劇場公開日 2024年7月19日

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価

全334件中、1~20件目を表示

5.0フェイクと真実の行き着くところ

2024年7月24日
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鑑賞方法:映画館

 見果てぬ夢と浪漫を求めて、無限に広がる大宇宙へ――などというのは、やはり夢物語でしょうか。何かを為すにはお金がかかる現代社会。社会主義の旧ソ連では、その苦労は皆無なのでしょうか。資本主義ならでは、費用の工面も一苦労。
 そんな気苦労とジレンマが描かれた、とても面白い映画でした。当時の記事を躍動させるなど、映像的にも凝っていた。実は私、月面着陸の頃合いの生まれ年で見てないけれど、打ち上げシーンの観衆の様子から管制塔?の人の動きまで実にリアル。当時の本物の映像も用いられていたのでしょうか。咥え煙草のスタッフの姿に時代を感じる。
 映画の在り方として、とても面白い。「カメラを止めるな」っていう映画の、映画の撮影の、それを撮影する映画のその映画、なんていう幾十にも「フェイク」を重ねた構図だったけど、これも当時の月面シーンの、それを「フェイク」しようとしたエピソードを、映画として「フェイク」したというわけで。
 最初に見せた黒猫の伏線回収とか、基本的な映画の楽しさも満載。飛行機のシーンで「Trust Me?」っていうアラジンの台詞。これはフェイクじゃなくてパロディというのかオマージュなのか。
 さて、肝心の「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、どこでその名曲を聴かせるかと思ったら、ラスボス?の彼が口ずさみながら去って行くとは、とても小粋な使い方でした。この名曲、いろんな人がいろんなアレンジで歌われているけど、自分のフェイバリットは「エヴァンゲリオン」。“綾波レイ”林原めぐみさんの本気の「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」が大好きです。

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猿田猿太郎

3.5陰謀論をイジってぶっ飛ばす

2024年7月20日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5ありえたかもしれない歴史の裏側と二人の小気味良い恋愛模様を楽しむ

2024年12月29日
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NASAの命運を賭けた月面着陸計画の裏側で何が起こっていたのか。同様の内容はルパート・グリント主演の『ムーンウォーカーズ』や、ピーター・ハイアムズ監督作『カプリコン・1』(ただしこちらは火星着陸)でも描かれたのを思い出す。宇宙計画にまつわる歴史ドラマをフィクション込みで楽しみ、なおかつ壮観なロケット発射シーンを仰ぎ見るのは実に豊かな映像体験だし、二人の芸達者らが小気味よく織りなす恋愛模様も味わい深い。と、一方で満足しつつ、他方でやや雑多な要素を詰め込みすぎて十分に消化し切れていない印象も受けた。ケリーの過去などわずかなディテールしか与えられずに終わる部分もある。そして何より終盤にアポロがいざ月へ向かう見せ場を前にすると、観る側の気持ちは完全にそちら側へ持っていかれ、陰謀論(事実か否かに関わらず)が蛇足に思えてくる。結果、序盤のワクワクはやや遠のき、私の中ではごく平均的な仕上がりに留まった。

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牛津厚信

3.5ウェルメイドの魅力と限界。

2024年7月31日
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村山章

3.5ハリウッド映画愛に溢れる月面着陸の裏ドラマ

2024年7月22日
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楽しい

米ソ間の宇宙計画が鎬を削る1969年。失敗続きのNASAか仕掛けたトンデモな作戦と、それに関わった人々の運命を描く。1969年と言えば、アポロ11号が月面に着陸し、アームストロング船長が例の名台詞を残したまさに同じ年。それが今も多くの人々の記憶の片隅にあるので、歴史的事実を物語にどう反映させているかが本作の肝だ。

結論から言えば、なるほどこう来るか!?という印象だ。アメリカ政府のメンツが優先されるかと思いきや、どっこい、打ち上げに関わった現場スタッフの意地がそれを上回る。そのへん、なかなかよく出来た脚本だと思う。スカーレット・ヨハンソン演じるNASAのPR担当のバックグラウンドと、チャニング・テイタム扮する発射責任者の実直すぎるキャラ設定も、見ていて不自然さは感じない。製作も兼任するヨハンソンは久々のハマり役。本人もこんな役を演じてみたかったのではないだろうか。

これを見てすぐに思い浮かぶのが、人類初の火星探査船の打ち上げに失敗したNASAが、3人のパイロットを地上のスタジオに閉じ込め、そこで偽物の宇宙旅行を演じさせる『カプリコン・1』('77年)。今も根強い"アポロ11号は月に行っていない説"の元ネタになった映画だ。

