「前作 ボーダー 2つの世界 大嫌いな映画だった。」アプレンティス ドナルド・トランプの創り方 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
前作 ボーダー 2つの世界 大嫌いな映画だった。
俺は、ボーダー2つの世界の主人公の女性と違って服を脱がないと分からない身体の障害を持っている。
この障害のせいで筆舌に尽くし難い目にあい、医者、教師、同級生、新興宗教の勧誘員、インチキ占い師、総じてニンゲンは身内以外は信用する事は絶対にできない。
ボーダー2つの世界は、超感覚を持つ健常者の主人公で良かった筈なのに、話しを面白くする為だけに、特殊メイクで変な顔にして、
やっぱ、障害者って、気持ち悪い...。
と、思わせてしまうのは、人としてどうかと思う。そんな露悪的な監督が制作した本作は、
汚れた魂を持つ健常者( ハゲでデブだが) のトランプが、ありとあらゆる汚い手を使ってのし上がっていく物語になった。
映画館は、客が少ない事で有名なkino cinema( おい!) のに、大入り満員でトランプはファンにも、アンチにも人気がある事は明白である。
悪口や暴言ばかりで、ラッパーになったら、エミネムを越えるくらいのトークスキルで、商売も上手い。これは、皆んな、興味あるでしょー?
今のトランプを作ったのは、黒人の弁護士で、トランプの悪知恵の才能を見込んで、何度も何度もピアノレッスン。
それに応えて、トランプは己れの悪の才能を開花させ、進撃しまくるのだ。
己れのコンプレックスを解消する為に、弁護士は筋トレに励み、一方トランプは、ハゲてる頭部を外科手術で治し、脂肪吸引をする。何でも金で解決するトランプの生き方が分かるシーンだ。
好きになった女には、百万本のバラを贈り、旅行先まで出向いて結婚するが、それを弁護士に嗜められる。
お前は自分の財産を半分取られてもいいのか?
と、トランプは素直に弁護士の言う事を聞いて、財産を取られない誓約書を結婚前に書かせ、
結婚前にプレゼントしたモノは全て返せ!
とも、誓約書を書かせる。この時、嫁はドン引きする。当たり前体操だ。
まぁ、でも功なり名遂げる経営者って、どっか、人間として欠落している所があるもので、
その発言、人としてどうよ?
っと、思ってしまう経営者と関わっていた事があったけど、口にするのもおぞましい考えを持っているものです。
いや、俺、結構、ぶっちゃけるけど、アレは絶対に言えない。墓場まで持っていく。言えないのらー!
で、トランプの野望は留まる事を知らないので、
功成り名遂げて身退くは天の道なり
とは、ならず、大統領にまで登り詰めるのだが、この映画では大統領にまでなった経緯は見ざる、言わざる、語らず、バザールでござーる。
ボーダー2つの世界で、
この監督、微妙じゃねぇ?
と、思った。そこのアナタ!
世界仰天ニュースの不幸話しが何よりの好物のアナタ!
人の不幸が大好きさ な、氷室京介ファンのアナタにお勧めの映画です!
いや、これはお世辞抜きで面白い映画です!見て、損はしないと思うぞェ。負けないだぞェ。