えた
映画は、婚約者の上辺だけを見てきた架が描かれ、意図せずに点数化されてしまう現実を浮き彫りにする
今のあなたにとって何%=何点という心理テストのようなものは、否定しつつも本質を表しているとも言える
あの時点で100%と言えない理由は何か?
それが恋愛を覆い尽くしている自己愛であるとも言えるのではないだろうか
いずれにせよ、婚活という相手を数値化してから会うというプロセスと、会って感じる感覚の乖離が見える作品で、ピンとくるという言葉をうまく解説していると思う
男女の結婚適齢期の感覚の差も顕著で、「お? 結婚指輪?」と思わせてのネックレスからの落胆は、客観的視点で見ていると「それはダメだろう」とわかってしまうところも切ない
群馬の逃避行中のエピソードも面白くて、どちらも「過去の恋愛を思い出にできていない」というのがあって、その区切りというものは「直接会って話して、相手の気持ちを全身で受け止めてからこそ」前に進むものなのだなと思わされる
ラストシーンでは、言葉を遮ってハグをしようとする架が描かれているのだが、その感覚のズレというものは、いずれ二人に試練を与えるのではないか、と感じた
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