「重厚な赤印象的」教皇選挙 lemonbeckさんの映画レビュー(感想・評価)
重厚な赤印象的
新たな教皇を決める選挙のため、各地から集まった枢機卿たち。彼らがまとう法衣の深みのある赤い色がなんとも印象的な映画だった。実際にはもう少しオレンジがかった色らしいが、それを映画用に赤に変更したことで、画面から来る印象が重厚になったような気がする。赤い法衣の聖職者たちが、白い傘をさして歩く姿を上から撮影した場面や、密室の投票会場での爆破事件など、絵画のように美しいシーンが多かった。
この映画を見た人は、フィクションだけれど、限りなくノンフィクションに近いのだろうと、誰もが思ったに違いない。
レイフ・ファインズの終始抑えた演技もとても素晴らしく、特に後半コンクラーベの流れが変わるあたりからは迫力も増してさすがだと思った。
一番驚いたのは80歳近いジョン・リスゴーがまだまだ若いこと。30年以上前に「ガープの世界」で初めて見た時からほぼ印象が変わらない。すごい!
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。