「まず創作作品として見るべき(事実も含むだろうぐらいに)後半ネタバレ」アプレンティス ドナルド・トランプの創り方 レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
まず創作作品として見るべき(事実も含むだろうぐらいに)後半ネタバレ
今作は史実に基づいた伝記ドラマではない。 勿論、ある程度は事実を参考にはしているだろうが、特に後半は脚色・創作がかなり含まれていると感じる。
レビュー前に、これを読んで頂いた方に提案♪
政治に関する全て(書物・映画・ニュース・SNS・情報・コメント等)に触れる時は、その発信者が左派・右派にどちらに属しているかをチェックすべし♪ なにかを批判・逆に賞賛している場合は特に。 (もちろん中道的でどちらにも属さない場合も多々ある)
予告でトランプさんを「怪物」と呼んでいる事から、どうせ左派(反トランプ)のプロパガンダ作品だろうと、視聴前に監督をチェックした。
が、アッバシ監督は自身で映画コムに語っている様に、特に政治的思考はないようだ・・。
が、脚本家をチェックすると・・やっぱりだった!
このガブリエル・シャーマンという脚本家は、、NBCニュース(左派メディア)の寄稿者で、彼の奥さんはもっと左のニューヨーカー誌のファクトチェッカーをしていたらしい。
そんな左寄り作家がトランプさん(保守・右派)を賞賛する様な作品を書く訳がない・・。
欧米メディアが左派・右派どちらに属するかは、メディア・バイアス・チャートを見れば分かる♪(media-bias-chart で検索すると出ます)
(日本メディアは載ってないが、「産経新聞」以外は、TVも新聞もほとんど左)
トランプファンの私はどれどれ、どれ程トランプさんを批判した作品になっているか確かめてやろう・・的に鑑賞♪
ようやく作品内容^^;
えっ、意外と序盤から面白いじゃないか!
家賃を集金するシーンに、えっこんな下積みの様な事もしていたんだ♪
最年少で一流ラウンジクラブの会員になった時、古参メンバーに呼ばれ、おぼっちゃん扱いさる微笑ましいシーンに、笑いも出る.
その中心メンバーが、ロイ・コーンなる、辣腕弁護士だった。
その後、窮地に陥ったトランプが、そのクラブにいるコーンに助けも求めるのに、トイレまでくっついて行くシーンに感心した。
「本当にあなが必要なんです!」的に訴えるトランプは豪胆だが、実直で、その姿にマナーにうるさいコーンでさえ、耳を貸してしまう。
根回しする日本流ではなく、当たって砕けろのアメリカを感じた♪
そんな見入るシーも度々あり、特に負けそうになった裁判を一発でひっくり返す"裏技"をコーンから伝授されるシーンは、「ほ~~!」と声が出そうになったほど♪ まあこれがフィクションか事実かは判断出来ないが、脚本的には最高に巧い展開。
ビジネスに勝つ3箇条なども教わり、トランプはドンドン成長し、トランプタワーを無事完成させてからは、成功列伝となり、
前半1時間位は、没入出来て、あっとういう間♪
なんだ、良作じゃないか! その時点では★3.9~4.0でもいい位♪
自分の青い部分を描かれたから、トランプさんは上映を拒んだのか・・
ぐらいに甘い考えが浮かぶ・・
が、後半。 師であったコーンとは、対等以上の関係になり、徐々に態度も不遜に・・・
きたきた、やはりマイナスイメージの拡散が!
後半はまるでトランプさんが豹変したかのように、卑しい人物に描かれている。
そう、この作品は米では大事な大統領選の前に公開されている事にも、
その意味がある!
↓ ネタバレ
病いを押して僅かな事を頼みに来たコーンを、罵り、文字通り、恩を仇で返す。
落ちぶれた兄に僅かな金を与え、追い返す・・。
醜くなった容姿は金で補う・・。
親をも騙そうと・・
傲慢・厚顔・金欲・欺瞞・搾取 とあらゆる角度から、
トランプさんを悪しき者としての描写が続く。
この辺から、徐々にフィクションを感じて、当然見ていて面白くもない。
特にコーンへプレゼントしたダイヤに妻が、
「これは本物じゃないわ! ジルコニアよ」という台詞。
実は私は、宝石類も扱った事があり、ダイヤをぱっと見て、
本物か人工石か素人が判断出来ない事を知っている。
あのシーンは、すぐに創作だと認識し一気に冷めた・・。
(妻が嘘をついたのか、当初より知っていたのかは不明だが・)
と、まあ悪印象を引ききずってのエンディングは、
当然トランプさんにプラスにならない。
が、トランプさんは、ほぼ圧勝に近い形で勝利した。
敵の民主党が勝利した州は、投票に身分証を必要としない、
州のみだった。(これが意味するのは・・)
尚、この監督のインタビューで、「彼には数多くの重罪や不正行為、告発や問題がありました」と語っているが、この監督こそが、左派の脚本家らに、うまく言いくるめられてるのでは、と感じる・・。
youtube等で、良識ある日米の政治通の意見を知れば、皆、あの訴訟や裁判は、とにかくトランプさんを選挙戦に出させない為の、無理筋工作で、良識ある判事なら、却下して当然の事例ばかりだと・・・。