でも、シナトラのヒット曲がタイトルになっているように、後味はラブロマンスの風味も加わってほっこり、しっとり。フェイクという生臭いテーマを扱いながら、根底にハリウッド映画ヘの愛を感じさせて好印象だ。

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清藤秀人

4.0アポロ計画陰謀論と映画の“蜜月”は続く

2024年7月21日
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笑える

楽しい

興奮

タイトルの元ネタは、フランク・シナトラがカバーして大ヒットしたことでも知られるジャズのスタンダードナンバー『Fly Me to the Moon』。軽快だが憂いも帯びた名曲の上品さに負けず劣らず、映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の着想は洒落っ気があってちょっと泣かせる。「人類初の月面着陸は捏造だった」とする陰謀論を題材にした映画はこれまでにも何本かあったが、本作は一味違う。初の月面着陸を成功させようとするNASAスタッフたちの真摯な努力に、雇われパブリシストに命じられた月面着陸のフェイク映像を作る裏ミッションがからみ、お仕事ドラマとロマコメの味付けで王道の娯楽映画に仕上がっているのが嬉しい驚きだ。

詳しい人には説明不要だろうが、月着陸と陰謀論と関連する映画の歴史を簡単に振り返ってみたい。1961年、当時のケネディ米大統領が1960年代中に人類を月に到達させると宣言。1969年7月にアポロ11号で実現するのは本作でも描かれている通りだが、その1年前に公開されたスタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」には月面での基地とモノリス調査のリアルなシーンが収められていた。陰謀論自体は70年代半ばから出始めたようだが、転機は1977年の映画「カプリコン・1」。有人火星宇宙船カプリコン1が打ち上げ直前に故障したため、大掛かりなセットからのインチキ映像で成功をでっち上げるという内容が、「フィクションを装ってアポロ月着陸の捏造を暗に告発した」とする解釈を生み、この陰謀論が広く知られるのに一役買った。2011年の「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」は、NASAが月着陸で地球外生命体の証拠を得たが隠蔽したとする別バージョンの陰謀論をストーリーに組み込んだ。そして2015年の「ムーン・ウォーカーズ」は、米政府から秘密裏に依頼されたキューブリックが月着陸のフェイク映像を制作したとする陰謀論の一説をベースにしたブラックコメディだった。

映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の話に戻すと、主人公の2人、NASAのPR担当として雇われたケリー(スカーレット・ヨハンソン)と発射責任者のコール(チャニング・テイタム)は架空のキャラクターだが、アポロ11号の準備とマーケティングのかなりの部分は史実に沿っている。本作で初の映画脚本を手がけたローズ・ギルロイ(父親は『ナイトクローラー』監督・脚本のダン・ギルロイ)は、デイヴィッド・ミーアマン・スコットの著書『月をマーケティングする アポロ計画と史上最大の広報作戦』を参考にし、ジャーナリストからNASAの広報官に転身したジュリアン・シェア(男性)をケリーのモデルにしたことを明かしている。また、コールのモデルになったのは、アポロ計画に先立つマーキュリー計画で選抜された宇宙飛行士7人の1人だったドナルド・スレイトン。スレイトンは心臓疾患のため同計画の飛行士から外され、マーキュリー、ジェミニ、アポロの3つの計画を通じて飛行士運用を管理する役職を務めた。劇中でも描かれるアポロ1号の事故で死亡した飛行士3人のうちの1人はスレイトンの親友だったという。

こうしてみると、アポロ計画に関する相当部分を史実に基づきつつ、月着陸に関する陰謀論を巧みに継ぎ足して、宇宙開発のロマンと働く男女のロマンス、それに陰謀をめぐるスリルを軽妙にからめた娯楽作に仕上げたことに感心させられる。

BGMについても一点。「小さな恋のメロディ」でも使用されていたビージーズの『To Love Somebody』がロマンチックなシーンで流れて最高でした。

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高森郁哉

4.0月面第一歩は猫?

