「【追記した】何かに迷い求める人には道標」明日を綴る写真館 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
【追記した】何かに迷い求める人には道標
優しい役も怖い役も出来る
平泉成さんを見に映画館まで。
存在感はあるが、もっと欲しい。
冒頭からカメラ青年の眼は死んでいた。態度もよろしく無い。これではいい写真は撮れない。ピアノの音は、その場の空気、心の流れを表しているのか?しばらく変化する楽曲を楽しむが、少々多すぎた感が有り、ここぞという場面で音は死んでいた。もったいないと思った。気になったのは、いきなり弟子になったこと、音声の問題、などなど。
写真館店主の言葉で同意する場面がふたつ有る。ひとつは港、もうひとつは写真館2階のソファーで青年に向けた言葉。生み出すという事はそういうことです。
原作は知らなかったが、漫画の表紙絵?を見て若者の放つ光と空白を感じた。その映画化なら、これは何かを失った人の、探し求める人の物語だと感じた。子供は親のことを知らないし、その逆もあり、知った時の驚きも大きい。親子は似たもの同士、誰にでも当てはまる物語といえる。
終わってみれば市毛良枝さんの印象が強く残った。
妻の気持ち夫知らず。泣いた。
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【追記した】
佐野さんの演技はまだ若い、それでも悩む青年カメラマンを演じていた。現在活躍している中堅やベテラン俳優も、最初は同じ、そこから努力して周りに助けられ素晴らしい役者になってゆく。本人達が一番分かっている。彼の未来はどうなっているのか?
平泉成さんは、やっぱり脚本かな?写真館の主人に重きを置けば成立しそうな気もするが、原作に忠実に進めた結果なのか?よく分からない。
青年カメラマンのママ(黒木瞳さん)の涙の流れる場面があった。しかしサラッと過ぎて、そこに繋がるものは無い。大切なものを見つけた息子、ママはママで、切ってきたものがあったはずで、これもよく分からない。
美保純さんは良いんです、元々可愛いから。問題は美容院帰りに病院のベットに横たわり、布団の中に居たかの様な形だったことで、テレビ・映画の悪いところ、いつも綺麗な状態で撮影は始まる。演技以前の問題か?
鑑賞中に写真館店主の息子の言動に反抗、ハマっている自分がいた。嘉島陸さんの存在は、それだけ良いものだったと思う。いい俳優。
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