「ローマカトリックはどこへ向かうのか」教皇選挙 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ローマカトリックはどこへ向かうのか
いやー、面白かった。決戦投票がないシステムは心理戦を生み、予期せぬ結果に転ぶこともある。
リベラル路線を継続するのか、保守回帰するのか、ローマ教皇には任期が存在しないから、選出されてしまうと当面の方向性が決まってしまう。
表向きは、神学論争を行いながら、裏側では、多数派工作・買収・謀略と大組織にある権力闘争が繰り広げられる。しかも、外部から遮断されるという密室スリラーも加わって、聖職者達の人間模様をずっと観察できる。
レイフ・ファレンズが演じるのは、ローレンス枢機卿。コンクラーベの仕切り役でもあるが、教皇の選出される候補者でもある。
ローレンスが見せる表情は、本音とも見えるし、相手を惑わす作られた表情とも見える。ローマカトリックの行末を案じる人間であることは間違いないと思うが、僥倖が巡ってきても変わらずに入れるのか。
若干、作為的な結末ではありますが、人間ドラマを十分に楽しめる作品でございます。
bionさま
共感ありがとうございます😊
新教皇の名前「インノケンティウス」の謎を調べていたら、1時過ぎに白い煙が上がりました。
プレボスト枢機卿「レオ14世」、米国出身の新教皇の誕生は初めてとのことで、トランプ大統領は早速お祝いしていましたが、片想いみたいです😅
非常に深い意味合いが隠れていました。ローレンスが忍びこんだ部屋で嗚咽したのは亡き教皇への”愛”なのか。天上から降ってきたガレキは意図的な爆破ではないのか。孵化環境で雌雄が変わってしまう亀の卵はベニテスの象徴なのか。
自分の名前を書いてみたい・・そのふとした欲求。すっごくわかります。
密室で膝突き合わせての数日。人の欲とか本性を顕にさせるこのコンクラーベというシステムは、どっか大切なヒントを与えてくれるものかも知れませんね。
bionさんに一票!
共感ありがとうございます。
ちょっとグラついてた様に見えましたローレンス。爆発を神の啓示と感じちゃったんですかね。
ジェンダー措いても権力握りたいんだろうなと思いました、ベニテス。
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