「怪奇物?ドラマ? とちらつかずで期待外れ。 ★3.2」動物界 レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
怪奇物?ドラマ? とちらつかずで期待外れ。 ★3.2
全く期待外れ。 「起」と「結」に冗長な日常描写を挿入し膨らませた様に感じ、本筋の進行がとても遅く感じる。 科学的描写や説明・斬新シーンもなく、特撮物や怪獣作品など山ほど見てる者にはほぼ親子ドラマかと・・。
動物に変態していくというアイデアはユニークだが、それのみで終わった感満載で、親子の葛藤でどうにか繋いだ脚本は稚拙にさえ感じた。 壮大なパニックにもならず、この手作品に最重要な予測不能で「これからどうなるの!?」感が感じられず、再生速度を速めての視聴シーンが多かった。
良い点もチラリ。
序盤のポテチ食シーンで「塩と添加物の塊だ・」と
医者の前で「"医者はウソつきだ!"が父さんの口癖だ」・の台詞には笑わせてもらった。
ADHDの少女との唐突な会話にも笑顔で応える息子の人物描写もまずまずに感じた。
が中盤以後、違和感が残るシーンも増え、この親子に深く感情移入する事はなかった。
128分作品だが、無駄台詞や冗長描写を特に嫌う私は80分でも十分と感じる。
IMDbの★平均は6.7なので、5満点に換算すると★3.35。
さて私の評価は厳しすぎるか・・。
私的には東宝の怪獣映画、
「サンダ対ガイラ」の怪我をしながらも人間女性を救い、悪い弟怪獣ガイラと闘った"サンダ" や、
「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」で自ら怪物へと変わりゆく中、人の心を持ち続けバラゴンと闘った"フランケンシュタイン" 達の方が、ノスタルジックなシンパシーを感じる。
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