「原作だけが価値あり」傲慢と善良 Takuさんの映画レビュー(感想・評価)
原作だけが価値あり
美しく濃密な原作を読んで、映画を観ました。
原作にある、緻密なプロセスも、個性際立つキャラクタの面々も、そして美しい結末ですら、無残で、台無しとなっている事に、強いショックを覚えました。
原作と映画が別の作品だとしても、手垢に塗れた様な、陳腐なエンディングに「幾ら何でもこれはないよな」と目を覆いたくなる様な変容でした。
映画を観た人には、映画の内容は忘れ、原作小説を読む事を切にお勧めします。
小説は、傲慢と善良の意味を問い、その意味とその認識が変わっていくのを主人公と共に読者も味わえる良作です。
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