2025年11月25日
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カプリコン1以来、この手の宇宙フェイクモノ?が定期的に出てくる気がする。やはり60年代の技術であんな事成し遂げるのは到底無理、という感覚がアメリカ人にもあるのだろうか。実際に着陸できているのに猫が歩いている画像が流れて大混乱、という地獄絵図もちょっと見てみたかった。
と言いつつここのドタバタ感が唐突過ぎて少し興醒めかな。
それより酷い生い立ちを頭脳と根性で巻き返してしまうスカヨハ姐さんがカッコいい。何かマドンナに重なってしまう。ぶっちゃけストーリーより姐さんの生き様に感動した。
夜空をタンデムで優雅に遊覧する時の小道具は例によって空のキャデラックP51D、アメリカ人はこの飛行機がホント好きなんやね〜(プレーンズではF4Uだったけれども)

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あっきゃん

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

2025年11月2日
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鑑賞方法:映画館

TOHOシネマズ日本橋でグレッグ・バーランティ監督『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』鑑賞。"アポロ計画捏造説" "月面着陸映像キューブリック制作説"をモチーフにした娯楽作で、クライマックスのドタバタが秀逸。スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムの恋愛要素も嫌味じゃなくて良い。#45

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はにわさん in 2025

3.5陰謀論

2025年10月13日
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人類月面着陸の技術者と広報の人間物語かと思っていた
その中に陰謀論が入り込み、最後は真実が勝つ
どっちが本当かわからなくなってしまう

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jyojyo4649

2.02025 53本目

2025年8月26日
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2大スター共演。実際のアポロ計画はどうだったんだろう。ドラマとして楽しめる。良い映画なんだけど若い人向けの作品ではないかなぁ

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しゅん.13

4.0アポロ11号のコメディ

2025年8月22日
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まっさん

3.0アポロ計画の映像のフェイク説から、もしかしたらこういう事も実際あったかもしれないと思うと面白い!🤣

2025年7月30日
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アポロ計画の映像のフェイク説から、もしかしたらこういう事も実際あったかもしれないと思うと面白い!🤣

スカーレット・ヨハンソンがずっと美しい!
素敵なラブコメディでした😊

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ジュディス

4.0とても良く出来たラブコメ!

2025年3月2日
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泣ける

笑える

幸せ

ちょっとこじんまりした感はあるけど、品のいいよく出来た楽しいラブコメものでした。

主演の二人(スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム)も好きな役者で、お互いの良さがちゃんと出ていた。まさに美男美女のお話。

ただ出だしのスカーレット・ヨハンソンは、上沼恵美子かと思った。物凄い厚かましいおばちゃんぶりで傍若無人。辣腕PRプロデューサーぶりが楽しい。さすが製作にも名をつられているだけあって、自らの魅力を最大限に発揮する。

で、話は、真実を守る話として、とても筋がよく、品のいい話になった。そこがこの映画の良さだと思う。
とりあえずウエルメイドなラブコメを標榜しているけど、シンはしっかりしている映画だと思う。素晴らしい。

また繰り返し見たくなる出来の良さ。

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mac-in

3.5鷲は舞い降りた

2025年2月23日
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いろいろ言われておりますがまぁこういうことで。秘密が残っているくらいがちょうどいいですね。今まで出逢った中でと言わずにはいられない気持ちわかります。

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Ironout22

4.0説明が得意な案内人のおじさんみたいな モブキャラがちゃんとしてるの好き

2025年2月2日
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説明が得意な案内人のおじさんみたいな
モブキャラがちゃんとしてるの好き

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ヤマタノオチチ

5.0とにかく楽しい映画!

2025年1月23日
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笑える

楽しい

興奮

昨年、劇場で鑑賞。最初から最後まで、めっちゃワクワクしました!フィクションにしても、実際にロケットは飛んだはずなので、半世紀以上前のことがすごくリアルで、伏線が回収される様もスカッとしました!

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ネコノケ

4.01960年代のリアルさ

2025年1月11日
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鑑賞方法:VOD

知的

アポロ計画はあまりにも有名なので、こんな裏側の嘘を演出したのは実話では無い筈と思うが、合衆国の何でもアリのパワーには驚かされる。
スカヨハのプロフェッショナルな演出もまた面白かった。
それにしても21世紀の現在において、1960年代の模写が良く出来ているのはやはりハリウッドだからだろう。

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元無音声8mmマニア

4.0飛行機の中で鑑賞。よくあるアメリカのコメディですね。飛行機の中だか...

2025年1月7日
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飛行機の中で鑑賞。よくあるアメリカのコメディですね。飛行機の中だからか若干セリフが聞きにくかったです。

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top

3.5丁寧な娯楽作品

2025年1月7日
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鑑賞方法:VOD

 嫌いじゃないです。

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またぞう

2.5月面着陸という寓話

2025年1月2日
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ムービー好き