アプレンティス ドナルド・トランプの創り方のレビュー・感想・評価
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オレンジみたいな顔
現職米国大統領のできあがっていく過程が非常に興味深い。序盤から髪型をやたら気にするオドオドのトランプが次第に饒舌になっていくのは、辣腕弁護士ロイ・コーンの指導もさることながら、熱心なアプローチでイヴァナを落としたことで自信をつけたようにも見えた。本にならない=中身がない人物とライターが言う通り、3つのルールもMAGAもアメリカ・ファーストもすべて他人の受け売りで、イヴァナへの豊胸手術とかGスポットとかエアフォースワンでフェラさせたいとか言動もいちいちしょーもなくて笑える。
ただ、当初のイヴァナへの一途さや童貞くささにはどこかかわいいところもあるおっさんとも思われて、もしかしたらそれは本邦の石丸とか斎藤とかに支持者が共感していることに通じているのかも…。まあ、まさかのトランプ返り咲きで、あらゆる方面で凄まじい凋落が始まった合衆国だが、不動産屋のおっさんを笑って許すのは床屋政談までにしておいてほしい。
ジェレミーストロングがいい味出してる
勝つための3つのルール
若き実業家・ドナルド・トランプの若き日の姿を描いたドラマ。「勝つための3つのルール」が非常に印象的でまさに現在のトランプ大統領に通じるものがあるように感じた。
ルール1「攻撃、攻撃、攻撃」
ルール2「非を絶対認めるな」
ルール3「勝利を主張し続けろ」
2025-50
セバスチャン・スタンはトランプ本人にしか見えなかった
中々に面白かったです。
トランプの作り方、というよりも、トランプは如何にしてトランプになったのか、というような映画でした。
トランプ役のセバスチャン・スタンは、凄く良かったな。トランプ本人にしか見えなかった。ルーマニア出身の俳優。
最初の妻役のマリア・バカローバは可愛くて良かった。ブルガリア出身の俳優。
描かれているのは1980年代後半まで。1990年代以降の主要事業の倒産や負債による苦境とそこからの再起、政界への挑戦、そして近年のトランプについては、全く取り上げていないですね。
それは、また別の物語で。
ということなのかな。
面白い
政治的な好悪はともかく、映画として面白い作品だと思う。
ピカレスクロマンとでもいうような、完全な悪漢が悪漢としてのし上がっていくストーリーは痛快です。
日和った師匠を超えていくという少年ジャンプ的勝利は、フィクションの娯楽作品だったらサイコーなんですが、これがほぼノンフィクション、しかもこの悪者が現アメリが大統領だってんだからサイコですわ。
本作の主人公は実はロイ・コーンのようにも見えますが、彼の人生にアメリカの病理が凝縮しているように思います。
同性愛者が同性愛者であることを隠すために同性愛者を攻撃するってパターンはアメリカ政治の大きな要素なんじゃないかな。
同性愛者であることを隠すために過剰に攻撃的になり、過剰に男らしさを前面に出していくていう、ホントに個人的な性質によって、膨大な数の犠牲者ってのが出てるような気がする。
その点ではトランプってねじれのないまっすぐな人なんだろうね。
それにしてもトランプもロイ・コーンも、本人の昔のフィルムだよって出してもそう思ってしまうほどの好演。
助演男優賞は彼にあげたかったな。
映画は楽しきゃいいけど、リアル世界でトランプが大きな権力をもってるのは怖すぎるよ・・・
。
フィクションであってほしい・・。
ロイ役、トランプ役の演技には、凄味がある。
後者は本人でないか?と錯覚するぐらい、彼になっている。
過激な表現、分かりにくいところも多々あるが、
良識ある青年が、勝利にとり憑かれ、
巨大なモンスターになる過程をうまく表現している。
とても、怖い映画。
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わたしは常々、思う。
