教皇選挙のレビュー・感想・評価
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教皇の選挙が興味深い
権力を手にすることがそれ程の価値があると思えなくなった今この映画はどんな意味を持つのだらうか?
聖職となされる神の家に棲む人々も組織を成してしまえばビジネスや政治の世界とも余り変わらぬと言うことなのだ。それを前提に物語は進んでいく。教皇になる為には手段など問題ではなく権謀術数は数限りなくそれを見抜くチカラは途方もない労力を要するようだ。苦悩は苦悩を呼び投げ出したくもなるのも無理はない。その苦悩を見事に演じ切ったところがまず見どころと言わざるを得ない。
そして、疑問と多様なこころ、そう、寛容である為にはどうすればいいか?そんなことを投げかける映画だった。
人としてどうするか?と疑問と間違いを犯すこと許す寛容。いずれにしても、生きることは全て修行の様なものだと割り切らなくてはならない。修行は何も宗教家だけのまのではない。
しかし、最後に投げかけられた問いに対して彼はどう向き合うのだろう?
単調
自分ごときが評価して良い作品ではない
事前知識があると良い
人物の名前が中々覚えられなかったり、宗教的な用語がわからず理解できない場面がありましたが、それでも概要は押さえて観ることができました。
より深く楽しむためには、事前に勉強するべきだったな…。と思いました。
登場人物のパーソナリティもイマイチ掴めず。みんながどのような人なのか、あまりわからないまま終わってしまいました。
古くて新しい課題を取り上げたミステリー
上映終了間近のギリギリで観に行くことができました。
ローマの重厚で歴史のある建築物に囲まれながら進む教皇選挙。そして有力候補者の裏の顔が次々と明らかにされる中、ラスト30分で驚愕の結末へ一気に流れていく、、、教皇選挙で繰り広げられるミステリーということだったので、ちょっと単調な流れになるのかなと思っていたら、次々と新しい展開が次々とひろがって目が離せません。
あと、映画には欠かせない音楽。この映画では弦楽器中心で奏でられる曲が厳かでミステリアスな状況を盛り上げます。
映画で重要なのは出演している俳優さん達の演技と共に、音楽も主役の1つですよね。
そして、驚愕の結末にも驚かされて、とても見応えのある物語でした。
私はキリスト教のことはよく知らないのですが、何のために教皇が、そして教会が存在するのかを問いかける内容です。現代の新しい流れを取り込んでいることが、教会として前に進み続けなければならないと示唆しているように思えました。
本当の教皇選挙と奇しくも被さって話題になりましたが、そんなこと無くても十分魅力的な作品でした。
想像よりエンタメ。
観たんですが、本作についてはあまりいい観客でなかったので、評価も当てにしないでください。というのも疲れが溜まってて前半ウトウトしてしまったのです⋯。
でも話題作の理由もわかりましたし、後半の怒涛の展開には目が覚めました。なので感想としては面白かった、というかちょっと面白すぎ?みたいな感じです。
まずタイトルデザインと音楽について。タイトルの縦長ゴシック体ド~ンって感じは「サブスタンス」でも似た感じでしたし、なんならギャスパー・ノエのコケ威し(悪くはないです)感を思い出しました。それに連動する劇伴も非常に大げさで、やり過ぎ感を感じましたが、演奏は素晴らしかったと思います。ほとんど予備知識なしで臨んだので、もう少し厳粛な雰囲気を期待してたので、想像より遥かにエンタメだった事に吃驚しました。
物語は思い出すには複雑でした。全体にリベラル派と保守派の対立に、人種問題、宗教間の対立、果てはジェンダー問題等が様々な憶測や権謀術数を呼び、短期間に様々なサスペンスが引き起こされる構成でした。鑑賞後に読んだ記事によれば、思ってたよりもリアルな描写だという話で、マジで!?と思いましたが⋯。
演出については、ある意味地味にならざるを得ない密室での会議をよく膨らませたと想いましたが、ジャンルは違うものの密室会議ものである「スパイゲーム」程の感動はなかったです。
俳優陣については、少し苦手だったレイフ・ファインズがなかなかいい感じだったが、なんと言ってもイザベラ・ロッセリーニの佇まい、存在感と、ジョン・リスゴーの相変わらずの怪演が印象的。
