劇場公開日 2024年9月27日

「若者たちの葛藤、そして共感の壁」傲慢と善良 MiMaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0若者たちの葛藤、そして共感の壁

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

普段はあまりこういったタイプの映画は観ないのですが、話題になっていたので見に行ってきました。

奈緒さんが演じる坂庭真実の行動や感情の描写に共感できず、むしろ苛立ちを覚えました。若さゆえの葛藤や駆け引きであることは理解できるものの、彼女の振る舞いに感情移入するのは難しかったです。恋愛の中で人間の複雑な心の動きが描かれているはずなのに、その描写が浅く感じられました。

物語が進む中で、藤ヶ谷太輔さん演じる西澤架との復縁がクライマックスとして描かれますが、終盤にかけて急ぎすぎた印象があり、感情の積み重ねが足りず、復縁の瞬間にさえも共感することができませんでした。特に、駅のホームで二人が再会するシーンはあまりにも予想通りで、新鮮さがなく、退屈さが残りました。

MiMa