ネアンデルタール人の秘密

　先史っていうとアウストラロピテクスぐらいしか印象に無い中、ネアンデルタール人に焦点を当てた今作は興味深かった。
　世界史で埋葬するくらいの知識しかなかったので、親しい人を共食いしてた説はびっくり。
　骨だけで生活が分かる考古学の凄さを思い知った。再現された顔はゴリラと人間の顔を足したって感じでリアリティある。

イラク北部のシャニダール洞窟で発掘されたネアンデルタール人の化石から、彼らの未知なる側面に迫る作品である。

特に有名なシャニダール1、3、4号の化石を中心に考察を進める。

興味深いのは、
8種の花と共に埋葬されていたシャニダール4号だ。

これは、ネアンデルタール人に精神世界や死後の概念があったことを示唆する重要な発見である。

さらに、クロアチア出土のクラピナコレクションと比較することで、
シャニダール洞窟におけるネアンデルタール人の文化や社会についてより深い理解を得ることができる。

2018年に再開された発掘調査

イラク紛争の影響で中断されていたシャニダール洞窟の発掘調査は、2018年に再開された。

近年発掘されたシャニダールZは、
新たな世代のネアンデルタール人研究に光を灯す。

教科書を覆す発見！

ネアンデルタール人に対する従来のイメージが覆されつつあることがわかる。

彼らは単なる原始人ではなく、現代人にも通じる豊かな文化や社会を持っていたのである。

今後も、シャニダール洞窟やその他の発掘調査から、ネアンデルタール人に関する驚くべき発見が期待される。

人類史の新たな章の幕開けを告げる作品と言えるだろう。