「タイトルなし」傲慢と善良 こうたさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
かつて、ぶりっ子なんて言葉が大流行りしました。
女子トイレと男子の前では、ガラリと態度が変わる女。
松田聖子さんの事です。
デビュー当時の聖子さんは、男子からは大人気でしたが、女子からは総スカンを食らっていました。
しかし、すぐに女子からも絶大な支持を得ます。
素顔はさっぱりした人だと見抜かれたからです。
奈緒さんは若い頃の富田靖子さんに似てるので、この映画のぶりっ子ヒロインは、サイコパス化して性悪女どもを血祭りにあげるんだろうな、と思いながら観ていましたが、真っ当なラブストーリーでした。
奈緒さんは前半のぶりっ子と、後半の自然体を上手く演じ分けていたと思います。
が、この程度の変化では、藤ヶ谷くんファンから、やっぱこの女ぶりっ子じゃね?と、裕木奈江さんのような理不尽なバッシングを受けないか、心配になってしまいます。
松田聖子さんのように男を取っ替え引っ替えする女傑や、富田靖子さんが出ると期待してしまうサイコさんにまでならなくとも、「疑惑」の岩下志麻先生のように「あんた、最低ね~」なんて言いながら、桜庭ちゃんの顔面にワインぶっかけるぐらいの豹変ぶりは観たかったです。
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