劇場公開日 2025年3月20日

「知らない世界を覗き見できる」教皇選挙 やあやあさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0知らない世界を覗き見できる

2025年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

近所の映画館では上映各回ともほぼ満席でした。
予備知識はほぼなかったけれど、どんなものかと鑑賞。

コンクラーベという言葉すら知らなかった私ですが概ねおもしろかったです。
密室の中で行われる崇高な選挙をこっそり覗き見る感覚は、私のような野次馬根性強い人間には楽しいもの。
しかし世の中、やましいことがある人に限ってトップに立ちたがるね。
いや、トップに立ちたい野心の持ち主だからやましいことができていくのか。
泣き落としたりワイロを配ったり密談に余念がなかったり、トップってそんなになりたいものかと地味に生きる身としては理解が及ばないが、ふと何人かの政治家が思い浮かんだりして納得。

あと、大切な教皇選挙、身辺調査がけっこうザルで笑った。
ベニテスが選出されておめでとう!と拍手を受けたあとになってこっそりいや実は彼は・・・って、こんな大切なことをこのタイミングで言う!?
ベニテスが選ばれるなんて思いませんでした、こんなことなら今朝言えばよかった、って、おい!と、ひとりツッコミ。
ま、映画ですものね。ストーリー上の都合もありますよね。

セットや衣装なども荘厳でとても興味深かったです。
神の御心とか神からいただいたとかキリストはとか、そういったセリフとともに異次元の世界に誘ってくれます。
スキャンダルが浮上するたびに苦悩の色が濃くなるローレンスの演技もよかった。
ぜんぜん違うけど、問題だらけの大きな会議の運営を任された中間管理職のような。
(我ながらスケールの小さい例えですが)

ひとつ。
ド近眼でさらに老眼も入ってきた身には、全体的に画面が暗くて見づらかったです。
で、-☆1。

やあやあ
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