「ナツカオモシロイ」密輸 1970 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ナツカオモシロイ
64年生まれのマタゾウにははっきりとした70年代の記憶がある。国も町も違うが何かしら相通じるものを感じる。本作は宇多丸さんも絶賛するのが納得いく娯楽作で、スジも映像も役者も音楽も、全てレベルが高く満足度が高かった。作品の傾向は違うが、「辰巳」と同様の映画満足感。音楽も当時ものらしく、日本の歌謡曲とも似たような感じ、釜山港へ帰れ風の曲も流れてた。登場人物では可愛く可笑しく泣かせるコ店長が最高じゃった。
久々の海外出張で羽田に行く途中で鑑賞するというナゾの行為に走ったわけだが、とにかく見ておいてよかったのである。そしてその足で出張なのにパンフも買ってしまったのである。角川シネマ有楽町のスタッフの方、「スーツケースを預かりましょうか」と申し出ていただきありがとうございました。
隣の席の兄ちゃんが盛んに前後に体勢を変える。「背もたれにドンともたれるのは前の席を蹴るのと同じく迷惑行為なのだよ」と思ったがそのうち映画に引き込まれて気にならなくなったのでした。
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