勝つため、全力で人を陥れたり、利用する人間を避けたいと。
作品で描かれている全盛期のロイ、勝利に固執したトランプ、
どちらも、関わりたくない、巻き込まれたくないタイプの生き物だと思った。
どれぐらい、実話を含んでいるのか、アメリカに疎い、私は判断できないが、
仮に 7、8 割が本当だとするならば・・
”アメリカ” と ”民主主義の自由” を掲げ、自分の快楽のまま、取引を楽しみ、
決して負けを認めず、引かず、媚びず、顧みず、
勝つまで攻撃し続けるモンスターが、この世に存在することを認めざるを得ない。
この話、9 割以上がフィクションであることを心より願う。
本当にトランプだった
どこまで実際の事なのか・・・
誰がトランプに頭を切るハゲ治療をしろと言った?それは私の友達と高須院長がいった。
どことなく、あの傲慢な実物をテレビなどで見てしまっているからか、どうしても序盤のなよなよとした姿が信じられなかった。
また、盛り下がったシーンの後に変に大きく音楽を流して次のシーンに切り替えるやり方をやられても気持ちがそこまで追いつけず、どことなく物語に入り込めなかった。
余談だが、トランプの美容整形に関して調べたら、あれは高須クリニックの院長の友達が執刀したとのことでタイトルに入れ込んでみましたが、特に意味はありません。
犯罪者とビジネスマンの融合した思考
ウィンター・ソルジャー/バッキー役のセバスチャン・スタンがトランプを演じているので、『キャプテン・アメリカ』新作を観終わるまで行くのを我慢していたこちらを拝見。
案の定、浮気ファックシーンがあったので、バッキーへのダメージ回避にこの順番で観てよかった。
観たらますますトランプが嫌いになりました。
どこまで真実で、どこまで嘘や誇張なのかがわからないけれども。
なぜあんなに攻撃的なのか、なんで謝らず勝ったとしか言わないのか。
数々の発言の下敷きになる思想や育ち方を暴くような内容。
その中でも、実家が社会理念や遵法の精神から、違法性を指摘され破産寸前まで追い詰められた過去があり、対して非合法ギリギリの悪徳なやり口で勝ち続けてきたのは間違いなく、あの性格形成に対して説得力ある描き方になっていました。
まさに「攻撃、攻撃、攻撃」!
とにかく自分さえ成功すれば、誰が(国が)どうなろうとかまわない。
「反倫理」「反理性」「反知性」「反人権」な暴力性に支配された、犯罪者とビジネスマンの融合した思考が、理知的なもの(= 左翼的な思考や学術)への攻撃につながっている。
この勝ちになりふり構わない姿は、「今スッキリしたいだけ」で未来・将来など考えない人々には受けるのは間違いなく。
一瞬の快感と引き換えに、アメリカが国際的信用を失い、それに日本が巻き込まれて一層景気が悪くならないといいな、と思いました。
トランプタワー
トランプ大統領の就任式にこの映画を見るって、なかなかオツだね。
これがけっこう尖った映画で、面白い。
どこまで本当かはわからないが、出来事は、ほぼ本当なのでは?と思う。
ただ、描き方は、創作だろうけど。
彼を育てる弁護士ロイ・コーンとの出会いから、彼の指導により今のトランプが出来るまでをテンポよく、当時の音楽に乗せポップに描く。途中アンディ・ウィホールも出てくる。
彼との関係は、ちょっとBL的な匂いも。この二人が魅力的に描かれていて面白い(好き嫌いはあるけど)。
弁護士ロイの死で映画は終わる。(1986年)それ以降のトランプがどうなっていったかも知りたいところ。
その意味では中途半端。だけど、彼がどのように作られたかの片鱗は味わえる。
映画的に面白く、現在の大統領の裏事情をこんなに明るく描く米国って国は素敵だと思う。
ただ映画としてはチェイニーを描いた「バイス」の方が面白かったし、深かった。
こちらは描き方がとても映画的で面白いけど、表層的。
めちゃくちゃ似てた!
