「硬派な政治劇かと思いきや超エンタメ映画!」教皇選挙 Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
硬派な政治劇かと思いきや超エンタメ映画!
硬派なミステリー?政治劇?かと思いきや超エンタメ映画だった。
最近の大作映画に珍しくテンポがよく無駄なシーンがない!ほぼ会話劇なのに飽きさせない脚本と、編集に無駄がない。
ファインズ以外の視点を映さず、写すものをかなり意図的に絞っている(回想シーンとかない)
教皇の死を巡る謎を散りばめ、無駄のない会話をテンポよく進行しつつ人物紹介する前半。
後半は選挙の対抗馬を蹴落とすフェーズ!
まわりくどく詰めず、一撃で対抗馬にトドメをさす探偵役ファインズすご!
新教皇が実質決まる瞬間ー、あっ、これで決まりやな、と誰もが納得の空気にw
ラストの新教皇の秘密にも吃驚させられた!
今作の魅力はやはり俳優陣。
レイフが枢機卿として厳粛に振る舞うシーンも良いけど後半のイライラしてるシーンもいいね。
脇の枢機卿の皆演技が皆素晴らしいー。
あと印象的なのは美術周り!
コンクラーベの舞台がシスティーナ礼拝堂、ミケランジェロの最後の審判の眼前。
本物の礼拝堂は作れないから大掛かりなセットを作って天井を合成したと聞いて度肝を抜かれた。全然違和感なかったし舞台としては最高!
ポイントで絵の人物に光が当ったり、
窓の使い方は、まあほんと分かりやすい情景描写だけどいいね。
西洋美術史の頂点!舞台として100点。
あと色彩設計の拘り。
赤色を枢機卿の衣装、キャンドル、ホテルのドア、ドアの封印、等コンクラーベに関わるものにしか使用していない。
赤以外の彩度の高い色を相当意図的に排除して、どのシーンもバキバキにかっこいい仕上がり。
まあとにかく凄い映画。
面白いエンタメ映画を今見るなら超オススメです!
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