物語内容やテーマについてはどうもいろんな方が触れてるのもあるし、自分としてはあまり新味は感じなかったというのが正直なところ。教皇選挙とテロが重なるというのもちょっと都合がいいなと思ってしまったし、問題のラストも確かに分かるんですが、自分も宗教心が僅かに残ってるせいか複雑な気持ちになりました。
ラストあたり、亀のシーンと若い女性が扉を開けて飛び出すシーンが、本作で一番美しく見えました。
どこまでリアルなんだろう
通常スクリーンで鑑賞
なかなか面白かったです。
丁度リアルでもコンクラーベがありましたが、
本物の選挙に出た司教様も進行?の参考にこの映画を見た人もいるとの噂も聞き、見てみようかと足を運びました。
全般を通じて重苦しい雰囲気にみんなの緊張が伝わってきて、それが良い味を出してました。
とは言え、どこまでリアリティがあるのか私には分かりませんが、作中でも言われていたように権力争いのていを要すばかりで、皆さん聖職者なんですか?(作中でも出てきますが笑)と言いたくなる内容でした。
結果、予想しなかった所へ落ち着いて、やれやれと思うまもなく、最後に新たな火種が・・・
もしこれが本当にリアリティのある映画だとしたら、逆に聖職者の方々の資質を疑ってしまう気持ちにさせられます。
ちょっと複雑な気持ちですね、
映画のリアリティがあるなら現実に幻滅
逆に作り話ならこの映画もこんなもんでしょ的な
なので、どこまでリアルなんだろうと言う疑問が湧いてやまないところです。
面白い!
つねに8手先まで読むと言われた前教皇。彼が撒いた種によって物語が次々と展開していく〝推理サスペンス〟として観ていたが…。
終盤、ローレンスが自分の法王名をヨハネに決めていたことですべての合点がいった。
洗礼者ヨハネは、イエスが尊敬する先駆者であり、イエスに洗礼を授けイエスが神の愛する子であることを証明した人物。
前教皇=神、ローレンス=ヨハネ、ベニテス=イエスの構図がピタリとハマる。
イエスの働きの出発点を作った重要な役割を担ったヨハネのように、ローレンスはベニテスを新法王に任命する。ベニテスこそ、新しい価値観を体現する奇跡の赤子だったのだから。
アメリカのMAGAとリベラルの対立をわかりやすく表現しつつ、二項対立こそ戦争だと訴える。前教皇が大切にしていた亀(新たな価値観)を泉に解放し、3人の乙女が扉を開き歩き出す姿に、作り手の真っ直ぐな希望を見た。
地味良い映画
「みんな同じ服着てる!
じいさんばっかだ!」
と
序盤は正直誰が誰だか
把握するだけでいっぱいいっぱいで
(ただ主要キャラは
クセつよ系だったり目立ってましたけど)、
どうだろうか?と思ったけれど、
後半に連れてキャラが絞られて行って、
展開も尻上がりに
盛り上がっていくのは楽しかった
どんどん面白くなっていく
こういうのは良い映画の鉄則と思う
(尻すぼみの名作はあるのだろうか?)
だからって
派手にすればいいわけではなく
むずかしいところなんだろうけども
この映画も、
アクションもなく
殺人事件とかもなく地味だけど、
ちゃんとサスペンスは機能してて
今時逆に新鮮な気もしたり
ただ現実とリンクしてると没入感が増したり
それもあったかな?
男性絶対優位社会に対する痛烈かつ上品な皮肉
コンクラーベの選挙権を持つのは枢機卿という偉い人のみの間接選挙。全員が男性なんですね。(今どき)対して女性はシスターとしてあくまでも生き神様のような枢機卿に傅く存在。信仰心に男女差はないと思うけど。コレ以上はネタバレになるのでラストだけいうと、最後、あまりのことに雷に打たれたように固まる首席枢機卿(主演)の窓越しに見える隔離からやっと解放されたシスター達がキャッキャいいながら帰って行くシーンがいいですね。
ここ最近の中で一番。
最近の洋画でここまで心を揺さぶれるものがあったろうか。
ローレンス卿の苦悩の描写が秀悦。
どうか彼に神のご加護がありますように…。
私の陳腐な表現では伝わらないので興味があるなら是非見て欲しいと思います。
強いていうなら
たぶん
トランプさんはこの映画は嫌いなんじゃないかな…笑
好き嫌いは分かれると思う。
人は死なないサスペンス
亀とは
興味本位で鑑賞
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