人間臭くて憎めない
個人的にはトランプ大統領を支持してますので、雑で乱暴でケチだとしても、あの位でないと国は動かないから「頑張れトランプ!」。しかし、キッタナイ方法で成り上がれるアメリカは嫌い、けどこんな映画を放映できる自由度はアメリカの好きな部分でもある。負けを認めない、勝ち続けろ、ルール的なもの…自分に響いてしまった…「絶対に否を認めない」ビジネスには少なくとも必要かもと思った。もっとトランプさんを調べてみたくなった。
これはロイ・コーンの没落譚
映画としての魅力はあった
人の魅力って何で構成されるのだろう。何でその人の周りに人が集まるのか。コミュニケーション能力、未来へのビジョン、プレゼン能力、思いやり、そして金と権力…。人に聞けばその人ごとに違った答えが返ってくるはずだ。ドナルド・トランプという人間にどんな魅力があるのか。直接話したことはないし、彼のことを大して知らないのにこんなことを言う資格はないと思うが、金と権力以外に思いつかない。なのにまたもやアメリカ大統領になってしまった。多くのアメリカ人には魅力的な人物に見えるのかもしれない。信じられない。
そんな中、この映画だ。どんな立場でトランプという人物を描くのだろうと興味が湧いて劇場に足を運んだ。でも本編が始まってすぐに監督の立場が明らかにされる。なるほど、そういう立場ねと。あまりにもあからさまだったけど。
1970年代から始まる本作。ロイ・コーンという弁護士と出会い、勝つためには手段を選ばない処世術を学んでいくという話。普通にトランプがトランプ・タワーを建てて成功していく話なんだけど、いわゆるサクセスストーリーにはとどまらない魅力があった。なんだこれ。孫正義のように一から築き上げたものではなく、ある程度父親の基盤があっての話だけど、そこはあまり気にならない。若き日のトランプと同じようにアメリカの金持ちの奔放な暮らしぶりにただ圧倒されてしまった。
父親との関係性や、周りの妨害といったあたりで、ほんの少しだけドナルドに感情移入したり魅力を感じさせる流れに思えたが、結局そうはならない。いろんなことがあってつらかったかもしれないけど、つまるところドナルドが嫌なやつなんだもの。あんなやつに人はついてこないだろと思う作りだった(そう感じたのも元々トランプを好きになれないからかもしれないけど)。
大統領になってからの彼のことを示唆するようなシーンもあって笑える。そして何よりの驚きが、ドナルド・トランプを演じたのが、アベンジャーズでバッキーを演じたセバスチャン・スタンだったってこと(終わった後に気づいた)。バッキーと同一人物とは思えなかったよ。すげー演じ分けだな。
アメリカ大統領としてのトランプを批判することが目的なのかもしれないが、そんなことを抜きにしても映画として面白かった。でも、ドナルド・トランプが嫌なやつだということは再確認できた。それでいい。自分の考えとそんなにズレていなくてちょっと安心する。
The Apprentice...
ロイ・コーンの演技がすごい!
周りで観た人は口を揃えて『まぁ、1回観てみるといいよ』と。
観る前から『たぶん観ても観る前と大して感想は変わらないんだろうなー』と。
実際そうだった。でも観てよかった。
かな〜り歪な帝王学ではあるものの、ロイ・コーンは友達として自分の全てを注ぎ込みドナルド・トランプをapprenticeとして育てたけど、皮肉にもその後継者育成の精神は引き継がれず、トランプ自身はかの有名なTV Showアプレンティスでも自分の凄さのShow offに終始してたと記憶してる。(ま、それでも“You're fired.”が面白くて一時期ハマって観てはいたけど😅)
それにしても誰かを演じる人がだんだんとその人にしか見えなくなってくのって本当に不思議。
(余談)
頭のハゲを切って縫い合わせるってホント!?
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